大企業だけの課題ではないESG

海外の会議に参加しているとつくづく痛感しますが、ESGはもう大企業だけの宿題ではありません。2050年のネットゼロに向けた規制強化、AASB S1/S2の施行などを背景に、静かに、しかし確実に中堅・中小企業にもその波が来ています。

国際会議でも必ず出てくるキーワードが Scope 3です。サプライヤーを含むバリューチェーン全体の排出量のことであり、大企業が削減を進めるとき、取引先の環境データが必須情報になりつつある、という状況を各国で見聞きします。結局Scope1・2だけでは削減効果には限界があるという認識が広がっているのです。

ESG対応が遅れると、世界ではすでにこんなことが起きているようです。

  • 大手クライアントから声がかからなくなる
  • 入札で、ESGの一項目だけで落ちる
  • 環境配慮型の取引先に選択が偏る

こうした話を、RSMファームのパートナーが口をそろえて語っていました。まだ日本ではそこまで実感はないのですが、確実にその兆しは見え始めています。

世界の潮流を見ると、早い段階でESGに着手した企業ほど選ばれるとのこと。難しく考え過ぎず小さく始めるだけで大きな差がつく分野となっています。私たちはESG・サステナビリティ支援を行っていますが、これから自社の情報開示にも努めてまいります。

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前川研吾 X(旧Twitter) RSM汐留パートナーズ 採用X(旧Twitter)
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