関口 智史

スタッフインタビュー

関口 智史

人事労務事業部
パートナー

「社労士は常に新しい世界に出会える」

学生時代について教えてください

関口:学生時代は特にやりたいこともなく、何となく過ごしていたような感じでしたね。法律に興味があったので大学は法学部に進学したのですが、勉強が苦手というわけではなかったのと、せっかく法学部に進学したから何か資格を取りたい、という軽い気持ちで在学中に行政書士の資格を取得しました。あと、もともとピアノを習っていたこともあり、大学時代は合唱団に入っていました。サークルなのですがプロの指揮者やピアニストの先生をお招きしていたこともあり、妥協は許されない雰囲気でしたね。

とはいえ、先ほども言ったように何となく過ごしていたのでそこまで真剣に取り組んでいなかったのですが、ある時先輩に本気で怒鳴られまして。それで目が覚めたというか、本気になるスイッチが入ったような気がしました。あの時怒鳴られなかったら今でも何となく過ごしていたかもしれません笑

新卒ではどのようなキャリアに進んだのですか?

関口:新卒では、地元で有名な某進学塾に就職しました。当時は主に校舎の運営など管理業務を担っており、その頃から機密情報を扱うことが多かったです。
データを管理しながら、様々な角度で分析を行っていました。分析をすることで色々な情報を可視化することができるので、楽しかったですね。この楽しかった分析の経験が、次のキャリアに結びついています。セカンドキャリアとしてはシステムエンジニアを選択しました。未経験でもよかったという点と、何かしら専門性を身に着けたいと思っていて、前職でのデータ分析の楽しさからSEに転職しました。
メガバンクでEUC(エンドユーザーコンピューティング)に携わっていて、システムを構築していくのはやりがいがあり、時間も忘れるくらい仕事に没頭していました。SEでの経験は今でもとても役に立っていますし、金融機関の1円のずれも許されないという厳しい感覚は給与計算では必須ですので、当時昼夜関係なく頑張っていた自分を褒めたいと思います。笑

社労士を目指した要因としては主に3点あります。

まず、当時会社の管理業務は全て社長の奥様がやっており、自分も予備校で管理業務を行っていた経験もあって何かお手伝いできないかなと考えていました。

次に、予備校のときに早期退職が多く、また人事異動が激しすぎて組織が成長できないことに課題を感じていたので、解決できるように人事制度や労務管理の知識を身に着けたいと思っていました。
職員が頑張れないような環境は会社も個人も成長できないと実感しましたね。

最後に、SEをこのまま極めたいという気持ちが自分の中にはなかったので、前述の2点を踏まえ、社労士の資格を取得しよう、という意思決定に至りました。

当時はシステム系のトラブル対応も度々あり、深夜まで勤務することも多かったので、学校には通わず、テキストやWEBを利用し独学で勉強をしていました。なので試験は4回も受験しています。ただ、その経験が現在の自分のスタンスを構築しているので、とてもいい経験だったと思います。

試験についていうと、社会保険も労働保険も一般常識は幅広くて当時対策が辛かったですね。労働基準法や年金関係、健康保険などは自分にとって身近な内容だったので、勉強するのは楽しかったです。ただ、受験していた2年目までは、過去問対策を主にやっていて、なんとなく答えを出しているような感覚でしたが、3年目からは意味を理解できるようになったことで自信をもって色々な問題がとけるようになり、納得しながら解くことができましたね。ただ、1科目だけ足切りで引っかかってしまって笑 4年目にしてやっと合格したという流れです。

この4年間で感じたのは、本当の意味で知識を身に着けるには、過去問対策など小手先だけではあまり本質的ではないということです。あくまで社労士という資格は、労務関係の知識を習得するための「手段」なので、過去問対策ばかりで意味を理解できず、資格取得が「目的」になってしまっては本末転倒だなと感じました。小手先だけの社労士に相談したいとは、誰も思いませんよね。

社労士として、労務関連のコンサルティングを行っている今でもこのスタンスはとても大切にしています。
というのも、基本的な業務をこなせるようになるのはもちろん大切ですが、その意味もわからず作業だけできても、クライアントの悩みに対して解決策を提供できないからです。

求人を見る