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Chat GPT×士業 これからの展望を考える

Chat GPTについて、英語で調べるとたくさんの情報が得られます。まだその情報の質は様々な状況ですが、検索して情報を探す行動様式はどうなるのか?SEO対策はどうなるのか?顧問とは?など様々な疑問が生じます。

情報の非対称性やリテラシーの問題で、しばらく士業は食べていけるとは思うものの時間の問題だと感じています。

おもしろかったのが、「2000万ドルのIT追加投資の例を教えてください」という質問に対してChat GPTは結構いい回答をしてくれたことです。

一般論といえば一般論ですが、もはや9割の士業より早く良い回答ができでしまいます。私もその回答よりいい回答を即答することはできないでしょう。

もう1つおもしろかったのが、「無礼にも週末に業務をお願いしてくる同僚に対して返信するメールの文面」です。

自分と家族の時間に重きを置いている旨を伝える回答や、期日を延ばす、他のオプションを検討してはどうかなど、丁寧な文章を用意してくれます。部下がメールの返信に使っていたら考えものですが、未来はそうなるでしょう。

例えば、弁護士が苦手な領域の相談を受け、Chat GPTを使い、相談内容に対する一次回答を入手し、それにアレンジを加えて依頼者に回答するとします。こういった使い方ですと、その「アレンジ」にこそ価値があるのではないでしょうか。

良い悪いなどではなく、もはやそのような世の中になっているということをまずは認識する必要があるかもしれません。

未来についてとりあえず言えることは、書物やネットにある情報を調べて一般的な回答をするサービスのバリューは、もはやその作業代行程度の価値しかなくなるということです。

顧客の状況に応じパーソナライズしたアドバイス、自らの経験に基づいたアドバイス等にこそ、価値があります(今もそうですが)。

ちなみに提供価値について【アドバイザリー>アウトソーシング】という感覚があるかもしれません。高度なアドバイザリーについてはそうかもしれませんが、それ以外で考えると、アウトソーシング(Managed Service含む)に対してIT活用可能性という意味で私は大きなバリューがあると考えています。

さて、Chat GPTは言語の壁を超えられるとも思いますが、一方英語ベースでデータが蓄積されていく事を考えると、そうは言っても日本人も最低限英語を使わないと競争力が低下しそうです。

個人的にはこのような技術に対して不安はなくワクワクするもので、最新テクノロジーをうまく活用して共存し、人生をより豊かなものにしていきたいです。

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前川研吾 X(旧Twitter) RSM汐留パートナーズ 採用X(旧Twitter)
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