ESG・サステナビリティサービスのローンチのお知らせ
- 2025.05.20
- 公認会計士・税理士, ビジネスの話, IR・メディア・お知らせ
英国をはじめとしたヨーロッパや米国では、持続可能性やESGに関連し、大学院でMBAを取得する人が増加しているようです。また、会計業界からESG・サステナビリティの分野へ転向する専門家が増えている気がします。
ESGやサステナビリティを学ぶことは、短期的な利益や報酬には直結しないかもしれません。でも、視野を広げ、長期的な成長につながる大切な学びだと感じています。自分自身もまだ学びの途中ですが、そして米国は混沌としていますが…これからの時代のビジネスで引き続き必要な視点だと思います。
ESG領域はもはや公認会計士の専門とする領域とはかなり異なるのですが、数値集計のプロセス構築や妥当性の保証に関しては公認会計士が得意とします。日本では圧倒的に人材不足ですがグローバル化の流れもあり、5年後には大きなマーケットになっていると感じます。
このような経緯から、弊社ではESG・サステナビリティサービスの提供を開始しました。2050年のカーボンニュートラルと次世代のウェルビーイングの実現に向け、温室効果ガスの蓄積による気温上昇や生物多様性の喪失などで低下したレジリエンスを、クライアントとともに取り戻すことができればと思います。
ESG・サステナビリティサービス | RSM汐留パートナーズ
レイキャビクと故郷・釧路が一見似ている点から地方創生を考える
2025年度の世界幸福度ランキング第3位のアイスランドに行ってきました(ちなみに日本は第55位です)。首都レイキャビクの人口は約14万人、都市圏全体では20万人ちょっと。北海道の釧路市とほぼ同規模で、どちらも漁業が盛んという共通点があります。そのため、以前からアイスランドには注目していました。また、自然が豊かで空気や水がおいしい点もよく似ています。
しかし、一人あたり名目GDPを見ると、アイスランドは約87,000ドル(世界第5位)。日本は約33,000ドルで、北海道や釧路市はさらにそれより低いのが現状です。都市の規模は似ていても、経済構造には大きな違いがあると実感しました。
ちなみに、北極海航路の活用によって釧路市がシンガポール(名目GDP世界第4位、約90,000ドル)のようになる、というフィクション作品『地面師たち 続編』を読んだことがあります。夢はありますが、私たちの生きている間にそれが現実化するのは難しそうです。だからこそ、現実的にはアイスランドから学べることの方が多いと感じます。
現地で訪れたカフェでは、コーヒー1杯が約1,000円、大きめのクロワッサンが1,300円。写真の朝食だけで約2,300円です。クロワッサンのクオリティは素晴らしかったですが、これまで訪れた国々の中でもアイスランドの物価は群を抜いて高いと感じました。ニューヨークのマンハッタンと同等かそれ以上、ロンドンの1.5倍はします。現地の方々も「生活者としては物価が高くて大変」と、パブで一緒に飲んでいた時に話してくれました。
一人あたりGDPが高くても、物価も高ければ手元に残るお金は多くはありません。ただ、アイスランドでは「自然や日常そのものに価値がある」という意識があり、それを産業や観光を通じて世界に届けています。一方で、北海道や釧路市にも同じように美しい自然や豊かな資源がありますが、それを「価値」として外に伝える仕組みがまだ整っていないのかもしれません。
経済危機を乗り越えたアイスランドは、地熱発電や水力発電などの再生可能エネルギーで、電力のほぼ100%を賄っています。また、アートや文学の発信地としても世界的に知られています。釧路にも温泉や湿原があり、阿寒にはアイヌ文化が根づいています。地元出身の有名漫画家や、カルーセル麻紀さんをはじめとする有名人もいます。もし私が行政の立場だったら、いろいろなアイデアが湧いてきそうです。
さらに、一人でも地方の魅力を英語で世界に発信できるインフルエンサーが現れれば、状況は大きく変わるのではと感じました。やはり、英語や国際交流、異文化理解の重要性に行きつきます。一筋縄ではいきませんが、日本の隅々までお金が血液のように循環していくといいなと思います。
思わず熱くなってしまい、長い独り言になってしまいましたが、事業を通じて少しでもできることから取り組んでいきたいと思います。
仙台事務所開設
- 2025.05.01
- 公認会計士・税理士, IR・メディア・お知らせ
このたび、RSM汐留パートナーズ株式会社は2025年5月1日付で仙台事務所を開設いたしました。新拠点はアクセス性や利便性に優れた仙台駅近くのエリアに構えており、今後の業務拡大に向けた重要な第一歩となります。
当面は大阪や福岡と同様、コワーキングスペースを拠点とした柔軟な運営形態でのスタートとなりますが、東北エリアでの採用状況や業務ニーズを踏まえ、必要に応じてオフィス形態の見直しも検討してまいります。
仙台事務所の立ち上げを機に、東北地域の皆さまとともに、首都圏および海外クライアントへの支援体制をさらに強化していく所存です。今後は会計税務・コンサルティング分野の人材採用にも注力し、仙台からグローバルに挑戦したい方の応募も歓迎いたします。
引き続き、変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
https://shiodome.co.jp/sendai/