HSBC個人口座開設体験記~Personal Account編~

HSBCの個人口座では、円やHKDのみならず、USDやRMB(元)など様々な通貨に簡単にTransferして預金しておくことができます。そして香港HSBCのキャッシュカードはセブンイレブンとゆうちょ銀行のATMで使えお金を下ろすことができます。とても便利です。海外送金手数料もHSBCからだと確か安いはずです。

HSBCで個人口座開設を試みたのは計3人です。
・わたくし(日本居住者)
・お客様社長(日本居住者)
・先輩会計士(日本居住者)
香港の銀行は支店によりますが土曜日も空いておりますので大変便利です。

【1】わたくし編
“Excuse me.I want to open a personal account in your bank. Please.”と、まずは入口を堅く守っている門番のような銀行員に話しかけます(笑)。ここでいきなり口座の種類について英語で長い説明を受けることになります。Advanceとかなんとか・・・。

そして目的を聞かれます。口座を作る目的って・・・。よくわからなかったので”I want to open an account to deposit money and to use internet banking service.”と答えました。

ここで大体の日本人は英語にやられ、心が折れてあきらめてしまいそうになります。しかし、ここを気合いで突破しますと、受付番号カードをもらい、中の待合室でしばし待ちます。

番号を呼ばれましたらブースへ。担当者にパスポートと運転免許証を提示。「英語で住所を翻訳できるか?」と質問を受けます。住所は英語ですと、ただ後ろから書いていくだけですのでここはそんなに問題はありません。

その後口座の種類についての話に。このあたりが正直きつかったです・・・。自分はSmartVantage (スマートバンテージ口座)を開設したかったのですが、Advance (アドバンス口座)を薦められます。SmartVantage は主にインターネットバンキングをメインとした口座で、窓口を利用することがあまりない人向けであり、口座維持手数料が無料になる基準残高も低めだからです。しかしHSBCのスタッフはAdvance (アドバンス口座)を薦めます。「あなたは香港に住所を持っていないから」の一点張り・・・

しかし押し問答の結果、相手が根負けしたのか、私が昨年設立した汐留集團(香港)有限公司 [Shiodome Partners (HK) Co.,Ltd] のDirectorだからなのか、理由はわかりませんが、「特別に・・・」と言われ、SmartVantageのOKをもらいました。

その後、キャッシュカードをその場で渡してもらい、パスワードの変更をATMで行い、Deposit機で口座維持に必要な金額を預け入れて完了。

このような流れで私は無事SmartVantageの開設に成功しました。

※左上のほうにSmartVantageと書いてあります。

【2】お客様社長編
同様の流れで、ブースまでたどり着きました。
ここでお客様社長は運転免許証を持っていませんでした。そのためにあらかじめ日本から用意してきた、前日の法人口座開設でも利用した「住民票の英訳CPA Maekawaサイン済」を担当者に見せました。”I am a certified public accountant in Japan, and I transrated this residence card from Japanese to English, and signed.”と自信がありげに伝えました。

が、一蹴されました。
これは何の証明にもならないと・・・。
日本の大使館で英訳したものか何かが必要と言われ、これは絶対に無理だと悟り諦めました。残念ながらお客様社長の個人口座は開設できませんでした。

【3】先輩会計士編
同様の流れで、自分がATMでお金を預金している間に、英語があまりできない先輩は1人ブースに呼ばれ困っていました(笑)私が到着後、同じ流れでSmartVantageの口座にしたいと説明。

しかし、この時の担当者はとても頑固。私は先日SmartVantageの口座を開設したよと伝えても、絶対にダメだと。ということで、先輩はAdvance口座になってしまいました・・・。なぜ私は特別に開設できて、先輩はダメだったのかいまだにわかりません。

この時、200,000HKDも常時お金を預け入れられないよと強く主張しましたら、AdvanceからSmartVantageにダウングレードする手続きも同時にしてくれました。ここにサインすれば4ヵ月後に自動的にSmartVantageにダウングレードしますということで、4ヵ月分の口座手数料(5,000円くらい)はもったいないものの、そのようにしていただきました。

ちなみに先輩が手にしたAdvanceのキャッシュカードは赤で、私が持っているSmartVantageのキャッシュカードよりかっこよかったです。

ということで以下まとめです。

【まとめ】
●口座開設に必要なもの
・パスポート
・運転免許証(※)
・預け入れるお金
・多少の英語力
※運転免許証がない場合大変

●口座の種類と維持手数料(1HKD=11円換算)
各口座ともに過去3ヶ月の平均額が基準金額を下回ると、毎月口座維持手数料が発生してしまいます。口座維持手数料をとるなんて日本では考えられませんが、日本のように休眠口座が溢れているよりは、合理的なのかもしれません。口座残高がマイナスになりしばらく放置されると口座は消滅してしまうようです。

HSBC Premier <プレミア口座>
1,000,000HKD(約11,000,000円)を下回ると340HKD/月(約3,740円)
Advance <アドバンス口座>
200,000HKD(約2,200,000円)を下回ると120HKD/月(約1,320円)
SmartVantage <スマートバンテージ口座>
10,000HKD(約110,000円)を下回ると60HKD/月(約660円)

ちなみにAdvanceからSmart Vantageへのダウングレードも日本から郵送などで可能ですし、開設の際にその旨を伝えておくことも可能です。

※その後インターネットバンキング関連の作業があります。
以下のようなインターネットバンキングのキットが送られてきます。

passwordhsbc.JPG

hsbc.web.JPG

もちろんすべて英語です(笑)また改めて書きます。

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