無題

先日、日比谷公園でガーデニングの催しものがありました。企業個人問わず、限られたスペースで各々テーマを決めて自作の「庭」を出品されていました。モアイ像のような石像が中心で傾いているサイケな庭、障子の枠を背景にした和風の庭、オリオンビールの提灯がある琉球風の庭、熱帯雨林の一角を切り取ったような鬱蒼としている庭。どれも特徴があって、細部にこだわり抜いている逸品ばかりでした。

話は変わりますが、ドラえもんのひみつ道具の中に「赤松山」(箱庭シリーズ)というものがあります。机の上に載るか載らないくらいの「山」で、一見単なる模型のようですが、実際は、本物の松が群生している急斜面の極小山です。赤松山は、松茸狩り専用の山で、スモールライトで身体を小さくして、入山し、思う存分松茸を採って、その場でも焼いて食べることができます。しかも、自分が原寸大の大きさに戻った時、収穫した松茸も大きくなるという過剰サービス。最高。松茸を食べてないのに(しかも当時一度も食べたことがなかったのに)、その美味しさや香りが忘れられないような気分になった小学生宮崎のメデタサよ、ああ。

盆栽やお弁当など、日本では、限られた範囲の中で何かを表現、創作する分野が比較的発達しているような気がします。庭もその一例かもしれませんし、「赤松山」は最終形態かもしれません。私は創作の素養と美的センスは壊滅的なので、一番身近な箱、部屋の模様替えでも近々しようかしら。

宮崎