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会計事務所と税理士法人の違いとは?

2022年2月10日

今回は、会計事務所と税理士法人の違いについてご紹介します。

「会計事務所に就職する」のと「税理士法人に就職する」のと何が違うと思いますか?なんとなく税理士法人の方が大きそうだな・・・くらいのイメージしか湧かないかもしれません。税理士や会計士と関わることはあまりない方は、いまいち会計事務所と税理士法人の違いがわからないかもしれません。

さらに混乱を招くように、事務所の呼び方も会計事務所・税理士事務所・税理士法人など様々です。

「この違いは一体何なのか?」という疑問について考えていきたいと思います。

税理士と公認会計士の違いは?


まずは、会計事務所と税理士法人の違いについてお話しする前に、税理士と公認会計士の違いについてご紹介します。税理士も公認会計士もどちらも日本の国家資格であり、それぞれ独占業務があります。

税理士の主な業務内容は税務代理・税務書類の作成・税務相談で、これらが税理士の独占業務でもあります。簡単に言えば、個人や個人事業主や会社に関わる税務に関する仕事を代理して行うことができます。毎年3月15日までに行う確定申告の代理をする業務などは、税理士の業務の代表例ですね。

一方で、公認会計士の主な業務は監査業務です。企業が会計基準や金融商品取引法・会社法などの関連法に違反していないかをチェックするのが公認会計士の独占的業務とされています。実は公認会計士は、一定の条件を満たしていれば税理士としての登録も可能なんです。そのため税理士登録をして税務業務を行う公認会計士もたくさんいますよ。

税理士事務所と会計事務所の違いは?


事務所の呼び名の違いはどんな理由があるのか。会計事務所と税理士法人の他に、税理士事務所という言葉も日常ではよく耳にすると思います。税理士事務所と会計事務所の違いは?と混乱をするかもしれません。

まず税理士事務所と会計事務所の違いですが、一見税理士は税理士事務所を開業して名乗り、公認会計士は会計事務所を開業して名乗ると思いがちですが、実はそこには決まりがありません。

単なるネーミングにすぎないので、会計士の業務を行えないから税理士は会計事務所を名乗れないという事ではなく自由に事務所名はつけることができます。例えば佐藤税理士が佐藤会計事務所という屋号で開業しても大丈夫です。つまり、税理士事務所と会計事務所の違いはないということになります。

なお、会計士事務所と「士」を入れる事務所もありますが、会計士事務所は所長が公認会計士であることを意味していますので、この点は異なります。例えば佐藤税理士が佐藤会計士事務所という屋号で開業してはいけません。

会計事務所/税理士事務所と税理士法人の違いは?


このように、会計事務所と税理士事務所は全く同じものであることをご紹介しました。同じように会計事務所と税理士法人の違いに関してもネーミングの違いかというと、実はそこには大きな違いがあります。

会計事務所や税理士事務所は基本的に1人の代表となる会計士や税理士と、スタッフによって運営されている個人事務所です。したがって比較的規模は小さく、事務所の運営形態は所長による「個人事業主」となります。

一方の税理士法人は、2名以上の税理士によって設立・運営される「法人」となります。業務の内容としては税理士法人となっても会計事務所・税理士事務所と変わりはありませんが、実は法人化することでのメリットが何点かあります。

税理士法人のメリットや特徴とは?


税理士法人は、支店を設置することができます。個人事業主は基本的には税理士所長がいる一箇所にしか拠点を設けることはできません。法人化することで、各支部に税理士がいるという条件を満たしていれば全国に支店を出すことができます。規模が大きな事務所であれば、全国展開により利益を獲得するチャンスでもあります。

また、組織的運営がなされているということで、クライアントからの一定の信頼を得ることも可能です。

さらには、会計業界に就職しようとする求職者の方々からしても、会計事務所よりも税理士法人の方が相対的にしっかりしているだろうというイメージがあるようです。

ちなみに、税理士法人でも親子で経営している税理士法人もあります。その場合には会計事務所よりも小さい税理士法人であることもあります。

税理士法人か個人事務所かで事務所の運営面での違いは以上ですが、基本的に行っている業務の内容に違いはありません。

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