決算報酬21,000円!?
- 2010.02.10
- ビジネスの話
先日、とある企業様からご紹介いただきました港区の会社様にお伺いさせていただきました。現在の税理士事務所に御不満をお持ちとのこと。よくよくお話をお聞きしてみると、どうも安かろう・悪かろうの状況・・・
月次報酬の金額もさることながら、決算・申告は昔からの付き合いということもあり、今回は21,000円で行われるとのこと。非常に小さな会社様ではございましたし、さまざまなご事情があろうと思われましたが、税理士が、決算をし、法人税・住民税・事業性・消費税の申告書の作成と税務代理を21,000円で行っていることにショックを受けました。
税理士業界も、この不況の影響で、非常にデフレ環境にあるとは日々感じておりますが、それでも、私達は常に手を抜くことなく、知識の研鑽に努めることが重要な使命です。
決算・申告作業を、仮にどんなにスピーディーに行っても5~10時間程度はかかるでしょう。しかも、経営的発想からいうと、家賃、人件費、ソフト代、消耗品費、通信費・・・など回収すべき固定費もたくさんあります。おそらくその税理士の時給は300円くらいかもしれません・・・。
ユニクロをはじめとした、立派な企業の企業努力としての結果であれば誰も文句は言えないと思うのですがね。過度なダンピングは、価格秩序の崩壊を招き、結果としてマーケット崩壊を招きます。税理士に限らず、士業の皆様にはご理解いただきたいと思いました。