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税理士試験の合格率について

2021年6月29日

今回は、税理士の人数と税理士試験の合格率についてご紹介します。

 

全国の税理士の人数と試験合格者の数


令和元年、現在の税理士登録者人数は全国で78,550人です。1億人以上の日本国内に係る税務について、専門的な業務を行っている人数が10万人もいないと考えると、かなり少ない印象を受けるかと思います。

これだけの人達で、私たちの生活に関わる税金に関する業務を行っているのですが、さらに気になるデータがあります。このうちで、税理士になるための試験を受験し、合格している人は50%未満です。少ないですね。

それ以外の人は、試験を免除されたり、公認会計士などの資格からスライドして税理士として登録をしている方たちです。下の表のように人数としては最も多いのですが、難関な試験を受けて税理士となった人が半分以下というのは少し意外に思われるかもしれません。

 

税理士試験の合格率は低い!?


税理士になるための正攻法とも言える税理士試験ですが、前述したようにこの試験に合格をして税理士になっている人は全体の半分以下です。税理士試験はかなりの高難易度を誇ります。

税理士試験は、年に1回行われるのですが、試験に合格するためには5科目を受験して全てをパスする必要があります。それも11科目の中から2つの必修と、1つの選択必修、それ以外から2科目選択しなければなりません。その上、それらの全ての科目がかなり難しく、それぞれの科目において合格率が20%を切るのは当たり前であり、中には10%にも満たない科目があるほどです。

もちろん、そこまで難易度が高いので、1度に5科目全てに合格をする必要は無く、一度パスした科目は次からは合格扱いとされるので、残っている必要科目に合格すればいいのです。ですが、これらに合格するためにはそれぞれで60%以上の得点を取る必要があり、一般的には2年は勉強をして2回も受験をしなければ受かることはないと言われています。

1発合格をする人もいますが中々珍しい例です。中には10年以上かけて合格をしている人もいます。大学院での2科目免除も含めて、税理士になってから学ぶこともできるという考え方もできます。あまり長く勉強しすぎても、というところもあるので、目標に向けて最短コースで行きたいものです。

とはいえ結局はご自身の目指す税理士像、働き方を考えて自分に合ったプロセスで税理士を目指すのが一番だと思います。RSM汐留パートナーズでもメンバーによって取得までの過程は様々なので、もし興味がありましたらメンバーとお話をする機会に聞いてみてください。