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税理士試験とはどのような試験なのか?

2021年6月15日

今回は、税理士試験とはどのような試験なのかについてご紹介します。

税理士試験とは?


税理士試験とは、税理士となるために必要な知識や応用能力があるかどうかを判定する試験です。この試験に通過したからといって税理士として働くことができるというわけではなく、税理士として登録するためには2年以上の会計や税務に関する事務に従事していなければなりません。

実務経験を満たすため業務に従事すること自体は大変なことではありますが難しい事ではありません。むしろ、この税理士試験に合格をする方がはるかに難しく、試験前に実務経験を得ていたとしても税理士登録をする際には必ずこの試験に通過している必要があります。

税理士試験の合格率とは?


税理士試験の合格率は、どの科目でも大体20%以下です。中には10%を切るようなものもあるので、かなりの狭き門となっています。そして、そのような狭き門を通過しなければ、税理士になることはできないと考えると、この税理士試験が税理士になる上での最大の壁となることは明らかですね。

税理士試験の日程と試験科目


税理士試験は、まず官報が4月中に出てまして今年の試験の開催日などが発表されます。官報が出てから5月の下旬までに受験案内の交付と申込みの受付を行います。そして試験があるのが、7月下旬から8月中旬の連続する平日の3日間となり、合格発表は12月中旬です。

なぜ税理士試験はこのような連続した3日間で行われるのかというと、受験科目が非常に多くあるためです。全部で11科目です。しかし、全てを受けるのではなくて、その中から5科目を選択して受験をすることになります。

その中で、必修が簿記論と財務諸表論、選択必須科目は法人税法、所得税法の内の1科目、そして、残りの7科目から残りの2つを選ぶことになります。

酒税法と消費税法、事業税と住民税の組み合わせはどちらかから1科目しか選べません。残りの相続税法、固定資産税、国税徴収法は特に制限はありません。

なお、これらの全てを受験して5科目全てに合格しなければ税理士資格は得られませんが、1度に全科目という訳ではありません。何年か受験して、1科目か2科目ずつでの合格を狙うのが一般的です。中には5科目全て合格する人もいますが(すごく珍しいです)、全体の10%にも満たない位の人数ですので、無理に狙う必要はありません。

受験資格について


なお、受験をするには受験資格が無くてはいけません。

代表的な受験資格は、

・大学、または短大にて法律学や経済学で必要な科目数を履修して卒業
・同じく大学で法律学や経済学を学んでいる3年次以上で、既定の単位を取得している
・専修学校の専門課程の修了者で、法律学や経済学を履修している
・日商もしくは全経簿記上級の合格者
・実務経験者

などが挙げられます。