九龍駅に隣接している佐敦エリアはどんな特徴なのでしょうか。本日は佐敦エリアについてご紹介です。
1.概要
佐敦(ジョーダン)は九龍半島南部の油尖旺区の一地区で、本来の名称を官涌といいます。佐敦の中央部は、九龍の市街地の一角をなしている繁華街です。
2.特徴
鉄道網ではMTR荃湾線佐敦駅が佐敦の中央に位置し、西鉄線柯士甸駅が佐敦西部に所在します。その西側にある東涌線・機場快線の九龍駅も最寄駅になります。佐敦道や広東道、加士居道などの大通りが東西南北に縦断して、周辺は商店が立ち並んでいます。西側の九龍駅の隣接地では、高速鉄道の大規模再開発が行われています。東側は緑地の多い地域で、スポーツのグラウンドがあちこちに見かけられます。
3.ビジネス
佐敦のビジネスの中心は大通りに面した地域です。香港島や香港国際空港へと向かう複数の路線駅が使えることで、香港でビジネスをする上では最適な場所の一つですが、大規模なオフィスビルよりは中小規模なオフィスビルが目立ちます。
佐敦がビジネスで注目されているポイントとしては、香港駅に隣接している佐敦西部で現在建設工事中の、高速鉄道「広深港高速鉄道」の西九龍総駅の工事についてです。この高速鉄道は香港に隣接する中国の深セン市や、内陸の広州市中心部へと直通する全長142キロの交通機関であり、その香港駅がここ佐敦に2018年に完成する予定です。
在来線の広深線では九龍駅から広州駅まで100分を要するのに対して、広深港高速鉄道は最高時速300キロ以上での運転を目指し、両都市間は1時間を切る時間で結ばれます。すでに中国側では全線が開通しており、残すは深センの福田駅から西九龍総駅までの区間のみです。この路線が開通すると中国香港間のビジネスの効率化が図られ、北京までも鉄道で短時間で結ばれることになります。
4.観光地
テンプルストリート・ナイトマーケット(廟街夜市)は香港を代表する夜市で、暗くなると衣服、家電、雑貨、アクセサリー、古物商、麺類、香港料理など多種多様なお店が軒を連ねます。ショーを見れたり歌手の歌を聞けたり、占い師がいたりと香港の独特な夜を過ごせます。
佐敦の柯士甸駅前にある九龍佐治五世紀念公園(キング・ジョージ5世記念公園)は中国風庭園、サッカー場、子供の遊具などからなる公園です。1954年に開設された公園で、佐治(ジョージ)五世とは、19世紀から20世紀前半にかけてのイギリス国王のことです。中国様式の門、休憩所なども見られ、九龍を訪れたら一息つける場所になります。