場所に縛られない時代に、どう信頼と成果を築くか

もし自分がリモートワーク中心で管理職を目指すとしたら――そんなことを考えてみました。一般の企業では上席ほど仕事の責任は重いですがお給料も上がります。

私たちの会社でも、全国でリモートワーク中心に働くメンバーが増えつつあります。テクノロジーの進化により場所を問わず仕事ができる時代になりました。実際、担当として自分の職務を遂行し、数字を上げるという点では、リモートでも十分に成果を出すことが可能です。

しかし一方で、営業をしたり、提案をまとめたり、チームを率いたり、時にはクライアントに謝罪に行くといった「前に立つ仕事」を担うことは、やはりリモートだけでは難しい部分があるのも事実です。弊社でもそのような職責を担う者はまだおりません。

そうした中で「リモートだから仕方ない」と言われないためには、自ら積極的に動くことが欠かせません。そのために必要なことは、例えば次のようなことではないでしょうか。

  • 社内の情報を自分から取りに行く
  • 役員など上席や他部署メンバーとの接点を増やす
  • 社内共通業務などの担当に立候補する
  • オンラインでもカメラをオンにし表情を見せて会話する
  • 雑談や非公式なコミュニケーションを大事にする
  • 出張や食事会などリアルな機会を積極的に活用する
  • 自分の取り組みや成果を発信して見える化する
  • 上司やチームへの報連相を密に行う
  • 他のメンバーのサポートや相談にも積極的に乗る
  • 「呼ばれる人」ではなく「誘う人」になる
  • 会社や部門の理念や方向性に自ら関心を持つ
  • 成果だけでなく信頼残高を積み上げる意識を持つ
  • とにかく自分を覚えてもらう!

個別に見ていくと、一見すると時代に逆行しているように思われるものもあるかもしれません。しかし、リモートだからこそ、意識して人との距離を縮める努力がより一層求められるのだと思います。ある意味では、リアルにすぐ会える環境よりも何倍も大変だと言えるでしょう。

これからは、「リモートで働けるかどうか」ではなく、「リモートでどこまで活躍できるか」が問われる時代です。そして、場所に関係なく信頼を築き、成果を出せる人こそ、次の時代において強いプロフェッショナルになるのだと感じています。

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前川研吾 X(旧Twitter) RSM汐留パートナーズ 採用X(旧Twitter)
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