本日は香港の法律事務所の主な業務についてご紹介します。香港の法律事務所は非常に多岐にわたる業務を行っています。その業務の中心は契約書の作成とビジネスのサポートになります。
1.契約のサポート
日本で法律事務所の弁護士に相談しに行くような場合、通常は事件や事案が発生した後に行くことがほとんどです。何も問題がないのに、わざわざ法律事務所に行くということはないでしょう。日本では、個人は弁護士には一生お世話になることはないという人も多いかと思います。
しかし、香港の法律事務所は香港人にとってはもっと身近な存在であります。買い物帰りの主婦や学生の方が気軽に訪れることもあるようです。事件が発生してから対処してもらいに弁護士に会いに行くというよりは、事件を未然に防ぐために、日頃から相談しに行くという感覚になっています。
香港では契約書を作成する場面というのがとても多く、英語の文書がよくわからなくてどうしようか迷っているというような場合などで法律事務所を訪れる人が多いようです。こういった契約書のサポートを中心に業務にあたっている法律事務所は、香港では非常に多いのが実情です。
多くの企業では信頼のおける法律事務所と契約し、信頼のおける顧問弁護士をつけています。
2.ビジネスのサポート
香港弁護士は、契約書のサポートのほかには、香港でビジネスを行う企業や個人のサポートをすることも多くなっています。香港は、日本をはじめ諸外国に比べ、開業したりビジネスを展開していく上での規制が少ないということで知られています。
しかしながら、まったく規制がないわけということでもなく、一部のライセンスを取得することは難しいということもあります。このような場合に、法律事務所は的確なアドバイスをして、企業や個人が問題なく香港でビジネスをはじめることができるようなトータルでのサポートを実施しています。
香港は契約社会としての側面が強いのは前述のとおりですが、各種契約のスペシャリストである弁護士が、ビジネスの局面での重要な契約にもアドバイスを行います。そのため、香港でのビジネスにおいては、香港の法規制に精通した法律事務所のサポートが不可欠なものになっています。