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IFRS4号 保険契約

1.概要
IASBが世界中で異なる保険業の会計実務の収斂を目指して、暫定的な基準として、保険契約の財務報告について規定するIFRS第4号が公表されました。
これは、現行の保険会計に大きな変更を加えないフェーズⅠと包括的な基準を目指すフェーズⅡのうち、フェーズⅠにあたります。

2.保険契約の定義
IFRS第4号では、保険契約を以下のように定義しています。
特定の不確実な事象(保険事故)が保険契約者に不利益を与えた場合に、保険者が保険契約者に補償を行うことを同意することにより、保険者が保険契約者から重大な保険リスクを引き受ける契約をいいます。

定義に含まれてる保険者(insurer)、保険契約者(policyholder)、保険リスク(insurance risk)はIFRS第4号で以下のように説明されています。

保険者(insurer)
保険契約の下、保険事故が発生した場合に保険契約者に対して保証義務を負担する契約当事者です。保険を発行する企業のことをいいます。

保険契約者(policyholder)
保険契約の下、保険事故が発生した場合に補償を受ける権利を有する契約当事者のことをいいます。

保険リスク(insurance risk)
財務リスク以外のリスクであり、契約保有者から、契約発行者へ移転されるリスクをいいます。

3.適用範囲
IFRS第4号は、以下の内容に対して適用されます。
①自ら発行した保険契約(再保険契約を含みます)及び保有する再保険契約
②自ら発行した裁量権のある有配当性を有する金融商品

IFRS第4号は、以下の内容に対して適用してはいけません。
①製造業者、卸売業者及び小売業者が直接行う製品保証
②従業員給付制度に基づく雇用主の資産と負債
③金融保証契約発行者が、過去において、当該契約を保険契約として取り扱うことは明確にせず、保険契約に適用する会計処理を用いていない金融保証契約の場合には、契約発行者はIAS第39号「金融商品:認識及び測定」、IAS第32号「金融商品:開示」及びIFRS第7号「金融商品:開示」またはIFRS第4号「保険契約」のどれかを選択適用できます。契約発行者は契約ごとにその選択を行うかもしれませんが、それぞれの契約に対する選択は変更できません。
④IFRS第3号「企業結合」が取り扱う企業結合において、支払われるまたは受け取られる条件対価
⑤企業が保有する元受保険契約。しかし、出再者が保有する再保険契約にはIFRS第4号が適用されます。

IFRS第4号は、保険者側にのみ適用される保険契約の会計処理について定められており、保険契約者側の会計処理について定めたものではありません。また、再保険契約にも適用されます。

4.保険契約の認識及び測定
IFRS第4号は、以下の内容の会計ルールを保険者が遵守することを求めています。
①負債十分性テストを実施し、保険負債が不十分であれば当期の損益として不足額を認識します。
②再保険契約の減損の検討
③将来の保険契約により生じうる将来の保険金支払に係る引当金の認識
④保険契約が消滅した場合には、財政状態計算書から保険負債を削除すること
⑤再保険契約と関連する保険負債との相殺表示の禁止
⑥再保険契約に係る収益または費用と、対応する保険契約の収益または費用との相殺表示の禁止

5.再保険契約の減損
再保険資産の認識後に発生した事象の結果、出再者が契約期間中に支払われるべき金額を明らかにすべて受け取ることができないという証拠がある場合で、かつ、その事象が出再者が再保険者から受け取る金額に対して信頼を持って測定できる影響を有している場合には、再保険契約の減損を認識し、再保険資産の帳簿価額を取り崩して、減損損失とします。

6.企業結合により取得した保険契約
企業結合により取得した保険契約は、IFRS第3号「企業結合」を遵守するために、原則として取得日の公正価値で保険資産及び保険負債を評価します。

7.保険契約に係る会計方針の変更
IFRS第4号は、保険契約に係る会計方針の変更に関して以下の内容を規定しています。

①現行の市場金利
保険負債の測定に関して、現行の市場金利を反映させて、その変動を損益として認識するために会計方針を変更することが容認されています。

②現行実務の継続
以下の実務が既に採用されていれば継続できますが、既存の会計方針を変更して新たに採用することはできません。
・保険負債を現在価値に割り引かずに測定すること
・将来の投資管理手数料に係る契約上の権利を、類似のサービスに対して他の市場参加者が課す手数料と比較した公正価値を超える金額で測定すること
・子会社の保険契約に不統一な会計方針を使用すること

③保守主義
保険者が、過度な保守主義を排除するために会計方針の変更をする必要はありません。しかし、十分な保守主義に基づき保険契約を測定しているのにもかかわらず、更なる保守主義を導入することは認められません。

④将来投資収益
保険者が保険契約の測定を行うにあたり、将来投資収益を反映させる会計方針を採用した場合には、保険者の財務諸表の目的整合性及び信頼性は低下すると推測されますが、将来投資収益を排除するための会計方針の変更をする必要はありません。

⑤シャドウ・アカウンティング
シャドウ・アカウンティングと呼ばれる、保険者の資産から実現損益の場合と同様に資産に係る認識済未実現損益が測定に影響を及ぼすようにするために、保険者が会計方針を変更することが容認されています。

8.保険契約の開示
保険金額から生じる財務諸表上の金額を特定し、説明するために以下の内容の情報を開示しなければなりません。

①保険契約とそれに関連した資産、負債、収益及び費用についての会計方針。

②保険契約から生じる資産、負債、収益及び費用。保険者が出再者である場合には、以下の内容を開示します。
・再保険契約を購入することにより包括利益計算書で認識される損益。
・再保険契約を購入することにより生じる損益を繰り延べて、毎期償却している場合には、当期の償却額、期首及び期末の未償却残高

③②の項目の金額の測定に大きな影響を及ぼすアサンプションの決定プロセス。可能であればそれらのアサンプションの定量的開示。

また、保険契約から生じるリスクの性質及び程度を評価できるように以下の内容を開示しなければなりません。
①保険契約から生じるリスクの管理の目的、方針、プロセス及び方法
②再保険によるリスクの軽減前と軽減後の双方に関する保険リスクの情報で、以下の情報が含まれます。
・保険リスクに対する感応度
・保険リスクの集中度
・実際の保険金額とそれまでの見積額との比較

9.重要な用語
再保険契約(reinsurance contracts)
保険会社が、保険契約者から引き受けた高額の保険契約上の責任の一部あるいは全部を、他の保険会社に引き受けてもらう保険契約

再保険者(reinsurer)
再保険契約の下、保険事故が発生した場合に出再者に対して補償義務を負う契約当事者

出再者(cedant)
再保険契約における保険契約者

保険資産(insurance asset)
保険契約に基づく、保険者の正味の契約上の権利

保険負債(insurance liability)
保険契約に基づく、保険者の正味の契約上の義務

負債十分性テスト(liability adequacy test)
将来キャッシュ・フローの見直しに基づき、保険負債の計上額の追加計上が必要か否か検討すること

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