汐留パートナーズグループCEO 公認会計士前川研吾のブログ

今年の税理士試験もいよいよあと1か月

今年の税理士試験は8月17日~19日です。いよいよあと1ヶ月ちょっとですね。本当に難関な試験ですが受験者数が減っているので若手税理士の需要は無限大です。必ずやITと共存し世の中に価値を生み出し続けられる仕事であると確信しています。

もちろん昔のように税理士の資格を取れば一生安泰という事はありません。税理士ライセンスはビジネスマンとして活躍するための1つの武器(又は防具)になると思います。税理士に何を組み合わせて活躍するかという事が求められるため大変といえば大変です。

しかしながら、だからこそより一層価値のある資格なのだと思っています。20代の税理士は1%未満、30代まで入れても約13%という非常に高齢化が進んでいる業界です。皆様が試験で力を発揮できることを祈っています。

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難関資格を取得した後に成長が止まらないように

例えば公認会計士試験に合格した方のように、難関資格を取得したゆえに実は成長が止まっているというのは本当にもったいないと思っています。とことん特定の分野を突き詰めるスペシャリストでも、とことんマネジメントに振りきるゼネラリストでもどちらでも良いのですが、資格に人生が縛られてしまうのは悲しいと思っています。

特に会計士業界は皆様概ね無職の状況で合格されますので非常に特殊ですが、これまでTwitterの質問箱等を通じてご質問を頂いた際には、一貫して「若くして公認会計士試験に合格したらまずは大手監査法人へ行く事をお薦めします」とコメントしてきました。

今もこの考えに変わりはないのですが”公認会計士の独占業務に長く従事することにより成長を阻害してしまう要因がある”という点には注目すべきではないかと考えています。すなわち、あまりに監査という業務には特殊性があり、監査法人の中で必要ではあるけれども世の中の多くのビジネスにおいては、そこまでは必要がないのでは、応用ができないのではというものが多いです。

少なくとも当社ではそうならない世界を作りマネジメントをしていきたいと考えています。手を挙げれば様々なことにチャレンジできる環境でありたいと思います。

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良い出会いがありますように

繁忙期空けに監査法人から出て独立される若手会計士の方がいらっしゃいましたら、是非弊社業務でご一緒できればと思います。また、転職をお考えの方がいらっしゃいましたら、弊社アドバイザーリー事業部で引き続き公認会計士の方を正社員で募集しております。

緊急事態宣言の様子次第ですが可能ならばお会いしてランチでもしたいと思います。気軽にランチも誘えなくて寂しい限りですね。私にとっても若い方々から最新情報を頂ける貴重な機会であるので、キャリア相談含め引き続きお気軽にご連絡下さい。オンライン含めお会いしましょう。

最近お一方、監査法人から弊社へ転職をして頂ける方が決まりましてとても嬉しく思っています。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

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自ら手を動かした経験値

このマンションの前を通る度に2008年創業当時を思い出します。「アクティ汐留」というマンションです。住所が「港区海岸1-1-1」ととってもいい感じでした。この場所で創業したのもあって、汐留パートナーズという社名になりました。

自宅の部屋の1室(1坪程の納戸)で開業しました。最初は弥生会計で記帳代行をしたり、魔法陣で税務申告書を作成していました。悪戦苦闘しながら何時間も何十時間もわからないことを調べてもがいていました。当時は相談できる人も本当に少なかったように記憶しています。

士業ではやはり自分で手を動かした経験は強いと今でも思います。士業になったらならば様々な事を経験したほうがいいと思うので、同じ作業を続けるのはどうかと思いますが、一度経験をしたかしないかというのは、その後チームをマネジメントする上でも大きな財産になると思います。

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汐留パートナーズを設立して13年目です。

汐留パートナーズ株式会社は2008年4月1日に設立されました。本日で丸13年となり14年目のスタートです。素晴らしいクライアントと仲間に恵まれまして、こんなにも発展・成長できるとは正直思いませんでした。

当時、私の志は低くはありませんでしたが、すごく高かったとは言えないと思います。そこそこご飯を食べられてそこそこ幸せであれば…というくらいにスタートしたようにも思いますが、出会った方々を幸せにするためには妥協しない、始めた以上は死ぬまで責任を取るという事だけは決めていて、その積み重ねで今に至れたのだと思います。

もはや私が頑張ればいい、私が徹夜すればいい、私がお金を出せばいい、というレベルを超えた規模に到達しました。私が頑張っても徹夜しても、私が私財を投じたとしてもそれでは意味がなくて、組織として存立し成長していかないといけないのだと心から感じます。

これまで筋肉と体力を大いに生かし、回り道もたくさんしましたが成長してまいりましたが、今後は脳みそをフル回転して最短ルートでステークホルダーに対する責務を果たすべく、慶応義塾大学大学院(MBA)で2年間学んでまいります。引き続きよろしくお願いいたします。

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公認会計士としてMBA取得を目指す理由

2021年4月から慶応義塾大学大学院(EMBA)に入学することとなりました。社会人向けのクラスで2年間経営の勉強を思いっきり頑張ってまいります。応援してくれている会社の皆にも感謝しつつ必ず還元できるような経営人材になりたいと思います。

公認会計士/税理士として活躍する様々なキャリアの中で私は「資格×経営×グローバル」という領域にたどり着きました。40歳から2年間様々な産業に関して超長期の視点を持ち経営を学び、ご縁があって人生の時間を共にさせていただく皆様方に価値をもたらし、そして社会に貢献していきたいと思います。

タイトルには「公認会計士としてMBA取得を目指す理由」と書かせていただきましたがこれはキャッチーなネーミングを意識したので(笑)、実は「MBAホルダーになる」というのは本質的ではなくそれ自体はあまり意味を持ちません。もちろん私個人として今後海外の経営者や会計士と議論をしていくにあたって、海外では修士を有することが比較的当たり前という中で、MBAを1つの肩書として有していたいという点も少なからずございます。

しかしながら最も重要なのは、「どこで誰と何を学ぶか」「どう今後の経営にどう生かすか」、さらには「日本社会そして世界に対してしっかりと還元し貢献できるか」という点であると考えています。海外の大学院への挑戦は事情が許さなかったため国内トップクラスのKBSで学びたいと思います。

1.会計業界に対して抱いている問題意識

昨今最新のテクノロジーの台頭により、企業経営のあり方が大きく変わってきております。私は経営者兼公認会計士・税理士として様々な企業の支援をしていく中で、「チャレンジングな企業経営者の夢を実現する伴走」をしていきたいと考えています。

しかしながら、会計業界は非常に保守的であり内向きであり、挑戦する企業の支援をできず今後も置いていかれてしまうのではないかという問題意識を有しています。とりわけ我が国においては歴史的にも公認会計士、税理士、社会保険労務士などのいくつかの資格団体が業法の範囲等の線引きに関心がある節もあり、また税理士試験は資格取得ルートが多すぎるという課題もあり、視座がクライアントファーストではなく全体的に非常に保守的で内向きであると考えています。

業界団体としてもっとやらないといけないことがあるとも思いますが、このような業界団体の活動が一部は政治的な要素もあるため、政治が得意ではなく政治と一線を置きたい私としては企業経営者として走りながらそのような世界観を体現したいと考えています。

2.「経営」や「グローバル」という視点の追求

上述したこととも関連しますが、私は、社会における様々な課題解決のため挑戦する企業を支援するためには、まずは自らの業界が成長・発展しなければならないという信念を持っています。昨今若い方々が職業会計人を目指さず、公認会計士や税理士の受験者数が減少しているのは寂しい限りです。

昨今新型コロナ感染症の影響もあり、劇的に事業環境が変化する中で、30年後の未来を見据えて日々の意思決定を行っていくべく自らを高め、会計業界及び社会に価値を提供し続けていく経営人材になることを目指しています。

我が国の会計業界においては諸外国と比較して「経営」や「グローバル」という視点を持つ人材が非常に少ないのが実情です。今後の人生において微力ながら、我が国の会計業界が諸外国と比較して遜色なく成長・発展し、挑戦する企業を支援していくことを目標としています。この目標を達成するためにも経営について深く広く学び、それを日々の実務と連携させていくことができればと考えています。

3.人類の幸せの総和が最大になる道への関心

新型コロナ感染症の影響を受け世界経済へマイナスの影響が広がっています。パラダイムの転換により企業の淘汰が進んでいくように感じておりますが、個人的には世界中で格差が広がっていると感じています。この環境下でさらに資産を増やしている人々がいる一方で、衣食住に関する危機に瀕している人々が急増しています。

さて、今回のような予測不可能なパンデミックがあったとしても、例えばワークライフバランス、ペーパーレス、在宅ワークなど中長期の視点で考えた場合に有意義なテーマは、企業レベルにおいても国家レベルにおいても追求し、実現のために行動を起こしていくべきものです。

幸か不幸か新型コロナ感染症の流行で私達に求められるスピードが速くなってきていると感じておりますが、経営者は企業レベルで、政治家・官僚は国家レベルで、これらのテーマについて取り組んでいくことが有効なのではと考えます。

さらには経営者と政治家・官僚が融合し共に中長期・超長期のベクトルを合わせることも重要であると感じています。人類の幸せの総和が最大になるような道を世界のリーダー達が歩んでいるだろうかという点について考えています。

今コロナ禍で我々が行っている企業活動が人類の幸せの総和が最大になるようにすることで後世に何かを残すことができるのではと思います。少なくともコロナパンデミックにより新しいテクノロジーが台頭し、それにより人類は二極化し格差が広がったとならないように。

4.生きた証として自分の誇れるものを確立したい

これは個人的な理由ではありながら自分の人生の目標として非常に重要なものでして、しっかりとした強みを1つ有していたいという点です。正直に申し上げると、組織の拡大及びワンストップファームという特質から、近年私自身は公認会計士・税理士というプロフェッショナルとしては実務からは大きく離れています。

メンバーは日々研鑽し、知識や経験値を高めクライアントに高品質のサービスを提供しています。その結果クライアントからご評価いただき報酬得て会社は拡大発展しています。では私自身は今何をしているでしょうか。メンバーに胸を張って自分がこれをやっていると説明できるものがあるでしょうか。ただそこに座ってご飯を食べさせていただいているのでしょうか。そうだとすれば老害そのもので存在意義がありません。

反面教師という訳ではありませんが、過去の栄光にあぐらをかいてその後努力することなく、皆の心が離れ会社が衰退していった事案をたくさん見てきました。それらの事例より一瞬儲けることは可能でも、長い間儲け続けることがどんなに大変かを体で感じてきました。今後「プロ経営者スキル」を1つの武器にして個人としても会社で唯一無二の存在としてメンバーに尊敬されるべく頑張りたいという思いがあります。

基本的には2年間毎週土曜日&年数回の国内外フィールドワークという形なので仕事には支障ありませんが、ゴルフや旅行や金曜日の深酒を控えねばなりません。皆様にご迷惑をお掛けすることなくしっかりと2年で卒業してまいります。適宜またご報告と情報発信をしてみたいと思いますが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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私が公認会計士を目指した理由

本日1月15日でなんとなく節目の40歳になりますので、私が公認会計士を目指した理由について書いてみたいと思います。上記の写真は約20年前のゼミ飲みのもので、左上の目つきの悪い男が私です。私の下の女性も公認会計士となり今弊社のお仕事を手伝ってくれており20年の付き合いです。皆それぞれの分野で活躍しています。

さて、20年前の出来事について思い返してみると私が北海道大学の2年生であった2001年、札幌市は「サッポロバレー」というITベンチャー関連のビジネスで盛り上がっていました。札幌駅北口から北海道大学周辺にかけてと札幌テクノパークが舞台となりました。

しばしば、カフェでIT企業の経営者が集まり、そこに大学生が参加して色々と議論を交わし交流をするというようなことが行われていました。私は文系の学生でしたが、北海道大学には優秀な理系人材がたくさんいたため、彼らの頭脳を結集してITの分野で起業をしてみたいという思いがありました。

ですが、当時はそこまで高い志もなく、漫然と日々を過ごしておりました。学習塾でのアルバイトに日々明け暮れているうちにあっという間に大学3年生になってしまいました。

大学の学部は経済学部だったのですが、ミクロ経済学・マクロ経済学という学問的な内容がどうも好きになれませんでした。今となってはこれら経済学の知識はとても役に立っていますが、当時は本当に苦手でした。

周りのみんなが就職活動を始めていく中で、自分は何がやりたいのかわからず悩んでいました。特に就職したい企業もなくどうしようか考えていた時に、大学の授業で会計学や経営学に出会いました。きっかけとなったのは簿記でした。簿記2級から始めましたがとても面白くて、この分野をもっと極めたいと思うようになりました。

「会計学&経営学なら、自分の知識や経験で誰かの役に立つことができるのではないか?」そう思うようになり公認会計士を目指しました。恥ずかしながら公認会計士が具体的にどのような業務を行っているのか等についてはあまり理解しておりませんでした。

その時には非常に浅はかで、「公認会計士になれば税理士にもなれる」、「公認会計士になれば年収1000万円以上」という話を聞いて驚き勉強を頑張ろうと思ったというのもあります。

幸運なことに所属していたゼミが監査論のゼミでして、教授が公認会計士の受験を応援してくれる方でした(その教授はその後公認会計士試験の試験委員となりました)。

記憶は若干あいまいですが、教授に「前川くん会計士試験に一度落ちるといくら損すると思う?」と聞かれまして、「初任給500万くらいですか?」と答えたら「違う、最後の年収3000万だ!」と言われて頑張って早く合格しようとなったのを思い出します。

定年まで監査法人にいたらという話であって、今は時代も違いますがそれで奮闘させてくれたことには感謝しています。結果的には、IT産業ではなくプロフェッショナルサービスで起業しましたが、起業したいという思いは形を変えて実現することになりました。

昨年末に亡くなった父の遺品を整理していた時に、私が2003年に公認会計士試験に合格した時にLECで書いた合格体験記が見つかりました(この写真も目つきが悪いですね…)。父は私が公認会計士試験に合格した事を誰よりも喜んでくれました。応援してくれていた父のためにも生涯公認会計士としてビジネスマンとして頑張りたいと思います。

さて、公認会計士の仕事は「会計」というビジネスのインフラをつかさどる仕事です。それはITやクロスボーダーというテーマで形を変えつつもこれからも重要な産業であると思います。単純作業はITやAIに代替されていくのはもちろんですが、人により提供されるべきサービスは残っていくと思うので、「人間的な公認会計士」を引き続き個人としてもファームとしても追求してまいりたいと思います。

これから公認会計士を目指す方、税理士を目指す方に、「会計のすばらしさ」を伝えていくことや、「会計業界の魅力」を増し、メディアを通じてお伝えしていくことも1つの自分のミッションとしたいと考えています。一方で40歳を迎え、これまで「会計」については結構やってまいりましたので、これからの人生においては「経営」にもしっかりと軸足を置いていきたいと思います。皆様、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

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11/10 International Accounting Day(国際会計の日)

11月10日は”International Accounting Day 国際会計の日”です。日本ではあまり知られていませんが1494年にフランシスコ修道会の修道士であるLuca Pacioliさんが複式簿記の書籍を出版した記念日とのことです。

PKF ShidomeとしてInternational Accounting Dayを祝えることを誇りに思っています。本日はPKFの歴史と価値観についてご紹介したいと思います。パンネル・カー・フォースター(PKF)は、1969年にオーストラリア、カナダ、英国、米国の4つの会計事務所が協力して国際的な会計領域に関する協会を設立したことをきっかけに創設されました。

PKFがコミットしているのは、クライアントに一貫した専門家としての経験を提供すること、そして、私たちが何をどのように提供しているのか、そしてpassion、teamwork、clarity、quality、ntegrityの5つからなる私たちの行動の原動力となる価値観について、世界各国の事務所が共通の理解を持つことです。

2020年には、GlobalDataのInternational Accounting Bulletinの世界調査に基づいて、PKFは世界で15位にランクされ、イギリスでは11位のグローバル会計事務所にランクされました。

PKFネットワークの224のメンバーファームは、5つの地域の150カ国でPKFブランドで活動しています。2万人の専門家を擁し、世界中の独立したメンバーファームの経験豊富で信頼できるアドバイザーで構成されており、コンプライアンス規制を踏まえ会計・監査・税務等のプロフェッショナルサービスを通じてクライアントのご支援をしております。

さて、話は戻りますが個人的には簿記は大好きです。DX化が進み文字列としてデータを収集していくならば複式という概念や振替伝票のようなものはエンジニアの皆様にとっては厄介な代物かもしれませんが、私には公認会計士を志すきっかけをくれたものなので密かに大切にしようと思います。

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17年間に渡る監査業務で得られたこと

本日をもって17年間に渡る監査人としての人生から卒業となりました。本日は有価証券報告書のチェック業務でした。監査業務を担当させていただきましたクライアントの皆様、ご指導いただきました先輩方、本当にありがとうございました。心より御礼申し上げます。

私は2008年から現在に至るまで汐留パートナーズの代表者でございますが、振り返ってみますと新日本監査法人に入所した2003年より17年間の長きに渡り監査業務に従事しておりました。

汐留パートナーズとしては監査業務を提供していないですので意外かもしれませんが、私は監査業務を通じて数多くの事を学ばせて頂きました。汐留パートナーズの代表者でありながら非常勤の監査業務にこんなにも長く従事していたのには理由があり、

・独立した時に仕事がなかった私を拾っていただいた恩に不義理なくお返しがしたかったこと
・公認会計士であるいとこに業務を引継ぎ一定の責務を果たしたと感じたこと

により自分の中で監査人から卒業することについてクリアになったためです。これにより私個人としてはスペシャリストからゼネラリストに完全移行することとなります。

17年間の監査の概要

2003年に新日本監査法人に入所して以来本日まで、濃淡あれど17年間監査業務に従事しました。監査業務は得意ではありませんでしたが監査業務は勉強になりとても面白い業務でした。

2003年~2008年の5年間 新日本監査法人(常勤)

超大手の上場会社、その子会社、中小規模の上場会社等を担当させて頂いておりました。規模が大きい所の仕組みから小さい所の仕組みまで「会社というのはこうなっているのか」「上場会社と非上場会社はこんなにも違うのか」「稟議や根回しは組織人として重要なのか」などなどと理解を深めていけました。また幸運なことに国内監査部と公開業務部(IPO)を兼務できましたのでそれも経験となりました。
・超大手電機メーカー(現在は違う監査法人へ…)
・上記の会社コングロマリットだったのでその様々な業種の子会社
・大手家具会社(現在は違う監査法人へ…) 
・数多くのベンチャー企業(インチャージ)
・中小規模の上場会社(インチャージ) etc

2008年~2020年の12年間継続 東光監査法人(非常勤)

2008年に汐留パートナーズを設立した直後リーマンショックが起こり基本的にお客様0の状態からスタートしましたので非常勤の監査業務に長時間従事していました。特に思い出深いのは12年間担当させていただきました歴史ある上場会社です。サイナーがローテーションで変わりゆく中で監査チームとして最も古株となりました。

2008年~2020年の12年間で数回 個人として監査を受嘱(サイナー)

数件の会社法監査や任意監査を行い監査報告書にサインをしたことがあります。AUP(合意された手続)についてはかなり行いましたがこれは監査法人ではない組織体でもできるということがわかり今後も行ってまいります。

独立開業と監査法人での非常勤

独立開業される公認会計士にとっては非常勤の監査業務は収入面でも重要なお仕事の1つです。非常勤の監査で得られる報酬は大変ありがたく、そのお陰で私も焦らず良くないお仕事を受けることなく、汐留パートナーズを経営してくることができました。

加えて経験として得られることも多いのですが、同時に独立している公認会計士の良質な人脈形成の場にもなります。そして先輩方からご指導を頂くこともたくさんあります。

監査業務経験から得られたこと

監査業務の経験から得られたことについて書いてみたいと思います。監査業務以外でも得られるでしょという突っ込みもあるかもしれませんが…自分の体験の中でそう感じましたので体系立てたお話ではございませんが、参考になりましたら幸いです。

①上場会社経営者のお考えをじかに聞くことができること

上場会社経営者、具体的にはCEOやCFOからじかに経営戦略や将来ビジョンのお話を聞くことは、その会社の従業員であってもそうそうない機会だと思います。監査を通じて経営者ディスカッションの中で、たとえ末席だったと言えども貴重なお話を聞くことができたと思います。

②意思決定権限者の心つかむことの重要性を学べたこと

監査に限らず、税務でもコンサルでも意思決定権限者の方にご満足いただけるかどうかという視点はとても重要です。監査業務においては、社長はどこの監査法人・どんなパートナーがサインをしてくれているのか、それが自社にバリューを提供してくれているのか、その報酬としては適切かを見ています。その方の心をつかむことはとても重要だと感じました。

③チームワークとチームマネジメントの重要性を学べたこと

監査はチームで行う業務です。チーム内のコミュニケーションや役割分担はとても重要です。そしてそれをマネジメントするリーダーの役割も重要です。これらの経験は監査以外でももちろん生きてきますし、監査を通じてチームプレーやチームマネジメントについて学ぶことができました。

④厳しい内容でも信念をもって相手のため言うことの大切さを経験したこと

会社のガバナンスやコンプライアンス体制がしっかりしていないと中長期的には会社の企業価値を下げることになりかねません。良くないことは良くないと愛をもって厳しく経営者に提言できる監査人はカッコいいなと感じていました。実はそういうバリューがとても重要であると感じています。

⑤上場基準に触れる事で知識のアップデートができたこと

どうしても上場監査業務から離れると最新情報のアップデートがしづらくなります。独立開業するとなおのことですが、監査を通じて知識のアップデートをすることができ仕事を通じて会計や開示についても引き続き学ぶこともできました。

⑥監査業務の営業の手法とブランディングについて触れたこと

監査業務の営業はとても難しいと思います。提示する報酬が高額になるのは当然のことですが、自分が直接担当し続けることができないため、法人・チームでバリューを出しに行くことが必要なためです。「俺に任せて」ではなく「俺たちに任せて」という営業は難易度が高く、そのためにすべきことがたくさんあることがわかりました。

⑦良質な人脈形成ができる環境に身を置けたこと

監査を通じてクライアントのCFO・経理部長やチームの公認会計士など多数の良質な人間関係を構築することができます。良質な人脈形成はその後のビジネスにおいて何物にも代えがたい財産となります。

⑧重要な資料に触れる機会が数多くあったこと

監査を通じて経営の意思決定に関する重要な書類に触れることができます。取締役会や重要な会議体の資料はもちろんのこと、大手のFASが作成したDDや株価算定のレポート、税理士法人が作成した申告書や意見書等を見る機会もたくさんありました。

監査法人との今後の関わり方

今後は汐留パートナーズと私個人は、PKFインターナショナルの日本代表としてひびき監査法人(上場会社監査数第11位)と行動を共にしていく事となります。しかしながら、大変狭い業界でございますし、監査業務に従事する公認会計士が中堅・中小ファームではそれほど多くはございません。またIPO準備会社を担当してくださる監査法人がなかなか見つからないという実情もございます。

そのため、上記東光監査法人をはじめとした複数の中堅・中小監査法人と共に中小規模の上場会社・IPO準備会社のサポートをしていく事になると思いますので、これまでお世話になった方々に引き続き恩返しができるように今後も努めてまいります。よろしくお願いいたします。

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会計士なのにどのように税務の勉強をして詳しくなったのか?

「どのように税務をがむしゃらにやったか?」とご質問を頂きました。長くなりますがお付き合いください。回答については昔の話ですので参考にはしていただきつつも絶対にまねはしないでください…。

弊社グループは私が公認会計士ではありますが税理士法人が最も規模が大きく、税務を柱として会計・労務・コンサル・法務等のサービスを提供しております。そのために税務はこれまでも、そしてこれからも主要なサービスラインの1つでございます。手前味噌ですが優秀な若手税理士が多くそろっております。

通常は監査法人から税理士法人を経て独立開業するので税務業務ができますということなのですが、私は監査法人から飛び出していきなり会計事務所を設立してしまいました。

【開業前】2007年~2008年(26歳~27歳)

EY新日本有限責任監査法人時代はIPOの部署におり比較的小規模のクライアントを担当しておりました。上司にも恵まれて成長する事ができましたので感謝しかありません。

具体的には2007年くらいからIPO準備クライアントの監査業務をする中で常に税務の領域には気を配っていました。税金等や税効果関連の科目を担当する時には、税務申告書をかなり隅々まで見ておりました。監査的には意味のないクロスリファレンスをふっておりました(税務的には意味があるかも)。

最近はメンバーファームの税理士法人にタックスレビューをお願いしてそれっきりということもあるようですが、是非監査を通じて得られる税務項目にも気を配っていただければと思います。

【開業後】2008年~2014年(27歳~33歳)

2008年開業後はすぐリーマンショックが起こりIPO案件が少なくなってしまったので、税務にフォーカスし契約を取り、記帳代行から税務申告まですべて自己完結をして疑問点を解消すべく手を動かしながらも勉強もしました。最初は会社設立も給与計算もやってみました。書籍も様々購入し深夜まで読み漁っておりました。

営業で聞かれそうな税務論点や経営者やCFOが喜びそうな税務論点などもくまなく勉強しました。あまり専門的な領域までは踏み込めませんでしたが、資産管理会社、組織再編、連結納税、ストックオプション、税務上の株価算定等までは広く勉強しました。

またどうしても書籍に書いていないような実務的な論点や税務調査関連は、非常勤の監査法人の先輩方に相談してかなり頼っておりました。皆様経験豊富な税理士でもあったので、裏話も含めてたくさんご指導くださいました。感謝しかありません。

会食や交流会等がなければリアルに深夜2時~3時まで仕事&勉強をする日が続いておりました。自宅と事務所は徒歩10分以内というのと27歳で独立したので35歳くらいまでは体力が無限にありました。

当時は監査の非常勤も行っており朝9時半~17時半は監査法人の非常勤、その後自社の税務のお仕事、その後税務の勉強ということで毎日無限に仕事or勉強をしておりました。昔のブログ等を見るとそれでも楽しく社員旅行に行ったりはしていたようにも思い出します。

「仕事」とか「勉強」とかと考えると辛くなってしまうはずなので私はきっとそう思わなかったのだと思います。「仕事×勉強=趣味」として考えられたからこそ身についたと思います。そのためTwitter等で発言する時も「楽しいかどうか」「好きかどうか」に重きを置いています。そうではないならばその道を選ばないほうがいいとさえ申し上げることがあります。

やらされているのではなく自らやっているのだというマインドが極めて重要です。資格試験もそうですが。そしてそれは自分で気づかなければなりません。一目置かれる専門家やビジネスマンになるためにはやはり長い時間自己研鑽をしなければならず、極論天才ではない限り、それが無給か有給か、仕事中か仕事の後かは置いておき相当勉強しないといけないと思います。

個人的には成長したいのであれば多少忙しくてもお給料をもらえて勉強できるというのは素晴らしい事なんじゃないかと考えております。自宅で黙々と書籍を読んで勉強したりセミナーに行くのもそれはそれで大変ですので、OJTも最高の勉強方法かと考えております。

さて、このような時期が2014~2015年くらいまで6~7年続きました。監査の非常勤は少なくなり税務にコミットしつつ鬼のように若手メンバーを教育しておりました。もちろん私の教育スタイルは正しいとは言えませんので多くの者が離脱しました。

【~現在】2015年~(34歳~)

シニアパートナーの長谷川が官報合格し2015年税理士登録しました。国内業務の責任者に就任しました。また私も同年USCPAの試験に合格して国際業務へ自らの業務ウェイトをシフトしました。パートナーの黒住と外資系クライアントの獲得のため国際業務の勉強をし営業やマーケティングに明け暮れました。そしてPKFに加入し今に至ります。

今は経営に関する業務の割合が多いため「税務に詳しい公認会計士」とは言えませんで過去の話ですが、若い時にがむしゃらにやった経験は必ず一生ものとなります。これからも自己研鑽を続けてまいる所存です。ちなみに私の名前「研吾」は親が「吾を研ぐ」(=自分を磨く)という意味でつけてくれました。そのため一生自己研鑽する運命なのかもしれません。

参考になれば幸いですが、心身ともに健康でなければ意味はありません。そのため繰り返しになりますが真似しないでください。

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