【アジア的阿吽の呼吸と欧米的ビジネスライクのはざまで】

アジア諸国(インド除く)とのビジネスでは、文化的な近さもあって、ある程度わかり合える空気みたいなものが存在します。報酬に関しても、まずは無料相談から始まり、徐々に条件を調整していい塩梅に落ち着く…そんな流れも珍しくありません。

時には“阿吽の呼吸”のような感覚が求められる場面もありますが、さすがに国をまたいでそれを期待するのは難しいですよね。 阿吽で行けているつもりが全く噛み合っていなかったということも。

一方で、アメリカやイギリスでは、良くも悪くも非常にビジネスライク。無料相談という概念はあまりなく、初めから相談料に関して見積もりベースで話が進みます。

常にベストプライスを提示し、それで合意が取れれば進める、合わなければそこで終了。必要があれば、率直に予算を伝えて調整するというスタンスです。

皆さんは、どちらのスタイルが合っていますか?国内の業務で成功するためには高い専門性も必要ですが、やはりクライアントとのリレーション構築、場の空気を読む、期待値コントロールなど、当たり前ですが資格試験にはでてこない様々スキルが求められます(笑)国際案件に関わることが増えてきた最近では、私自身、こうした欧米式の合理的な進め方に徐々に心地よさを感じるようになってきてしまいました。

もともとウェットな関係づくりに強みを持っていた純ジャパニーズな私も、変化を遂げています。そして社内においても、これまでの関係性を大切にしつつもwin-winでいけるよう考えながらビジネスライクにも進める…そんな「融合」や「両立」ができるようになってきたと少しずつ感じています。

人のいい日本人が、その優しさから利を得られず没落しないように、主張すべきことはしっかり主張する。これからも日本人経営者、日本人資格者として頑張っていきたいと思います。

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前川研吾 X(旧Twitter) RSM汐留パートナーズ 採用X(旧Twitter)
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