円安時代こそ問われる、自分への「先行投資」という考え方

長引く円安や物価高の中、「所得が増えたら海外へ」と考える方が多数派でしょう。しかし、実はその順序を逆に捉える視点も必要なのかもしれません。つまり、余裕ができてから海外に行くのではなく、あえて先に海外へ出ることが、その後の人生における余裕や選択肢を生み出すきっかけになる、という考え方です。

未知の文化に触れて視野を広げることは、英語学習の動機付けやスキルの習得を加速させ、結果としてキャリアの選択肢を広げます。つまり海外旅行は消費ではなく、将来の所得を高めるための「人的資本への投資」なのです。目先の出費だけを見れば贅沢に映るかもしれませんが、長い目で見れば、自分自身の可能性を広げるための前向きな支出とも言えるのではないでしょうか。

たとえば、短い旅であっても、現地での戸惑いや発見は、日常の延長線上では得られない刺激をもたらします。限られた予算の中で計画を立て、言葉の壁を越えて人と関わり、自分の常識が揺さぶられる経験は、それ自体が小さな訓練です。そうした積み重ねは、変化への適応力や挑戦への耐性となって、仕事や人生のさまざまな局面で静かに効いてきます。すぐに目に見える成果にならなくても、そうした経験は確実に自分の中に蓄積され、後になって思わぬかたちで活きてくるものだと思います。

多くの人は余裕ができてから動こうとしますが、現実は「先に投資をした人」にこそ、後から余裕が訪れます。鶏が先か卵が先か。結局のところ、自分の世界を広げる行動を先に取った人のほうが、将来的に得られる選択肢も大きくなっていくのではないでしょうか。

リターンは常に、先に投じた時間とお金から生まれます。「いつか」を待つのではなく、先行して動くこと。これは資格取得など、あらゆる自己研鑽に通じる真理です。準備が万全になるのを待っているだけでは、なかなか景色は変わりません。少し背伸びをしてでも先に動くことで、初めて得られる学びや成長があります。

現実的には厳しい側面もありますが、常に自分をアップデートし続けるための「先行投資」の姿勢を忘れないでいたいものです。最高の配当は、常に「今、ここ」ではない場所へ踏み出した先に待っているものだと信じています。そして、その一歩は必ずしも大きなものである必要はなく、小さくても、自分の未来に向けて踏み出した一歩であることに意味があるのだと思います。

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株式会社Smart Processのグループ参画および宇都宮事務所新設のご報告

このたび、RSM汐留パートナーズ株式会社は、2026年7月1日付で、モビリティ・製造業界を中心にプロセス改革、エンジニアリング、IT、AI・DX推進支援を展開する株式会社Smart Processとの資本業務提携を行い、同社をRSM汐留グループの一員として迎えることとなりました。

当グループはこれまで、公認会計士、税理士、社会保険労務士、行政書士、司法書士など多様な専門家が連携し、会計・税務・人事労務・法務・アドバイザリー、バックオフィス・アウトソーシングをワンストップで提供してまいりました。近年、お客様の経営課題が一層複雑化するなか、ITコンサルティング領域の強化を重要なテーマと位置づけています。

Smart Processは、「スマートなプロセスで未来を創る」というビジョンのもと、国内有数の企業や研究機関に対し、開発プロセス改革やAI・DX推進支援を行ってきたプロフェッショナル集団です。同社の現場に深く入り込み、プロセスから変革を実現する姿勢は、私たちの価値観と強く重なります。

今回の連携により、当グループの専門性にSmart Processの知見が加わり、AI・DXを活用した業務改革、システム導入・最適化、ITガバナンスの高度化など、より実践的で高付加価値な支援が可能になると考えております。また、サービス提供体制のさらなる強化と北関東エリアにおける事業拡大を目的として、新たに宇都宮事務所も開設いたしました。

新たな仲間を迎え、RSM汐留パートナーズは次の成長ステージへ進んでまいります。今後ともよろしくお願い申し上げます。

RSM汐留パートナーズお知らせ:https://shiodome.co.jp/news/58427/
RSM汐留スマートプロセス株式会社ウェブサイト:https://smart-process.co.jp

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働き方を見つめ直すきっかけとなった「4つの幸せの因子」

過去に仕事がまったく上手くいかず、成果も出ないまま空回りしていた時期がありました。焦りばかりが先に立って、頑張っているのに報われない感覚が続き、自分のやり方そのものを疑ってしまうような日々でした。何をしても噛み合わず、努力の方向すら見失いかけていたように思います。そんな時に助けられた考え方が、慶應義塾大学名誉教授の前野隆司先生が提唱する「4つの幸せの因子」です。

①やってみよう(自己実現と成長)
②ありがとう(つながりと感謝)
③なんとかなる(前向きと楽観)
④あなたらしくありのままで(独立とマイペース)

振り返ると、当時の私には「ありのままで」が欠けていました。気合と責任感だけは人一倍あったのですが、どこか格好をつけて、自分を取り繕っていたように思います。弱さを見せてはいけない、しっかりしていなければいけない、そんな思いが強すぎたのかもしれません。結果的に余計に苦しくなっていたのかもしれません。

一度立ち止まってこの4つを見直したことで、「すべてを完璧にこなさなくてもいい。今の自分のままでも次の一歩は踏み出せる」と思えるようになり、視野が広がりました。まずは小さく「やってみよう」を積み重ね、周囲への「ありがとう」を意識して口に出し、行き詰まったら「なんとかなる」と自分に言い聞かせる。そして最後に、「ありのままでいたい」と素直に思えたことで、ウェルビーイングという言葉も自然と好きになりました。以前よりも少し肩の力を抜いて、自分自身と向き合えるようになった気がします。

仕事に没頭しすぎると、こうしたバランスは崩れてしまいがちです。上手くいかないときほど、この4つをざっと点検してみる。「今はどれが足りていないだろう?」と確認するだけでも、気持ちの立て直しが少し楽になります。それが、私にとっての大切な再起動のきっかけになりました。

成果を出すことと同じくらい、自分を整える時間を大切にする。それが、長く心地よく働き続けるための何よりの近道だと、今は確信しています。目の前の結果だけに追われるのではなく、自分の状態にも目を向けながら進んでいくことが、結果としてより良い仕事にもつながっていくのだと思います。

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会計連キックオフ会への参加とこれからの決意

先日、RSM汐留パートナーズ税理士法人も理事として参画しております会計事務所連携協議会(会計連)のキックオフ会が開催されました。会場には、日本全国を代表する会計事務所の皆様が一堂に会し、熱気あふれる空間が広がっていました。これほどまでにエネルギーに満ちた皆様と同じ時間を共有し、これからの会計業界の未来について真剣に議論を交わせたことは、私にとっても大きな刺激となり、大変貴重な機会となりました。

今回、特に印象に残ったのが、「10年後に振り返ったとき、今日が分岐点だったと確信している」というお言葉でした。デジタル化やAIの進展など、私たちの業界を取り巻く環境は大きく変わりつつあります。こうした時代だからこそ、変化を受け身で捉えるのではなく、自ら未来をつくっていく姿勢が大切なのだと改めて感じました。私自身も、この日の集まりが、これからの会計業界にとって大きな一歩として記憶される機会になるのではないかと感じています。

私自身の歩みを振り返ってみても、独立して事務所を立ち上げてから今日に至るまで、本当に多くの先輩方に導かれ、育てていただきました。現在のRSM汐留パートナーズがあるのは、まさに業界の先輩方や仲間の皆様の支えのおかげであり、感謝の念に堪えません。

そうして業界の諸先輩方から学んできた中で、日本の会計業界が持つ「高い専門性」と「顧客との距離の近さ」は、世界的に見ても独自の強みであると感じています。単なる書類作成や計算の代行にとどまらず、中小企業をはじめとする経営者の最も身近な相談相手として深く寄り添う姿勢は、日本の誇るべきビジネス文化です。これからの時代は、個々の事務所が限られた市場の中で競い合うだけでなく、業界全体で知見やノウハウをオープンに共有し、その魅力を社会へ力強く発信していくことが欠かせません。協調して全体の底上げを図ることの重要性を、今回改めて強く認識いたしました。

税理士・会計士業界には、まだまだ無限の可能性が眠っています。テクノロジーの進化により、定型業務の効率化は目覚ましく進んでいますが、業界の未来をつくるのは制度でもAIでもありません。最後はやはり人の熱量や人間力だと思っています。だからこそ、私たちが先輩方から受け取った恩返しのバトンを、今度は次の世代へとつないでいく番です。若い方々が「この業界で働きたい」「ここに未来がある」と夢や希望を持てる環境づくりに向けて、私自身も微力ながら全力を尽くし、貢献していきたいと考えています。

会計連の活動を通じて、会員の皆様としっかり手を携え、日本の会計業界のさらなる発展と輝かしい未来の創造に邁進してまいる所存です。

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国際ビジネスにおけるマインドセットの転換と日本人の強み

これまで多くの欧米人と時間を共にする中で、改めて確信したことがあります。それは、体が大きく、声や態度も堂々とした外国人を前にしても、過度に身構える必要はないということです。

彼らは見た目に貫禄があり、英語で強く主張されると圧倒されがちですが、実際には私たちとそれほど違いはありません。日本人の感覚では50代に見える相手が、実は30代だった、ということもよくあります。過度に緊張する必要はなく、いい意味で肩の力を抜いて接していいのだと実感しています。

一方で、日本人の強みである「謙虚さ」「完璧主義」「空気を読む力」は、国際ビジネスの場では必ずしもプラスに働くとは限りません。むしろ、相手に合わせすぎたり、自分を必要以上に小さく見せてしまったりする原因にもなり得ます。だからこそ、英語でやり取りをする際には、意識的なマインドの切り替えが必要です。

例えば日本では、相手の立場に関わらず誰に対しても対等かつ丁寧に接するのが美徳です。しかし海外では、相手のポジションによってトーンや距離感を明確に変える場面が多々あります。

私自身、相手がパートナークラスであれば丁重に対応しますが、ディレクターやマネージャー以下であれば、戦略的にそれ相応のトーンで接することもあります。本音を言えばあまり気が進まない手法ではありますが、これまでの経験上、その方がスムーズに事が運ぶことが多いのです。

つまり、相手のオーラや英語に気後れせず、かといって日本的な感覚に縛られすぎず、自分の立場と相手の立場を冷静に見極めて向き合うことが肝要なのだと思います。

取り留めのない話になりましたが、世界を見渡しても日本人は本当に優秀です。過度に臆することなく、場面に応じてマインドを切り替え、自信を持って向き合えば、私たちは十分に世界で戦っていけるはずだと確信しています。

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難関資格が変えたのは、キャリアではなく「私という人間」そのもの

資格は、自分に自信を与えてくれます。もし私が日本の公認会計士ではなく、ゼロからUSCPAを目指すとしたら、その理由は「なんとなく格好良いと感じたため」というシンプルなものかもしれません。でも、それでいいのだと思います。挑戦を始める理由は、案外そのくらいシンプルなもので十分なのではないでしょうか。

例えば、日商簿記1級や英検1級、TOEIC990点。これらはどれも素晴らしい実績ですが、名刺に書くとなると少し気恥ずかしさや違和感があるかもしれません。一方、USCPA(米国公認会計士)なら、会計と英語の両方の素養があることを堂々と名刺で表現できます。客観的な難易度では「簿記1級×英検1級」の方が高いかもしれませんが、「一言でプロフェッショナルを証明できる」のはUSCPAの大きな強みです。肩書きとしてのわかりやすさや伝わりやすさも、資格の大きな価値の一つだと思います。

もちろん、名刺に書いた以上、実務が伴わなかったり英語が苦手だったりすれば、正直とても恥ずかしい思いをします。だからこそ、合格した後にまた必死に頑張ればいい。動機はシンプルでいいのです。ただ一つ言えるのは、「その山に登った人」にしか見えない景色が確実に存在するということです。そこにたどり着いた人だけが得られる自信や実感は、何ものにも代えがたいものがあります。

先日、中高の同級生と食事をした際、「昔はそんなタイプじゃなかったのにね」と言われました。「暗い性格とまではいかないけれど、今ほど明るくはなかった」とも。難関資格への挑戦と合格は、知識やキャリアだけではなく、性格や振る舞いまで含め、人生を確実に良い方向へ変えてくれる。私はそう確信しています。自信がつくことで、表情や言葉、立ち居振る舞いまで少しずつ変わっていくのだと思います。

かつての私と同じように、何かに挑戦することで自分を変えたいと思っている人は、きっと少なくないはずです。誰かの人生にポジティブな変化が訪れることを、心から願っています。

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AI時代に問われる専門職の在り方

AIに数兆ドルが投じられ、今やどの企業もAI戦略を語る時代になりました。ちょうど先日、イギリスのコンサルティング業界で、今改めて「人間」に焦点が戻っているという記事を読みました。テクノロジーへの期待がかつてなく高まる一方で、そのテクノロジーを使いこなし、価値に変える主体としての「人」の重要性が、むしろ再認識されているのだと感じます。

BCGによれば、AIによる価値創出の内訳は「アルゴリズムが10%、データとテクノロジーが20%、そして残りの70%は人間の貢献」だそうです。結局のところ、価値の大部分は「人」に依存するということなのでしょう。 AIがどれだけ進化しても、それをどう使い、どう意思決定につなげ、どう現場で実装するかは、人間に委ねられているということだと思います。

また、EYは「AIリテラシーとは単にChatGPTを時々使うことではない」と述べ、BCGも入社時にAIの知識が乏しくても採用を継続しているそうです。その理由は、AIスキル以上に「深い好奇心」があるかどうかが重要だから。新しい技術や変化に対して自ら関心を持ち、学び、問いを立てられる人こそが、これからの時代に価値を発揮していくのだと思います。

クライアントが見ているのは、AIに詳しいかどうか以上に「AIのアウトプットに自分の名前を載せる覚悟があるか」なのだと感じます。つまり、判断力、共感力、そして責任感。技術が進歩するほど、こうした資質の重みは増していくでしょう。便利な道具が増えるほど、最後に問われるのは、それを使う人間の姿勢や覚悟なのだと思います。

確かに、私がどれほどAIを駆使して成果物を作成したとしても、それを「AIが作りました」とは言いません。「私が、弊社が責任を持って作りました」と伝えますし、クライアントもそれを期待しているはずです。AIは強力な補助線にはなっても、責任の主体そのものにはなりません。その意味でも、最後はやはり人が前に立つ世界なのだと感じます。

日本の士業の世界でも、AIや自動化が進む中で、知識や処理能力はやがて標準化されていくでしょう。知っていること、速く処理できることだけでは、差別化が難しくなっていく未来は十分にあり得ると思います。そのとき、最後に選ばれる理由は何か。

それは専門知識の量だけではなく、「この人に任せたい」と思っていただける人格や姿勢ではないか。――「人柄採用」は時代遅れになるどころか、これからの経営戦略における中核になりそうです。むしろ、AI時代だからこそ、人として信頼できるか、誠実に向き合えるか、責任を持てるかといった要素の価値は、これまで以上に高まっていくのではないでしょうか。

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多角化のススメ

先日、あるYouTuberの方が突然BANされ、一瞬にしてこれまでの収益源が断たれてしまったというニュースを目にしました。停止に至る事情は人それぞれでしょうが、「特定の顧客、特定のプラットフォーム、特定の収益源」にのみ依存して働くスタイルは、非常に脆く、不安定であることは間違いありません。

これは、プラットフォーム上で活動するクリエイターに限った話ではありません。一人の力で切り盛りする士業の方やフリーランスにとっても、極めて切実な問題ではないでしょうか。

一般的に、事業の多角化と聞くと、多くの従業員を雇い、大きな資本を投じて未開の市場へ打って出るような「攻めの戦略」をイメージしがちです。しかし、変化の激しい現代においては「守りの戦略」としての側面もあると感じます。

私自身、これまで数え切れないほどの挑戦をしてきました。そして、その裏には話せばきりがないほどの失敗談が積み上がっています(笑)。当時は「これはいける!」と確信して始めた事業が、鳴かず飛ばずで終わることも珍しくありませんでした。

しかし、そうした試行錯誤のひとつだった国際ビジネスが、思わぬ形で道を開いてくれました。何が当たるか分からないからこそ、種をまき続けることの大切さを身をもって実感しています。

多角化を始めるにあたって、大きな投資は必ずしも必要ではありません。個人事業主やフリーランスだからこそできる身軽な多角化があります。

  • 現在の仕事に関連する「一歩隣」の業務に少しだけ踏み込んでみる。
  • 信頼できるパートナーや他社と、まずは小さなプロジェクトで協力してみる。

これくらいのスモールスタートで十分です。もし上手くいかなくても、失うのは多少の時間だけです。しかし、その過程で得た知見や人脈は、必ず未来のどこかで自分を助けてくれる財産になります。

不安定な時代だからこそ、一つの場所に留まらず、しなやかに枝葉を広げていく。私のこの経験が、一歩踏み出そうとしている誰かのヒントや、安心材料になればこれほど嬉しいことはありません。

変化を恐れるのではなく、変化を味方につけるための「しなやかな備え」を、積み重ねていきましょう。

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ホーチミンでのRSM APAC研修

2026年5月18日から22日まで、ベトナム・ホーチミンで開催された「2026 Asia Pacific Regional Training」に参加してまいりました。RSMのアジア太平洋地域のメンバーファームから多くの専門家が集まり、5日間にわたり、非常に密度の高い時間を過ごすことができました。現地では朝から夕方まで研修が続き、まさに「缶詰」のような日々でしたが、それだけ集中して学びに向き合う機会は、日常の業務の中ではなかなか得られないものです。

今回の研修では、IFRS、ESG、デジタルアセット、サイバーセキュリティ、リスクアドバイザリー、国際税務、移転価格など、現在のグローバルビジネスにおいて重要性が増しているテーマが幅広く取り上げられました。特に、ブロックチェーンやデジタルアセットの領域については、会計・税務の論点にとどまらず、ビジネスそのものの変化をどう捉えるかという視点でも多くの学びがありました。

また、国際税務や移転価格の議論を通じて改めて感じたのは、各国の制度や考え方が異なるからこそ、共通言語としてのルール理解が重要であるということです。一方で、ルールを知っているだけでは十分ではありません。実際のクライアント支援では、それぞれの国や地域の実務、文化、商慣習を踏まえた対応が求められます。この「グローバルな標準」と「ローカルな実務感覚」の両方を持つことが、私たち専門家にとってますます重要になっていると感じました。

研修の大きな価値は、知識の習得だけではありません。RSMの各国メンバーと直接顔を合わせ、意見を交わし、信頼関係を深めることができた点も非常に大きかったと思います。クロスボーダー案件では、専門知識と同じくらい、「誰と連携できるか」「どのような信頼関係があるか」が成果を左右します。今回のネットワーキングを通じて、RSMという国際ネットワークの強さを改めて実感しました。

今回得た知見やネットワークを、RSM汐留パートナーズのサービス品質向上、そしてクライアントの皆様へのより良い支援につなげてまいります。これからもRSMネットワークの一員として、国内外の専門家との連携を深めながら、グローバルに挑戦する企業の皆様を支えていきたいと思います。

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課外活動のススメ

Big4の監査法人に身を置いていると、自分次第で課外活動のチャンスはいくらでもあります。「最近は忙しすぎてそれどころではない」という声も聞こえてきそうですが、それでもなお、若いうちに社外との接点を少しずつ広げておくことには大きな意味があります。

その法人に長く勤めるかどうかは別として、公認会計士として30〜40年に及ぶキャリアを歩む中で、先輩・同期・後輩、そしてクライアントとの関係を良好に保つことは極めて重要です。目の前の仕事で成果を出すことはもちろん大切ですが、それと同じくらい、信頼できる関係性を積み重ねていくことが、長いキャリアの土台になっていきます。

なぜなら、この業界は想像以上に狭いからです。「間に一人挟めば、ほぼ全員が繋がっている」と言われるほどです。もちろん、海外まで視野を広げれば世界は一気に大きくなりますが、国内での信頼関係を大切にして損はありません。むしろ、若いうちに築いた関係が、何年も経ってから思わぬ形で仕事やキャリアを支えてくれることもあります。

大手監査法人の名刺があるうちは、絶好のチャンスです。準会員であっても、その名刺一枚で信頼を得やすく、銀行・証券・VC・PEファンド、さらには弁護士や医師など、多分野のプロフェッショナルと接点を持てる可能性が広がります。自分一人ではなかなか開けない扉も、所属している環境や肩書きがあることで、自然と開かれることがあります。

結局のところ、誰もが求めているのは「長く信頼できる付き合い」なのではないでしょうか。短期的な損得だけではなく、互いに相談し合える関係、困ったときに思い出してもらえる関係をどれだけ築けるか。この恵まれた環境を最大限に活かし、質の高い関係性を構築することが、将来の成功を支えてくれるはずです。最初の5年、10年の努力がすべてを解決できるとは言いませんが、その後のキャリアで大きな力となることは間違いありません。

本業だけでなく、人脈作りや異業種交流など、名刺一枚で広がる世界を楽しんでみてください。時には飲み会の幹事を務めるのも良い経験になります。シャイな方が多い業界かもしれませんが、少し勇気を出して一歩踏み出すことで、見える景色は大きく変わるはずです。そのきっかけになれば幸いです。

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