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離職率が0又は限りなく0に近い状態というのは本当に良いのか?

「離職率が0又は限りなく0に近い状態というのは本当に良いのか?」ということについて真剣に考えたことがあります。一見離職率がゼロと聞くとすごく良さそうです。

日本のGDP成長率が1%程度だとすると日本企業の平均的な人材の成長率や昇給率もおおよそ一緒という考え方もあるかもしれません。それにも関わらず会社が速いスピード、例えば10%以上で成長している場合にはどうしてもそのスピードについてくることができない人もいます。これは仕方のないことでもあります。

成長速度の速い会社に優秀な人材が入りさらに会社は成長していくので、一定の離職はやむを得ないということを、これまで多くの急成長する会社の経営者達から聞いてきました。

私はこの考え方にはどちらかというと賛成するのですが、少しだけ異なる考えを取り入れたいと思っています。単に優秀か否かという軸だけでなく、フィロソフィ(企業理念)に沿って長期的に活躍する人材が流出していないかという点が重要だと考えています。

どうしても組織が大きくなるとこの船に乗っておけば沈没しないだろうという人が増えてしまうのが世の中の常。でもそれではいけません。それでは船が重くなり進まなくなり時には沈没してしまいます。ゆえに離職率が異常なほど低いというのも不自然であると感じます。

組織の発展のためには上記も含めた総合的に優秀な人材が増えて長く定着すべく、公正な評価を行いメリハリのある人事戦略を取っていかなければと思います。もちろんすべての人が昇格や昇給を望んでいるわけではないかもしれません。責任も重くなりますし。

ちなみにRSMの国際会議で各国のパートナーと話すと平均的には離職率10~15%程度と日本よりは高く、コロナ中は20%以上にもなり高いね(でも翌年大量採用で戻す)みたいな立ち話しました。

長くなりましたがよくわからなくなってきたのでこのあたりで…離職率が高すぎるのはまずいが驚くほど低すぎるのは組織が成長していないから何か問題があるかもというのが私の結論です(小規模で所長がすべて見ることができる規模はまた話は別です)。

日本の環境に合わせ、一人ひとり多様な人材が、みな個を輝かせられる世界を作りたいです。

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前川研吾 X(旧Twitter) RSM汐留パートナーズ 採用X(旧Twitter)

Harvard Business Review

最近専門サービスを提供する士業向けにHarvard Business Reviewがいくつかの非常に興味深い文章を公開していることに気づき、時間がある時に探して読んでいます。

1つ重要なインサイトとして、そこには“A diffuse profile dilutes a practice’s identity and renders it a jack of all trades and a master of none.”という文章がありました。

私の理解では「手を広げすぎた専門家は何でも屋になり下がり専門性のかけらもなくなる!」というものです😣昔の私はスペシャリストとゼネラリストの同時達成を個人としても目指していました。

しかしながら体験談としてこれはかなり難しいことであり、タイプや得意分野の違うメンバーと共同して組織で達成すべきだという結論に達しました。

例えば、IPOが得意で公会計も得意で、会社設立も記帳代行も給与計算もやりますみたいな事務所があった場合に、仮に数名のスーパーマンがいてできたとしても、事務所のイメージが定まらず、拡大のための戦略が立てにくく再現性が乏しいと思います。

弊社はIPO・上場企業系、そして国際業務からの海外上場会社の日本子会社系と2本の軸がやっと定まってきました。15年を振り返りますとあれこれ手を出して迷子になった時期もありました😭

一方である程度専門性のプライオリティを下げ、広くマスに向けてサービスを提供することで事業を拡大していく、税理士等の資格ビジネスを経営的に鋭く捉え拡大されている事務所もあります。非常に優秀な経営者の方々だと認識しています。

やってみて気づくことも多いので最初からうまくはいかないのですが、色々インプットが多いと何か間違えてしまっても早期に軌道修正できるのだなと思います。というわけで学びは大事だなというお話でした。これからも学び続けていきたいと思います。

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教育の格差

教育の格差が続く限り、貧困の連鎖は止まりません。私は貧困について語るほどものすごく貧困だったとは言えませんが、少なくとも前川家で初めて大学に行かせてもらいました。

祖父は中卒で就職後すぐ太平洋戦争へ、父も母も高卒だったので稼ぎはよくありませんでした。体の弱い父は若い時から本をたくさん読んで学ぶことの大切さに気付いていたようでした。

残念ながら父が大学に進学する金銭的な余裕は前川家にはありませんでしたし、不幸なことに父は19歳で脳腫瘍を患い左半身に若干の麻痺が残り左耳は聴力を失いました。

ですが私も弟たちも幸運でした。

  • 両親が教育の大切さに気付いていた
  • 教育のためにお金を惜しまなかった
  • 最低限の塾の費用を捻出することができた
  • 子供たちがそれに応えることができた

男3兄弟は大学まですべて国公立を選択し、最低限のお金を有効活用させてもらって就職するに至りました。私は会計士、次男は税理士、三男は作業療法士。

私は就職してからは少なくともお金の心配はしなくてよくなりました。大学進学→会計士試験のおかげだと思います。ということで家系における貧困の連鎖は断ち切った経験を有しています。

学歴や資格がすべてではありませんが、あって損はないと思っています。私のこれまでの経験、そして、会計税務や人事労務等の事業を通じて、社会課題の解決に少しでも貢献したいと思います。

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採用基準・昇格基準

世の中には良い大学を出ていたり、難易度の高い資格を有していたり、外資系コンサル等の生きるか死ぬかという過酷な環境で仕事をしてきたりという猛者が少なからずいます。

その人達と仕事することで学べることも多いですし、総じて収入も高くなる傾向があります。ですが人生において果たしてそれでいいのかと自問自答したことがありました。

優秀だけど性格的に難がある人って結構多いと思います。なのでやはり私はこの人と一緒に仕事をしたいな、一緒にいて楽しいな、というメンバーと共に長く会社をやっていきたいと思っています。人生において仕事をしている時間は長いですから。

つまりは採用や昇格にあたっても性格や人柄を大切にしているということなのですが、もちろんすごく優秀で人柄がいい人もいますし、そうでないのに過大な要求をする自分を客観視できない人もいます。

これは結構ふわっとした定性的な話なので「なんだそれ?」と思われがちなので、しっかりとMVV経営という形で落とし込み、評価に定量的に繋げています。汐留フィロソフィを軸にした経営をこれからも進めていきたいと思います。

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RSM清和監査法人との食事会

先日、Tokyo American Clubにて、RSM清和監査法人とRSM汐留パートナーズの役員メンバー等で食事会を開催しました。RSM清和監査法人Managing Partnerの戸谷さんと私はEYの2003年同期入社です。こうして20年の時を経て”RSM”という素晴らしいグローバルネットワークの冠で一緒に仕事ができているのは本当に嬉しいです。20年前、私たちはよく食事に行く友人関係でした。その後戸谷さんはRSM清和監査法人のパートナーに就任し、また、私は独立開業をし汐留パートナーズを設立しました。開業当初は私もRSM清和監査法人に所属し監査業務を担当していました。戸谷さんの紹介もあり、昨年私達はRSMに加盟することができました。

日本では公認会計士等の業務に関する法律や独立性が大変厳しく、保証業務を提供する監査法人と、それ以外のサービスを提供する法人を分けて経営しなければなりません。そのため、海外の皆様にはわかりにくい組織形態となっているとは思いますが、RSM Japanとして同じ志を持ち世界中のグロバールミドルマーケットのクライアントに対してシームレスなワンストップサービスを提供しております。現在は監査業務の他、税務・労務・法務・ファイナンシャルアドバイザリーサービスを提供できる体制が整っています。今後はテクノロジーに関するコンサルティング領域についても力を入れていきたいと思います。

RSM Japanは日本で総勢350名程の規模ですが、さらに規模を拡大させ成長・発展していきたいと強い決意を持っています。これからも引き続きクライアントにご満足をいただける素晴らしいプロフェッショナルサービスを提供しながら、同時に日本でのRSMの知名度を向上させていきたいと考えています。今後ともご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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英語ができなかった会計士(私)が少しできるようになって良かったこと

まだまだそんなにできるわけではないので国内学習レベルですが、英語学習を10年続けてきて本当に良かったと思っています。海外に留学しなくても継続すれば感じられる効果が必ずあります。

例えば、英語が少しできるようになってから良かったと感じる点です。

  • 第一次情報にダイレクトにアクセスしやすくなった
  • 多様性に関する考え方を理解しやすくなった
  • 些細なことを気にしない寛容さが身に付いた
  • RSMというグローバルネットワークに入ることができた
  • 世界約80億人に向けてサービス提供の可能性がある
  • 考えが会計士の枠に囚われなくなった
  • MBAで海外の文献なども参照することができ、海外プログラムに参加できた
  • ITのグローバルトレンドを理解しやすくなった
  • 昔は無意識に外国人が恐かったがそれを克服できた
  • 外国人の友達や知人ができ連絡が取り合える
  • 世界中旅行してもコミュニケーションができより楽しめる

また、最近活用しているVRの英語学習で「レベル6:海外出張レベル」にUPしました!今まではまだ海外出張するレベルではなかったのか…とも思いましたが(笑)

でも頑張り甲斐がありますので、これからも続けていきたいと思います。

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札幌事務所に看板を設置しました

札幌事務所の看板を設置しました☺NPO法人のFORESTさん(理事長:小野塚さん)のオフィス内にて事業をスタートします。小野塚さんとはもう10年来の長い付き合いになります。今回弊社メンバー2名がFORESTの理事に就任し、私は社員に就任させて頂きます。

FORESTは札幌市中央区で”Branch for pro”というICT(情報通信技術)事業に特化した多機能型就労支援事業所を運営しています。これまで弊社はFORESTの就労継続支援A型B型のメンバー様にITやマーケティング関連の業務をお願いしてまいりました。20名以上のメンバーが日々業務に取り組んでおります。

FORESTのメンバー様はITや会計の資格取得のため自己研鑽し、いつも非常に素晴らしい成果物を提供してくれまして社内外で大変好評です。札幌事務所はFORESTの障がい者支援と連携し、ITやマーケティング関連業務を行う拠点として発展していきたいと思います。そして弊社がメンバー様の一般就労先になっていく循環型社会貢献モデルになることを目指しています。

長くなりましたが、弊社は北海道のクライアントを獲得する意図はあまりないため、北海道の士業の皆様是非仲良くしていただければ幸いです。またIT企業や北大関係者の皆様とビジネスで協業できれば嬉しく思います。

WEB周り等で業務をお願いしたいという方がいましたら是非お気軽にお声掛けください。今後ともご支援やご協力の程よろしくお願い致します。

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札幌事務所開設のお知らせ

ご報告が遅くなりましたが6月1日札幌事務所を開設しました。

北海道出身者として札幌に恩返しがしたいとずっと思っていましたので、今回札幌進出の念願が叶い嬉しく思います。

弊社の札幌事務所は北海道のクライアントを獲得する予定はなくITやマーケ関連の業務を行います。そのため北海道の士業の皆様是非仲良くしていただければ幸いです。

また、IT企業や北大関係者の皆様とビジネスで協業できれば嬉しく思います。どうぞよろしくお願いいたします。

【札幌事務所開設のお知らせ】
URL:https://shiodome.co.jp/news/16814/

【札幌事務所概要】
URL:https://shiodome.co.jp/sapporo/

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RSM APAC 2023

2023年5月29日~6月1日の4日間、RSMのアジアパシフィック会議がベトナムのホーチミンで開催されました。RSM汐留パートナーズからは私とインターナショナルコンタクトパートナーの黒住、インターナショナルコンタクトディレクターの許の3名で参加してまいりました。

今回の国際会議では、CEOのJean、アジアトップのJames、リーダーのJasonたちとパネルディスカッションをさせていただきました。

私はRSMのメンバーファームの中でもおそらく最年少ファウンダー&マネージングパートナーということで、大変光栄なことに今回のパネラーに選んでいただきました。

この程度の英語力で大丈夫かとも思いましたが、せっかくの機会なので登壇させて頂き、最低限の役割は果たせたかと思います。良い思い出になりました。

人とテクノロジーがとにかく大切で投資していきますという決意を表明させていただきました。ただRSMの目指す世界についていくためにはまだまだ仲間が足りませんので、引き続き社内外の皆さまと協力をしていければと思っております。

また、2022年11月に加盟したばかりなのもあり、RSM汐留パートナーズについて英語でプレゼンテーションする機会もいただきました。アジア各国にRSM汐留パートナーズをアピールできたのではと思います。

他にもかなり内容の濃い会議ばかりで、特にESGに関しては本当に学びが多いものとなりました。我々プロフェッショナルファームとしてどのようにESGに対して取り組みサービス開発し市場で投下していくか。日本は全体的に取り組みが遅れているので中堅ファームとして主導権を取れればとも思います。

また、アジア各国が成長著しいという事でGDPの成長率予測の資料が投影され、日本は(ミャンマーとスリランカを除き)かなり低く0.5~1%とかで超低空飛行であります。誰もそれには触れず中国やインド等がクローズアップされていました。既知ですが悲しいことですので、日本企業の支援を通じ間接的にでも日本の再興に貢献したいと強く思いました。

今回の会議で学んだことを生かし、クライアントの皆様にはより一層ハイクオリティなサービス、有益な情報を提供し、微力ながら社会貢献もしてきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

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弱音と決意

自分は北海道釧路の田舎生まれ、小学校から大学まで国公立、家系で初めて大学に行かせてもらいました。

会計士になり東京に出て、そして素晴らしい仲間に恵まれ、リーマンショックと東日本大震災で経営危機を感じつつも余裕そうに見せ続け…何とか会社を経営しています。

本音を言うと、東京都心や海外で仕事をすると、幼少期から私立受験・海外留学・帝王学的なものを経験しているキラキラの猛者が多く、競争するのが結構キツいです。

不器用な私はかなり無理をしています(笑)積んでいるCPUやメモリが違うようにも感じます。時々死んだように寝る日があります😩

長くやっていると困難なこともありますが、ここまで来たので引き続き頑張りたいと思いますし、そして様々な職歴や学歴や国籍の人達と楽しく仕事をしていきたいです。

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