アベノミクスと中小企業

日銀の黒田新総裁が就任して以来、大胆な金融緩和策が発表され、円はさらに下げ幅を拡大し、1ドル=100円も目前の勢いとなっています。

これにより、当面は外需型大企業は利益を上げていけるものと思います。私どものお客様でも、決算書に「為替差益」が大きく計上され、為替変動の影響を享受している会社様がございます。

一方で円安により原材料価格が上昇することで、日本の中小企業の中には、厳しい状況となっている会社も多くあります。日本にある約400万の企業の99.7%は中小企業であります。特に、内需型の中小企業にとっては、アベノミクスにより負の影響がもたらされる可能性が高いと考えられます。

外需型大企業が利益を上げ、その利益が社員給与に反映され、家計が消費に回し、内需が活性化し、中小企業の業績が向上してくる、という流れでしょうか。中小企業の業績に反映されるのは1、2年くらい先の事でしょう。。

私どものお客様はほぼ中小企業でございます。引き続き中小企業には苦難の時期が続きますが、共に頑張っていければと思います。


Share:
前川研吾 X(旧Twitter) RSM汐留パートナーズ 採用X(旧Twitter)
Scroll to Top