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ミレニアル世代と”Purpose”~ザッカーバーグのハーバードでのスピーチより~

こんにちは、ミレニアル世代の前川です(笑)。ミレニアル(Millennial)世代とは2000年以降に成人や社会人になる世代を指す言葉のようです。私は1981年生まれ、2001年に20歳となりましたのでミレニアル世代(初期)です。

米国では1980年~2000年頃に生まれた若者をそう呼び、当事者も自身を新しい価値観や感覚を持つミレニアル世代であると多少なりとも認識しているようです。日本ではあまりなじみがないですね。「M世代」ともいうようです。

さて、本日は、Facebook創業者であるマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)が2017年のハーバード大学卒業式で卒業生に送ったスピーチを聞きまして、感極まって、そして私の中でモヤモヤしていたことが少し解決したような気がして、この感覚を忘れないうちに残しておきたいと思いブログを書くに至りました。

ザッカーバーグは1984年5月14日生まれの現在33歳です。ザッカーバーグはハーバード大学を中退しているので卒業生ではありませんが、2017年の卒業生に向けてのスピーチをお願いされたようです。その内容は若干の違和感はあるものの総じて感動的なものでした。

そのスピーチは以下Youtubeリンクから見れます。

英語がネイティブレベルで聞ける人はうらやましいと思います。スティーブ・ジョブズやオバマ前大統領のような素晴らしいスピーチを母国語として聞けるなんて。

スピーチの要点、刺さった点、備忘として残しておきたい点として、自分は以下を認識しました。

【要旨】

・”Purpose(目的)”についてフォーカスした話。
・ザッカーバーグも卒業生も10歳くらいしか変わらないミレニアム世代であり同世代である。
・”Purpose”が人生の幸せを創造する。
・自分たちの世代の課題は”Purpose”をすべての人が持てる世界になる
・ここでいう”すべての人(Everyone)”はアメリカ人ではなくて世界中の人である。
・すべての人にはもちろん”貧困層や不法移民など経済的余裕がない人々すべて”を含む。
・すべての人が目的を持つ、それにより社会全体が良くなっていく、そういう時代になってきている。
・GDPだけではない全く新たな指標により社会の幸福度を図るべきである。
・世界中のすべての人が”Purpose”を持つために3つの方法がある。
①大きなプロジェクトという大変なことにチャレンジする。
②すべての人に平等な機会が提供されるようにする。
③地域コミュニティーと都市・国際コミュニティーを創出する。

私は、マーク・ザッカーバーグのスピーチを聞いて、彼のような人が大統領になる新たな時代がそこまで来ていると感じました。もちろんそれは「今」ではないし、彼の考えていることは、成功により大きな富を得た彼だから言えることではあるし、理想的な部分も多くて政治はそんなに甘いものではないと批判を受けることもあるとは思うけれども。

日本人からすると、どうもスピーチを聞いていて偽善のようにも感じてしまう人もいると思いますが、ここまで貫いているのであれば徹底的に貫いてほしいと思うし、徹底的に貫けるとしたらそれはとてもすごいことであると思います。

批判はあろうとも、日本の同盟国であり、これからも長きに渡って付き合っていくアメリカ合衆国のIT業界のトップリーダーの発言。さらに新しい世界と時代を作っていくハーバード大学の卒業生に向けてのメッセージです。こういう素晴らしい情報が日本人の若者にもガンガン流れてくればいいのにと思います。やはり日本人は言語でつまずいている場合ではないでしょう。

一方で、このスピーチの中でRSM汐留パートナーズのフィロソフィ(企業哲学)を考える上でモヤモヤしていたことがかなりクリアになりました。

RSM汐留パートナーズには2008年に創業して以来、「3つの経営理念」「3つのビジョン」がありました。その後「9つの行動指針」ができました。当時は、稲盛和夫やピーター・ドラッカーなどの本を読み漁っていました。お陰様で、当時の経営理念とビジョンは今も同じ、変わらない原点ともいうべきものとなっています。

●経営理念
・抽象的
・汐留Pには3つある
・「Client First」、「従業員と家族の幸せを大切にする」、「プロフェッショナルとして社会に貢献する」

●ビジョン
・少し抽象的
・汐留Pには3つある
・「専門性」、「誠実性」、「革新性」

●行動指針
・具体的
・汐留Pには9つある
・3つのビジョンを3つずつ具現化している

経営理念を実現するためにビジョンと行動指針があります。ところが1つモヤモヤしていたことがありまして、「何のために経営理念があるのだろう?」ということです。会社を経営する上での考え方が経営理念なのですが、「会社を経営する先の何のために経営理念があるのだろう?」という答えはなかなか見つけられませんでした。

そこで何と、「こうなんじゃないか」と考えていた経営理念の上位にあるものとして定めたものが「目標」でした。そしてその目標は「幸せになる」です。こちらのブログで過去に書きました⇒「幸せのかたち」は人それぞれ

上記のザッカーバーグのスピーチの要点のうちの、「”Purpose”が人生の幸せを創造する。」というところ。これは結構ビビビときました。彼は「世界」を視点に話していて、残念ながら私はそうはなれていませんが、少なくともRSM汐留パートナーズとして考えた場合にはかなり近い考えを持っているということがわかりました。うれしくもあり、悔しくもあり(3個も下なので)。

人生の目標を見つけるだけではなく、目的感を持って生きる。新たな仕事を創り出すだけでなく目的感を創り出さないといけないんだと。日本語に訳して整理しては語れないのですが、自分が進んでいる方向性に自信が持てました。

RSM汐留パートナーズを設立して9年経ち、10年目に入りました。次の2018年4月1日が設立10周年の節目です。この1年は組織再編、本社移転などイベントが盛りだくさんです。今日は自分の頭の中を整理することができました。素晴らしい10周年を迎えられる気がしています。

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前川研吾 X(旧Twitter) RSM汐留パートナーズ 採用X(旧Twitter)
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