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Harvard Business Review

最近専門サービスを提供する士業向けにHarvard Business Reviewがいくつかの非常に興味深い文章を公開していることに気づき、時間がある時に探して読んでいます。

1つ重要なインサイトとして、そこには“A diffuse profile dilutes a practice’s identity and renders it a jack of all trades and a master of none.”という文章がありました。

私の理解では「手を広げすぎた専門家は何でも屋になり下がり専門性のかけらもなくなる!」というものです😣昔の私はスペシャリストとゼネラリストの同時達成を個人としても目指していました。

しかしながら体験談としてこれはかなり難しいことであり、タイプや得意分野の違うメンバーと共同して組織で達成すべきだという結論に達しました。

例えば、IPOが得意で公会計も得意で、会社設立も記帳代行も給与計算もやりますみたいな事務所があった場合に、仮に数名のスーパーマンがいてできたとしても、事務所のイメージが定まらず、拡大のための戦略が立てにくく再現性が乏しいと思います。

弊社はIPO・上場企業系、そして国際業務からの海外上場会社の日本子会社系と2本の軸がやっと定まってきました。15年を振り返りますとあれこれ手を出して迷子になった時期もありました😭

一方である程度専門性のプライオリティを下げ、広くマスに向けてサービスを提供することで事業を拡大していく、税理士等の資格ビジネスを経営的に鋭く捉え拡大されている事務所もあります。非常に優秀な経営者の方々だと認識しています。

やってみて気づくことも多いので最初からうまくはいかないのですが、色々インプットが多いと何か間違えてしまっても早期に軌道修正できるのだなと思います。というわけで学びは大事だなというお話でした。これからも学び続けていきたいと思います。

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教育の格差

教育の格差が続く限り、貧困の連鎖は止まりません。私は貧困について語るほどものすごく貧困だったとは言えませんが、少なくとも前川家で初めて大学に行かせてもらいました。

祖父は中卒で就職後すぐ太平洋戦争へ、父も母も高卒だったので稼ぎはよくありませんでした。体の弱い父は若い時から本をたくさん読んで学ぶことの大切さに気付いていたようでした。

残念ながら父が大学に進学する金銭的な余裕は前川家にはありませんでしたし、不幸なことに父は19歳で脳腫瘍を患い左半身に若干の麻痺が残り左耳は聴力を失いました。

ですが私も弟たちも幸運でした。

  • 両親が教育の大切さに気付いていた
  • 教育のためにお金を惜しまなかった
  • 最低限の塾の費用を捻出することができた
  • 子供たちがそれに応えることができた

男3兄弟は大学まですべて国公立を選択し、最低限のお金を有効活用させてもらって就職するに至りました。私は会計士、次男は税理士、三男は作業療法士。

私は就職してからは少なくともお金の心配はしなくてよくなりました。大学進学→会計士試験のおかげだと思います。ということで家系における貧困の連鎖は断ち切った経験を有しています。

学歴や資格がすべてではありませんが、あって損はないと思っています。私のこれまでの経験、そして、会計税務や人事労務等の事業を通じて、社会課題の解決に少しでも貢献したいと思います。

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採用基準・昇格基準

世の中には良い大学を出ていたり、難易度の高い資格を有していたり、外資系コンサル等の生きるか死ぬかという過酷な環境で仕事をしてきたりという猛者が少なからずいます。

その人達と仕事することで学べることも多いですし、総じて収入も高くなる傾向があります。ですが人生において果たしてそれでいいのかと自問自答したことがありました。

優秀だけど性格的に難がある人って結構多いと思います。なのでやはり私はこの人と一緒に仕事をしたいな、一緒にいて楽しいな、というメンバーと共に長く会社をやっていきたいと思っています。人生において仕事をしている時間は長いですから。

つまりは採用や昇格にあたっても性格や人柄を大切にしているということなのですが、もちろんすごく優秀で人柄がいい人もいますし、そうでないのに過大な要求をする自分を客観視できない人もいます。

これは結構ふわっとした定性的な話なので「なんだそれ?」と思われがちなので、しっかりとMVV経営という形で落とし込み、評価に定量的に繋げています。汐留フィロソフィを軸にした経営をこれからも進めていきたいと思います。

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