株式公開と株式上場の違いとは?

株式公開と株式上場は何が違うの?たまに聞かれます。

実は、株式公開と株式上場の違いは、2016年現在、全くありません!株式上場も株式公開も全く同じ意味で使われています。現在はどちらの言葉も、今までその企業の関係者のみしか保有していなかった自社の株式を、証券取引所を通じて売買できるようにすることを意味します。

しかし2004年より前には、株式公開と株式上場は意味が異なっていました。2004年はJASDAQ証券取引所が発足した年となります。元々ジャスダックは、1963年に日本証券業協会が創立しました。

株取引は証券取引所でしか行うことができない現在と違い、当時は、店頭登録制度(東京店頭・大阪店頭)により、企業が発行する株式の売買価格の公表や、企業の資料などを公開することを認めたりしていました。

1983年、新興企業向けの市場として、JASDAQは店頭市場(正確には店頭売買有価証券市場といい、証券取引所の補足のような存在として位置付られていました)となりました。

さらに2004年、株式会社ジャスダクは内閣総理大臣が交付する証券取引所開設の免許を取得し、株式会社ジャスダック証券取引所となります。店頭市場で扱っている全ての株式をJASDAQが引き受けることになり、店頭市場という売買方法とその言葉は姿を消すことになりました。

しばらくは東京証券取引所とJASDAQで重複上場する企業も多かったのですが、東証の方が株式取引が活発であったため、後々JASDAQの上場を廃止する企業が増え、JASDAQは2013年に東京証券取引所の一部となりました。現在ではマザーズと並び、新興企業が集まる市場となっています。

つまり、2004年以前は証券取引所だけでなく、店頭市場でも取引が可能であり、株式上場と株式公開には、
「株式上場」・・証券取引所で株式を売買する場合
「株式公開」・・店頭市場で株式を売買する場合
という、明確な違いがありました。

株式上場と株式公開の言葉が2種類あるのは、株式の取引き場所が2カ所あった時の名残であり、現在では意味の違いはなくなりましたという、あまり面白くないお話でした。

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