MBOがとても多いですね!

MBOを実施する企業がとても増えていますね。
MBO(Management Buyout)とは、企業に属する経営者またはその他の従業員が、自己資金もしくは他の投資家の資金で、自分が属する企業や事業を買収することをいいます。

先日MBOを発表したビジネストラスト(4289)は連結大王というソフト等を販売している企業です。私の関与先もこちらのソフトで連結決算を組んでおります。

ビジネストラストのIRから一部抜粋しますと、その理由は以下のとおり。

①上場を維持するために必要な様々な実務上の負担増加
 ・株主総会の運営や株主名簿管理人への事務委託に係る費用
 ・金融商品取引法上の有価証券報告書等の継続開示に係る費用
 ・監査報酬
 ・J-SOXへの対応
②今後さらにIFRS適用に向け人件費等の費用の増大が見込まれる

ゆえに、株式の上場を維持することが当社の収益を圧迫するものと考えております…。

なるほど。ビジネストラストは平成22年10月期決算では連結売上高29億、この規模では上場メリットよりもデメリットが上回ったとの判断ですね。

しかしながら、MBOは、株主にとって不利益が生じやすい取引といえます。株式を取得する側が一般の株主より企業内部に位置しているためです。買収金額を抑えるために、あえて収益性を悪化させて株価を下げたりする場合もあると聞いたこともあります。一般の株主はこのようなことがわかりずらく不利益が生じるケースがあります。

【最近のMBO】
ビジネストラスト(4289)
田中亜鉛鍍金(5980)
アートコーポレーション(9030)
CCC(4756)
エノテカ(3049)
ワークスアプリケーションズ(4329)
イマージュHD(9947)
ユニコムHD(8744)
インボイス(9448)
コンビ(7935)
幻冬舎(7843)

MBOが「公正な取引」として行われるか否かにかかっているといえますね・・・

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