会計士待機合格者問題の解消のためのアクションプラン
- 2011.11.03
- 公認会計士・税理士
金融庁が『公認会計士試験合格者等の育成と活動領域の拡大に関する意見交換会当面のアクションプランの再改訂について』を発表しました。これはご存知のとおり「待機合格者問題」の解消を目指しての新しいアクションプランです。
新しいアクションプランの3つの柱は以下のとおり。
①実務従事の対象の拡充
②中小監査法人における有期雇用等による監査業務の補助に係る枠組みの整備
③経済界に対する合格者採用のさらなる呼びかけ
①について、資本金5億円未満の開示会社や開示会社の連結子会社(海外子会社を含む)も対象となるようで、これは非常に大きな改訂事項です。これで実務補修要件を満たす範囲が広がり、合格者の採用につながるといいと思います。
日本公認会計士協会が立ち上げた公認会計士や合格者向けの求人情報サイト「キャリアナビ」には依然として900人以上の登録者がいるようです。弊社も昨年度2010年度試験合格者を対象に採用活動を行いましたが、非常に優秀な方々がたくさん登録されていました。
弊社では2011年度試験合格者の採用を行うかどうかはまだ未定です。RSM汐留パートナーズも少しでも業界のお役に立てれば・・・とは思うのですが。このように厳しい経済環境ですと・・・躊躇してしまいますね。
金融庁は今年度の公認会計士資格試験の合格者について1500~2000人に抑えることを既に発表していますが、年によって合格率が大きく変動するのはいかがなものかと。
短答式試験の合格率が3.5%、TACの公認会計士講座受講者数が前年同期比で43.6%減少・・・異常事態です。公認会計士という資格・仕事の魅力が著しく低下しているのかもしれません。
厳しい時代に合格した皆さんは、必ずや将来活躍されることでしょう。本年度の公認会計士試験の受験生の皆様の合格をお祈りしております。