女性が「組織の顔」として輝く会計の世界へ
- 2026.01.20
- ビジネスの話
国際会議に足を運ぶと、大手組織のパートナーや代表が女性であることは、今や世界では珍しいことではありません。日本初の女性首相が誕生し、社会のあり方が大きく変わろうとしている今、会計士(JCPA/USCPA)のキャリアについて改めて考えてみました。
日本では依然として男性比率の高い会計業界ですが、世界に目を向ければ女性が第一線で活躍している国は数多く存在します。特に英語を武器にできる女性会計士は、キャリアの選択肢を劇的に広げることが可能です。
1.「英語×専門性」が生む高い付加価値
国際税務、海外進出支援、国際監査といった英語を要する案件は、専門性が高く、それに比例して報酬水準も上がります。特にスピーキングやリスニングのスキルがあれば、国内案件では出会えないようなグローバルなプロジェクトに携わることができます。
2.「公私のバランス」を尊重するグローバルな職場文化
欧米の会計業界では、ワークライフバランスを重視する文化が根付いています。リモートワークでも成果で正当に評価されるため、ライフステージの変化に柔軟に対応しながらキャリアを継続できます。英語ができれば、日本にいながらにしてこうしたグローバル基準の働き方を享受できるチャンスが広がります。
3.語学への適応力という強み
言語学の研究によれば、音声や語彙の記憶といった言語習得において、女性は高い適応力を示す傾向があると言われています(例:英国ケンブリッジ大学言語学部の研究では、言語習得における「音声・語彙記憶」の面で女性が優位という結果)。この潜在的な強みは、グローバルに活躍する上で大きなアドバンテージとなります。
4.リーダーとして輝く世界の女性会計士たち
米国公認会計士協会(AICPA)の統計では、女性のパートナー・ディレクター比率は約30%に達します。英国勅許会計士協会(ICAEW)でもメンバーの半数近くが女性であり、管理職登用も一般的です。「専門性×英語」という両輪を持てば、日本においても同様のキャリアパスは確実に拓けるはずです。
英語は、女性会計士にとって可能性を最大化させる最強の味方です。働く場所、関わる人、そして報酬。それらを自分の意志で選択し、自由な生き方を手にする。世界で活躍するリーダーたちのように、日本でも「会計×英語」を武器に輝く女性がますます増えていくことを確信しています。
日本の会計業界が、多様な個性がより自由に、より力強く羽ばたける場となることを願ってやみません。

【ご報告】RSMノースアジア代表に就任いたしました
- 2026.01.15
- IR・メディア・お知らせ
私事ではございますが、本日45歳の誕生日を迎えました。人生の折り返し地点とも言えるこの節目に、皆様に大きなご報告があります。
2026年1月より、RSMネットワークにおいてアジア太平洋(APAC)の「ノースアジア代表」を務めることになりました。
これは、私がRSMに加盟した当初からずっと心に抱いてきた目標の一つでもありました。
日本人が国際会計ネットワークの中核やマネジメント層に食い込んでいくのは、決して簡単なことではありません。言語の壁、文化の差、そしてビジネス慣習の違い。今回の就任は、私個人の力というよりも、これまで私と関わってくださった多くの方々のご指導とご支援があったからこそ実現したものです。この場を借りて、深く感謝申し上げます。
代表就任といっても、ここがゴールではありません。むしろ、世界という大きな舞台における「ほんの小さなスタート」に立ったばかりだと身の引き締まる思いです。
日本の公認会計士・税理士・行政書士としての”侍魂”を胸に、日本のプロフェッショナルサービスが持つ価値の高さを、世界に向けて確実に発信していきたいと思います。
日本から世界へ…。 次の一歩を踏み出します!

RSMネットワーク、新たな「大西洋横断パートナーシップ」を発足
- 2026.01.10
- IR・メディア・お知らせ
新年を迎え、RSMネットワークより大きな発表がありました。RSM US、RSM UKをはじめとするメンバーファーム間で、新たな「大西洋横断パートナーシップ(Transatlantic Partnership)」が正式に発足いたしました。
本提携により、米国・英国・カナダ・アイルランドの事業が、エルサルバドルおよびインドのチームとともに緊密に連携することになります。これは、国境を越えた経営体制の統合を意味する画期的な試みです。
昨今の会計業界は、PEファンドによる買収など急激な環境変化の渦中にあります。この前例のないパートナーシップを通じて、私たちは変化の最前線に立ち、クライアントの皆さまへより高い価値を提供するとともに、市場競争力を一層高めていけるものと確信しております。
2026年、そしてその先に向けて期待に胸が膨らむ思いです。今年も変化の激しい一年になるかと存じますが、目の前の課題に一つひとつ真摯に取り組み、全力で邁進いたします。
この新たな体制が生み出す価値を、日本の皆さまへ最大限に還元できるよう努めたいと思います。

2026年仕事始め:プロフェッショナルサービスファームとしての生存戦略
- 2026.01.05
- ビジネスの話
本日が仕事始めです。政治やビジネス環境の不確実性が加速する中、「いかに生き残るか」は経営者にとって避けて通れない命題です。2026年のスタートにあたり、改めて私たちの在り方について整理してみました。
私なりに考え得る生存戦略の方向性は、大きく分けて以下の3つに集約されます。
①政治の世界に参入し、ルール形成に関与する
②大資本の企業グループ傘下に入り、庇護を受ける
③社会の変化に左右されない「不変の構造」を構築する
①と②は、自らが「ルールを作る側」に回るか「強者のルールに適応する側」に回るかの選択であり、有力な手段ではあります。しかし、中堅企業の経営者である私にとって、現時点で最も追求すべきは③であると考えます。この「構造による耐性」を学ぶべく、この2年間はMBAで集中的にインプットを続けてきました。
重要なのは、単なる保守的な「守り」ではなく、株価、為替、地政学リスク、技術革新といったあらゆる変数がどう動いても揺るがない設計です。
- 影響を極力受けない仕組み(リスクの極小化)
- 影響を受けても他要素で相殺できる仕組み(ポートフォリオの分散)
- 変化をむしろ追い風に変える仕組み(レジリエンスの強化)
例えば、1ドル=250円という極端な円安下でも外貨収入で中立化を図る、あるいは特定の地域に依存せず地政学リスクを分散するといった「事業上の多角化」です。これは単なる経営戦略ではなく、従業員の雇用を守るという経営者としての「責務」であると考えています。
短期的な合理性だけを追うのではなく、環境が激変しても「この会社は生き残る」と言い切れる状態をつくること。人材流動化が進む現代において、こうした「大家族経営」的な発想は古く見えるかもしれません。しかし、長期で人を預かる覚悟なしに、持続可能な組織は成り立たないと信じています。
プロフェッショナルサービスファームとして変化し続ける世界に必要とされ続けるために、2026年も広い視野を持ち、思考を止めることなく邁進してまいります。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

就職氷河期の監査法人、内定の記憶
- 2025.12.22
- ビジネスの話
Big4監査法人の内定に関する投稿が話題になる季節になりましたね。内定を得た方々の喜びのニュースを目にするたび、昔を思い出します。
私の場合は、合格発表日と内定日がまさかの同じ日。人生でとてつもなく大きな出来事が重なった一日でした。とにかく嬉しくて、今思えばずいぶん浮かれていた気がします。当時SNSがなくてよかったかもしれません(笑)。
2003年は、監査法人の就職氷河期でした。年齢が少し上、就職活動のスタートが少し遅い、ただそれだけで全体の約2割が大手監査法人に進めなかった、そんな時代です。そんな中で私は本当に幸運だったと思います。
履歴書を2枚書き、SとCの監査法人に持って行くつもりで朝一番で面接会場に向かいました。Sの面接会場に滑り込み、列に並び、面接までたどり着きました。最後に面接官のパートナーからこう聞かれました。
「他は受けるの?」
「このあとC監査法人に行きます」と、田舎から出てきた私が正直に答えた瞬間、返ってきた言葉は衝撃的でした。
「じゃあ、ここで内定を出すから、そっちは行かなくていいかな?」
私は「はい、もちろんです!」と、反射的に答えていました。
記憶の片隅にあるのは、やけに仰々しいぶ厚い紙の内定通知書です。そこに書かれていた月額給与は305,000円(大都市手当込)。社会に出る前の自分には、現実味のない数字でしたが、ただただ幸せの絶頂でした。
そんな経験があるからでしょうか。私は今でも「内定は、できるだけ早く出してあげたい」と思ってしまいます。あのときの安堵や高揚感は、22年経った今もどこかに残っているのかもしれません。
あまりにも内定を急いで出すと、「この事務所は大丈夫なのか?」「深く検討していないのではないか?」「相当人手不足なのか?」と思われるかもしれないので、最近は弊社もしっかり対応しているようです(笑)。
だからこそ、候補者の安心と納得を何より大切にしつつ、「早く伝えるべきことは早く伝える」採用で、出会ったご縁を丁寧につないでいきたいと思います。

活躍する人に共通する、感覚のバランス
一定規模以上の事務所の代表と話すと、皆さん本当に、人望や人間力、信義則、そして何よりバランス感覚を備えていると感じます。最近ご一緒させていただいている先生方も例外なく魅力的で、学ぶことが多く、できることならずっとご一緒したいと思うほどです。
その延長で思うのが、会計士CEOや会計士CFOの皆さまが活躍されている理由です。並外れた士業としての能力というより、ビジネスマンとしての総合力と感覚のバランスが際立っている。ここが大きな差を生んでいるように見えます。
何事にも両方の側面があります。10点取っても11点取られれば試合に負ける。勝ちにいくとは、どこか一つを突出させるだけでなく、全体の最適を見て配分できることでもあります。そうしたバランス感覚は、組織においても個人においても重要な要素だと思います。
同じことは、対人関係やビジネスの現場でも当てはまります。権利主張が強すぎると、長期的な信頼関係を築くうえでは不利に働くことがある。二者間において、それが個人同士であっても、法人と個人であっても、良好な関係を長続きさせるには、ギブ・アンド・テイクの精神とバランス感覚が欠かせません。
監査法人の世界でも、この傾向はよりはっきりしてきたように思います。昔は一芸に秀でた人でもパートナーになれましたが、今は総合力が求められ、優れた感覚バランスを持っている人でないと昇進が難しい時代です。加えて英語力や人格まで求められる。だからこそ、仕事でBig4の若いパートナーに会うと、自然と尊敬の眼差しになります。
一芸の鋭さにバランス感覚が加わることで、ビジネスマンとしての総合力が増し、信頼が長続きしていくのだと思います。

日本国籍取得を選んだアレックス・ラミレス氏とのご縁
- 2025.12.03
- IR・メディア・お知らせ
RSM汐留パートナーズ行政書士法人(当時:行政書士法人中井イミグレーションサービス)は、2018年に、元プロ野球選手・監督として日本で広く知られるアレックス・ラミレス氏の日本国籍取得(帰化)手続きに関わるご縁をいただきました。
ラミレス氏はベネズエラ出身で、日本プロ野球(NPB)で長年プレーし、日本通算2,000本安打を達成した唯一の外国人選手として名球会入りしたほか、2度のMVP受賞や多数のタイトル獲得、8年連続シーズン100打点超えという記録を残すなど、NPBの歴史に名を刻んできた方です。2023年には野球殿堂入りも果たされ、日本野球史に残る実績を持つ人物です。
選手・監督として日本のファンに長く親しまれ、日本をこれからも活動の中心としたいという強い想いから、同氏は日本国籍の取得を選択され、当社が帰化許可申請のサポートを行いました。
RSM汐留パートナーズ行政書士法人では、これまでもプロスポーツやエンターテインメントの世界で活躍される方、専門職や企業経営に携わる方、留学生や難民の方々など、多様な背景を持つ方々の在留資格・永住・帰化に関わってきました。
その中でも、ラミレス氏の日本国籍取得は、「日本で新たな人生のステージを築きたい」という願いに法的・行政手続きの側面から寄り添う過程を通じて、私たち自身も多くの学びを得た印象深い事例の一つです。
こうしたご縁をきっかけに、今後も、国籍取得(帰化)、在留資格(ビザ)、永住許可といった選択を前にした方々に対し、必要な情報をわかりやすくお伝えしながら、不安を少しでも和らげられる存在でありたいと考えています。
参考リンク: https://shiodome.co.jp/news/47333/

大企業だけの課題ではないESG
- 2025.11.20
- ビジネスの話
海外の会議に参加しているとつくづく痛感しますが、ESGはもう大企業だけの宿題ではありません。2050年のネットゼロに向けた規制強化、AASB S1/S2の施行などを背景に、静かに、しかし確実に中堅・中小企業にもその波が来ています。
国際会議でも必ず出てくるキーワードが Scope 3です。サプライヤーを含むバリューチェーン全体の排出量のことであり、大企業が削減を進めるとき、取引先の環境データが必須情報になりつつある、という状況を各国で見聞きします。結局Scope1・2だけでは削減効果には限界があるという認識が広がっているのです。
ESG対応が遅れると、世界ではすでにこんなことが起きているようです。
- 大手クライアントから声がかからなくなる
- 入札で、ESGの一項目だけで落ちる
- 環境配慮型の取引先に選択が偏る
こうした話を、RSMファームのパートナーが口をそろえて語っていました。まだ日本ではそこまで実感はないのですが、確実にその兆しは見え始めています。
世界の潮流を見ると、早い段階でESGに着手した企業ほど選ばれるとのこと。難しく考え過ぎず小さく始めるだけで大きな差がつく分野となっています。私たちはESG・サステナビリティ支援を行っていますが、これから自社の情報開示にも努めてまいります。

プロバスケットボールリーグ B.LEAGUE 所属「レバンガ北海道」とコーポレートサポートパートナー契約締結のお知らせ
- 2025.11.10
- 公認会計士・税理士, いい話・格言・理念, ビジネスの話, IR・メディア・お知らせ
2025年11月10日、B.LEAGUE所属のプロバスケットボールクラブ「レバンガ北海道」と、RSM汐留パートナーズ株式会社は、コーポレートサポートパートナー契約を締結しました。
昨日は札幌でホームゲームを観戦し、現場の熱量を肌で感じることができました。
RSM汐留パートナーズは“専門性で支えるスポンサー”という新しいモデルの確立を目指します。単なる協賛にとどまらず、バックオフィス面からクラブ運営の土台に寄り添います。会計・税務、人事・労務、法務、内部統制、ESGなど、当社の強みを生かした支援により、選手・スタッフが競技に専念できる環境づくりを後押しします。
これらの取り組みを通じて、運営効率の向上とクラブの持続的成長を実現し、「経営×人(選手・スタッフ)」を起点とするパートナーシップを推進してまいります。
Webサイト:https://shiodome.co.jp/news/46977/

資格がなくても士業事務所で輝ける
- 2025.11.01
- ビジネスの話
資格がなくても士業事務所で輝ける。私は、すでにそういう時代になったと考えています。かつて税理士事務所では「税理士以外は修行の身」といった時代もありましたが、いまは当時の何十倍も活躍のチャンスがあります。つまり、士業だから安泰という考えはもはや通用しなくなりつつもあります。
これからの時代に求められるのは、資格だけではなく「考える力」と「巻き込む力」だと感じます。最近は「ホワイトワーカーがAIに代替され、ブルーカラーの時代に…」といったニュースも目にしますが、個人的にはテスラのヒト型ロボットOptimus(オプティマス)を見ると、どちらも同じくらい危ういとも思います笑
士業事務所が組織として成長すれば、もはやそれは一つの事業会社として社会に貢献できる存在になりますし、実際その動きはすでに広がっています。問われているのは、資格の有無に関わらず、自分の得意分野をどう生かすか、どんな形で価値を生み出せるかです。
私は士業ではない方々にも積極的にこの業界に入ってきていただきたいと考えています。士業が持つ国家資格や社会的信頼を、より高い価値のビジネスとして社会に提供していく。そうした新しい挑戦を共に進めていけたら嬉しいです。
士業の独占業務等にとらわれず、枠を超えて多様な仲間とともに成長していく…そんな魅力ある世界を一緒につくっていきたいです。
