リモートワーク時代における主体的な働き方とプロフェッショナルとしての成長
- 2026.07.15
- ビジネスの話
プロフェッショナルファームにおいて、リモートワーク下で期待を超える成果を出し続けるためには、対面勤務以上に主体的・能動的な姿勢が不可欠である。最近、その思いをますます強くしています。物理的に同じ空間にいないからこそ、一人ひとりの姿勢や働きかけの差が、これまで以上に成果へ直結するようになっていると感じます。
自ら必要な情報を貪欲に獲得し、疑問点については適宜適切に質問を投げること。そして、部下や後輩に対しては状況を察し、自ら積極的に声をかけること。こうした姿勢こそが重要です。リモート環境では、黙っていても自然に情報が入ってくる場面が少ない分、自分から動く力と、周囲に働きかける力の両方がより強く求められるのだと思います。
「与えられた業務を正確に遂行する」という点では、リモート環境でも十分に対応可能でしょう。しかし、その先のステージへ進み、プロとしての付加価値を高め、組織を牽引する存在となるためには、より一層の意識改革と努力が求められます。単に業務をこなすだけでなく、周囲にどのような影響を与えられるか、組織全体にどう貢献できるかという視点が、これまで以上に重要になっているように思います。
具体的には、マネージャーのように組織を支える側として主体的に動くのか、あるいは指示を待つ側にとどまるのか。もちろん、全員が管理職を目指す必要はありませんが、意欲ある人がその目標を実現できる環境は、しっかり整えていきたいと考えています。役職の有無にかかわらず、自分なりに一歩前へ出て組織を良くしようとする人が報われる環境であることが大切だと感じています。
リモートワークは、コロナ禍を経て社会に定着した新しい仕組みであり、私たちにとっても挑戦の連続です。距離の制約を超えて学び合い、成長できる仕組みをつくることは、これからのプロフェッショナルファームにとってますます重要になっていくはずです。
夏を迎えた今、あの驚くほど涼しい釧路の事務所で、再びワーケーションをしたいものです。信じられないかもしれませんが、7月末でもジャケットや長袖を着ることがあります。故郷・釧路からリモートで仕事ができる未来が来るとは、創業当時には想像もしていませんでした。働く場所の選択肢が広がったことは、個人にとっても組織にとっても、大きな可能性をもたらしていると感じます。
「国家資格だけでは食べていけない時代」とも言われますが、テクノロジーの進化は、プロフェッショナルファームにとってむしろ追い風ではないでしょうか。だからこそ、資格や専門性に加えて、主体性や発信力、周囲を巻き込む力がこれまで以上に価値を持つのだと思います。

円安時代こそ問われる、自分への「先行投資」という考え方
- 2026.07.05
- ビジネスの話
長引く円安や物価高の中、「所得が増えたら海外へ」と考える方が多数派でしょう。しかし、実はその順序を逆に捉える視点も必要なのかもしれません。つまり、余裕ができてから海外に行くのではなく、あえて先に海外へ出ることが、その後の人生における余裕や選択肢を生み出すきっかけになる、という考え方です。
未知の文化に触れて視野を広げることは、英語学習の動機付けやスキルの習得を加速させ、結果としてキャリアの選択肢を広げます。つまり海外旅行は消費ではなく、将来の所得を高めるための「人的資本への投資」なのです。目先の出費だけを見れば贅沢に映るかもしれませんが、長い目で見れば、自分自身の可能性を広げるための前向きな支出とも言えるのではないでしょうか。
たとえば、短い旅であっても、現地での戸惑いや発見は、日常の延長線上では得られない刺激をもたらします。限られた予算の中で計画を立て、言葉の壁を越えて人と関わり、自分の常識が揺さぶられる経験は、それ自体が小さな訓練です。そうした積み重ねは、変化への適応力や挑戦への耐性となって、仕事や人生のさまざまな局面で静かに効いてきます。すぐに目に見える成果にならなくても、そうした経験は確実に自分の中に蓄積され、後になって思わぬかたちで活きてくるものだと思います。
多くの人は余裕ができてから動こうとしますが、現実は「先に投資をした人」にこそ、後から余裕が訪れます。鶏が先か卵が先か。結局のところ、自分の世界を広げる行動を先に取った人のほうが、将来的に得られる選択肢も大きくなっていくのではないでしょうか。
リターンは常に、先に投じた時間とお金から生まれます。「いつか」を待つのではなく、先行して動くこと。これは資格取得など、あらゆる自己研鑽に通じる真理です。準備が万全になるのを待っているだけでは、なかなか景色は変わりません。少し背伸びをしてでも先に動くことで、初めて得られる学びや成長があります。
現実的には厳しい側面もありますが、常に自分をアップデートし続けるための「先行投資」の姿勢を忘れないでいたいものです。最高の配当は、常に「今、ここ」ではない場所へ踏み出した先に待っているものだと信じています。そして、その一歩は必ずしも大きなものである必要はなく、小さくても、自分の未来に向けて踏み出した一歩であることに意味があるのだと思います。

国際ビジネスにおけるマインドセットの転換と日本人の強み
- 2026.06.15
- ビジネスの話
これまで多くの欧米人と時間を共にする中で、改めて確信したことがあります。それは、体が大きく、声や態度も堂々とした外国人を前にしても、過度に身構える必要はないということです。
彼らは見た目に貫禄があり、英語で強く主張されると圧倒されがちですが、実際には私たちとそれほど違いはありません。日本人の感覚では50代に見える相手が、実は30代だった、ということもよくあります。過度に緊張する必要はなく、いい意味で肩の力を抜いて接していいのだと実感しています。
一方で、日本人の強みである「謙虚さ」「完璧主義」「空気を読む力」は、国際ビジネスの場では必ずしもプラスに働くとは限りません。むしろ、相手に合わせすぎたり、自分を必要以上に小さく見せてしまったりする原因にもなり得ます。だからこそ、英語でやり取りをする際には、意識的なマインドの切り替えが必要です。
例えば日本では、相手の立場に関わらず誰に対しても対等かつ丁寧に接するのが美徳です。しかし海外では、相手のポジションによってトーンや距離感を明確に変える場面が多々あります。
私自身、相手がパートナークラスであれば丁重に対応しますが、ディレクターやマネージャー以下であれば、戦略的にそれ相応のトーンで接することもあります。本音を言えばあまり気が進まない手法ではありますが、これまでの経験上、その方がスムーズに事が運ぶことが多いのです。
つまり、相手のオーラや英語に気後れせず、かといって日本的な感覚に縛られすぎず、自分の立場と相手の立場を冷静に見極めて向き合うことが肝要なのだと思います。
取り留めのない話になりましたが、世界を見渡しても日本人は本当に優秀です。過度に臆することなく、場面に応じてマインドを切り替え、自信を持って向き合えば、私たちは十分に世界で戦っていけるはずだと確信しています。

AI時代に問われる専門職の在り方
- 2026.06.05
- ビジネスの話
AIに数兆ドルが投じられ、今やどの企業もAI戦略を語る時代になりました。ちょうど先日、イギリスのコンサルティング業界で、今改めて「人間」に焦点が戻っているという記事を読みました。テクノロジーへの期待がかつてなく高まる一方で、そのテクノロジーを使いこなし、価値に変える主体としての「人」の重要性が、むしろ再認識されているのだと感じます。
BCGによれば、AIによる価値創出の内訳は「アルゴリズムが10%、データとテクノロジーが20%、そして残りの70%は人間の貢献」だそうです。結局のところ、価値の大部分は「人」に依存するということなのでしょう。 AIがどれだけ進化しても、それをどう使い、どう意思決定につなげ、どう現場で実装するかは、人間に委ねられているということだと思います。
また、EYは「AIリテラシーとは単にChatGPTを時々使うことではない」と述べ、BCGも入社時にAIの知識が乏しくても採用を継続しているそうです。その理由は、AIスキル以上に「深い好奇心」があるかどうかが重要だから。新しい技術や変化に対して自ら関心を持ち、学び、問いを立てられる人こそが、これからの時代に価値を発揮していくのだと思います。
クライアントが見ているのは、AIに詳しいかどうか以上に「AIのアウトプットに自分の名前を載せる覚悟があるか」なのだと感じます。つまり、判断力、共感力、そして責任感。技術が進歩するほど、こうした資質の重みは増していくでしょう。便利な道具が増えるほど、最後に問われるのは、それを使う人間の姿勢や覚悟なのだと思います。
確かに、私がどれほどAIを駆使して成果物を作成したとしても、それを「AIが作りました」とは言いません。「私が、弊社が責任を持って作りました」と伝えますし、クライアントもそれを期待しているはずです。AIは強力な補助線にはなっても、責任の主体そのものにはなりません。その意味でも、最後はやはり人が前に立つ世界なのだと感じます。
日本の士業の世界でも、AIや自動化が進む中で、知識や処理能力はやがて標準化されていくでしょう。知っていること、速く処理できることだけでは、差別化が難しくなっていく未来は十分にあり得ると思います。そのとき、最後に選ばれる理由は何か。
それは専門知識の量だけではなく、「この人に任せたい」と思っていただける人格や姿勢ではないか。――「人柄採用」は時代遅れになるどころか、これからの経営戦略における中核になりそうです。むしろ、AI時代だからこそ、人として信頼できるか、誠実に向き合えるか、責任を持てるかといった要素の価値は、これまで以上に高まっていくのではないでしょうか。

多角化のススメ
- 2026.06.01
- ビジネスの話
先日、あるYouTuberの方が突然BANされ、一瞬にしてこれまでの収益源が断たれてしまったというニュースを目にしました。停止に至る事情は人それぞれでしょうが、「特定の顧客、特定のプラットフォーム、特定の収益源」にのみ依存して働くスタイルは、非常に脆く、不安定であることは間違いありません。
これは、プラットフォーム上で活動するクリエイターに限った話ではありません。一人の力で切り盛りする士業の方やフリーランスにとっても、極めて切実な問題ではないでしょうか。
一般的に、事業の多角化と聞くと、多くの従業員を雇い、大きな資本を投じて未開の市場へ打って出るような「攻めの戦略」をイメージしがちです。しかし、変化の激しい現代においては「守りの戦略」としての側面もあると感じます。
私自身、これまで数え切れないほどの挑戦をしてきました。そして、その裏には話せばきりがないほどの失敗談が積み上がっています(笑)。当時は「これはいける!」と確信して始めた事業が、鳴かず飛ばずで終わることも珍しくありませんでした。
しかし、そうした試行錯誤のひとつだった国際ビジネスが、思わぬ形で道を開いてくれました。何が当たるか分からないからこそ、種をまき続けることの大切さを身をもって実感しています。
多角化を始めるにあたって、大きな投資は必ずしも必要ではありません。個人事業主やフリーランスだからこそできる身軽な多角化があります。
- 現在の仕事に関連する「一歩隣」の業務に少しだけ踏み込んでみる。
- 信頼できるパートナーや他社と、まずは小さなプロジェクトで協力してみる。
これくらいのスモールスタートで十分です。もし上手くいかなくても、失うのは多少の時間だけです。しかし、その過程で得た知見や人脈は、必ず未来のどこかで自分を助けてくれる財産になります。
不安定な時代だからこそ、一つの場所に留まらず、しなやかに枝葉を広げていく。私のこの経験が、一歩踏み出そうとしている誰かのヒントや、安心材料になればこれほど嬉しいことはありません。
変化を恐れるのではなく、変化を味方につけるための「しなやかな備え」を、積み重ねていきましょう。

課外活動のススメ
Big4の監査法人に身を置いていると、自分次第で課外活動のチャンスはいくらでもあります。「最近は忙しすぎてそれどころではない」という声も聞こえてきそうですが、それでもなお、若いうちに社外との接点を少しずつ広げておくことには大きな意味があります。
その法人に長く勤めるかどうかは別として、公認会計士として30〜40年に及ぶキャリアを歩む中で、先輩・同期・後輩、そしてクライアントとの関係を良好に保つことは極めて重要です。目の前の仕事で成果を出すことはもちろん大切ですが、それと同じくらい、信頼できる関係性を積み重ねていくことが、長いキャリアの土台になっていきます。
なぜなら、この業界は想像以上に狭いからです。「間に一人挟めば、ほぼ全員が繋がっている」と言われるほどです。もちろん、海外まで視野を広げれば世界は一気に大きくなりますが、国内での信頼関係を大切にして損はありません。むしろ、若いうちに築いた関係が、何年も経ってから思わぬ形で仕事やキャリアを支えてくれることもあります。
大手監査法人の名刺があるうちは、絶好のチャンスです。準会員であっても、その名刺一枚で信頼を得やすく、銀行・証券・VC・PEファンド、さらには弁護士や医師など、多分野のプロフェッショナルと接点を持てる可能性が広がります。自分一人ではなかなか開けない扉も、所属している環境や肩書きがあることで、自然と開かれることがあります。
結局のところ、誰もが求めているのは「長く信頼できる付き合い」なのではないでしょうか。短期的な損得だけではなく、互いに相談し合える関係、困ったときに思い出してもらえる関係をどれだけ築けるか。この恵まれた環境を最大限に活かし、質の高い関係性を構築することが、将来の成功を支えてくれるはずです。最初の5年、10年の努力がすべてを解決できるとは言いませんが、その後のキャリアで大きな力となることは間違いありません。
本業だけでなく、人脈作りや異業種交流など、名刺一枚で広がる世界を楽しんでみてください。時には飲み会の幹事を務めるのも良い経験になります。シャイな方が多い業界かもしれませんが、少し勇気を出して一歩踏み出すことで、見える景色は大きく変わるはずです。そのきっかけになれば幸いです。

地道な業務に宿る、仕事の基礎と組織を支える力
監査法人1年目の頃、私の業務にはシンプルな作業も多かったように思います。確認状の仕分けや捺印、フォルダへの分類、FAX送信、そして事務勤でのコピーやシュレッダーがけなどです。もちろん、事務所や時代によって状況は異なるでしょうが、少なくとも私の実体験としては、こうした地道な作業がたくさんありました。
しかし、新人時代の私にとって、これらは決して「簡単なこと」ではありませんでした。 FAXの送信先を間違え、シニアの先輩がクライアントに謝罪の電話を入れてくださったこともあります。自分の不手際が周囲に迷惑をかける申し訳なさに、次は絶対に間違えないようにとひとつひとつの作業に必死に向き合っていました。
単純に見える作業にこそ、高い丁寧さと集中力が求められます。宛先を確認する、書類の順番をそろえる、漏れがないかを見直す。そうした一つひとつの積み重ねが、仕事全体の品質や信頼につながっていきます。新人時代の仕事には、ビジネスの根幹となる大事な基礎が詰まっていたのだと、今になって強く思います。正直に言えば、私はこういった細かな作業が得意ではありませんでした。だからこそ、その難しさや大切さを身をもって学ぶことができたのだと思います。
また、こうした経験を通じて「組織には多様な役割がある」ことも学びました。表に出る仕事だけで組織が成り立っているわけではありません。縁の下で支えてくれる間接部門の方々がいて初めて、フロントのメンバーが安心してクライアントに向き合い、力を発揮することができます。その構造を理解できたことは、私にとって大きな財産です。
独立し、見積書の発行から入金確認、場合によっては督促のようなプロセスまで、自分自身の手でやってみて、当時の教えが身に染みています。どんな業務であっても、それをいかに「自分事」として捉え、主体的に向き合えるか。それによって、個人の成長スピードも、仕事への解像度も大きく変わるものだと思います。
支えてくれる多くの仲間に改めて感謝しながら、私自身もまた、誰かの活躍を支えられる存在であり続けられるよう、日々精進してまいります。

一人士業の魅力と、持続可能な事務所のかたち
「一人士業の事務所」のあり方について考えてみました。もし私がもう一度独立するとしたら、次は「一人士業」という形態を選ぶかもしれません。実際には生涯をかけてRSMの日本代表を務め、RSMと共に歩んでいく決意ですので、あくまで仮定の話ではありますが(笑)。
私見ですが、一人士業の定義とは「完全に一人」であるか、あるいは「フルタイムの有資格者は所長一人で、数名のスタッフを雇用して運営している」状態を指すのではないかと考えています。
完全に一人で実務を行う道は、雇用の苦労や責任から解放される生き方です。これはまさに「自由な経営」と言えるでしょう。信頼できる外部協力者と連携しながら、目の前のお客様に全力で向き合うことができます。
一方で、自分の目が届く範囲でスタッフを採用するという考え方もあります。規模としては10名程度、売上高でいえば1億円前後が一つの目安でしょうか。 実際、契約・請求事務、入金確認、記帳、給与計算、書類作成といった業務を分業化したほうが、事務所全体の生産性は向上しますし、その枠組みの中で全員が豊かになれます。
例えるなら、所長は獲物を捉える「狩猟民族」であり、スタッフはお米を育てる「農耕民族」。お肉とご飯の組み合わせが最高であるように、この両者が揃うことで、非常にバランスの良い組織となります。
しかし、有資格者が複数になり法人化が進むと、時に揉め事が生じることもあります。本人だけでなくスタッフもストレスを抱えてしまい、結果として組織を解散し、個人事務所に戻っていかれた方を私は多く見てきました。
「私がいなくなればこの事務所は解散するか、どこかに合流する」という前提をあらかじめスタッフと共有しておく。これもまた、一つの「サステナブル(持続可能)な形」かもしれません。その方針を理解した上で入所していただくということです。
この規模を超えて拡大を目指すなら、それはもはや「士業」というより「経営者」の領域です。世の素晴らしい経営者たちと同じ土俵で競い、スタッフもまたリーダーとしての背中を期待する。そこには、厳しくも刺激的な世界が広がっています。
一人士業は、時に孤独や寂しさを感じることもあるでしょう。しかし、そのスタイルが性に合っている人にとっては、まるで「タレント」のように自分自身を軸とした職業人生を歩める、とても素敵な選択肢だと思うのです。
大切なのは規模の追求ではなく、自分が納得できる「あり方」でいられるかどうか。一人ひとりの士業が自分らしく輝ける場所を見つけられることを、心から願っています。
成長途上ならではのRSM Japanの魅力
- 2026.04.25
- ビジネスの話
RSMはグローバルの規模に対して、RSM Japan(RSM汐留&清和)は規模も歴史も、世界と比べればまだ発展途上だと言わざるを得ません。日本におけるRSMは、これからさらに存在感を高めていく段階にあり、まさに成長の途中にある組織だと思います。
しかし、だからこそ面白いのです。完成された組織に合流するのではなく、これから伸びていく組織を、自分たちの手で形づくっていける余白があります。すでに整いきった環境では味わえない、試行錯誤しながら未来をつくっていく実感がある。そこに、日本のRSMならではの醍醐味があると感じています。
入社したばかりのメンバーがこんなことを言ってくれました。「海外が大きいのに日本がまだ小さいのは、ものすごいチャンスですよね!伸びしろしかないじゃないですか!だから応募したんです!」
この言葉は本当に嬉しかったですし、私自身もまったく同じ想いでRSM汐留パートナーズを率いています。グローバルの看板や基盤は確かに心強いですし、それ自体が大きな強みであることは間違いありません。しかし、日本の成長は“誰かが用意してくれるもの”ではなく、私たち自身が一つひとつ積み上げてつくっていくものだと思っています。だからこそ、そのプロセスに主体的に関われることに、大きな価値があるのです。
正直、この「ギャップの魅力」をお伝えしても、すぐにはピンとこない方もいらっしゃいます。安定や完成度を求める方にとっては、まだ整っていない部分や、これからつくっていく余地があることに、不安を感じるかもしれません。けれど、この面白さがわかる方には、きっと強烈に刺さるはずです。「今、ここから一緒に歴史をつくれる」。その手触りを持てる環境は、実はそう多くありません。
グローバルな巨人を背景に、日本でベンチャーする。大きなネットワークと、成長途上のフィールドならではのダイナミズム。その両方を同時に味わえるのが、いまのRSM Japanです。そしてこの環境こそが、挑戦したい人にとって、他にはない魅力になるのではないかと思っています。

マルタ訪問を通じて感じた、日本・マルタ間の新たな可能性
先月、マルタ共和国にてRSM Maltaのマネージングパートナー、Karen Spiteri Bailey氏とお会いしました。日本・マルタ間の成長戦略やサービス品質の向上、さらにはグローバル市場におけるプレゼンス強化に向け、多角的な意見交換をさせていただきました。そして、現地のチームメンバーとも直接交流し、RSM JapanとRSM Malta間の連携をさらに強化しました。今回の交流は、RSMグローバルネットワークにおける連携の可能性、マルタが持つアドバイザリー拠点としての重要性を再認識するよい機会となりました。
また、マルタ商工会議所では、同会議所メンバーや英語教育・TEFL分野の関係者との会合に出席しました。マルタの優れた教育環境を活かしたエグゼクティブ向けプログラムや専門能力開発、国際的なイマージョン学習の機会に加え、日本・マルタ間における若者の交流やワーキングホリデーの可能性についても議論を深めることができ、大変有意義な時間となりました。
日本とマルタは国交樹立60周年という節目を迎えました。EU加盟国としての機動力、英語環境、そして多様な人材というこの国の強みは、日本企業にとっても多くの示唆に富んでいます。
特に印象的だったのは、「パスポート=移動の自由」に留まらず、「どの経済圏に属するか」が個人や企業の選択肢を劇的に広げるという視点です。EUという枠組みの中でビジネスを展開する意義を、改めて実感できました。
グローバル展開が前提となる時代において、地理的条件や制度をどう戦略的に捉えるか。日本国内に留まっていては見えにくい視点を、現地の体験を通じて得ることができました。この知見を今後の自社戦略やクライアント支援に最大限に活かしてまいります。

