税理士と公認会計士の最年少は誰?
2019年12月30日
今回は、税理士試験と公認会計士試験の最年少合格者についてご紹介いたします。いったい最年少の方は何歳で合格しているのでしょうか?
多くの資格試験では10代の合格者がいる?
多くの資格では、最年少合格者と言えば10代後半や、それに満たない未成年の方が挙げられることが多くあります。
司法書士 21歳(2016年)
行政書士 14歳(2017年)
宅建士 12歳(2014年)
気象予報士 11歳(2017年)
税理士試験の最年少合格者は何歳?
税理士の最年少合格者は、今現在では氏名が公表されているのは20歳の方となっています。徳島県吉野川市出身の専門学校生の鎌谷さんという方が2011年度の税理士試験に合格し、最年少記録を更新したとのことです。
やはり税理士試験の内容がかなり難しいということも挙げられますが、一方で税理士の受験資格は、学歴的には大学や短大、高等専門学校の卒業生などが得られるものが多く、最短であっても、短大での2年間が必要となるために20歳が最年少になることは仕方がないということです。
ちなみに、最年少の合格者の鎌谷さんは高校時代から日商簿記検定1級に合格をしており深い知識を持っている方でした。日商簿記検定1級に合格しますと税理士の受験資格が得られます。しかしながら、税理士試験の全5科目に合格するまでには3年間を費やしています。いかに、税理士試験に合格することが厳しいかということが良く分かりますね。
もし高校時代あるいは中学時代に、日商簿記検定1級や全経簿記上級に合格して税理士試験の受験資格を得られたとすれば、同じような時期からの受験自体は可能です。まだまだ最年少合格者の年齢が下げられる余地がありそうです。
その後2012年度以降の税理士試験では19歳の合格者が複数名でているという情報もあります。きっと10代の早い時点で日商簿記検定1級や全経簿記上級に合格して、税理士試験の受験資格を得て合格されたのだと思います。
公認会計士試験の最年少合格者は何歳?
税理士試験の合格者の最年少者の年齢は、前述したように20歳ですが、実は公認会計士試験合格者は、税理士試験合格者よりも4歳も低い16歳の方がいます。長谷川さんという方が2010年に合格されました。驚きですね!
公認会計士試験は実は受験資格がない試験です。かつては受験資格がありましたが現在は受験資格がなくなりました。かといって、会計学、監査論、企業法、租税法、選択科目(経営学、経済学、民法、統計学から1科目)などの内容を未成年が理解をするなど信じられないですね。
16歳は本当にすごいと思います。
長谷川さんは、中学3年生頃から会計事務所に勤務していたお父様の勧めにより簿記の勉強を始め、中学生で日商簿記検定試験2級に合格しました。その後通信制の高校に進学して単位を取得しながら、公認会計士の受験をして見事合格を果たしたとのことです。
今回は資格試験の最年少合格についてお話しましたが、何かを始めるのに遅いということは一切ありません。Age is just a number. 何をするにも今が一番若いということは不変です。
他業界から、会計や税務の魅力に魅せられて税理士を目指している方もたくさんいます。そしてその他業界の経験は絶対無駄にならず、その人自身のノウハウや知見の塊です。(受け身で何も学ぼうとしなかった方は無駄な経験かもしれませんが)
年齢関係なく、大事なのは吸収し続けられるか、楽しいか、だと思います。勉強に関しては、試行錯誤して自分の成功パターンを見つけるのが理想ですね。