「人が資本」の経営で見誤ってはいけないこと

お金はもちろん大切です。会社を経営する以上、利益を生み続ける必要がありますし、健全な経営のためには収益性から目を背けることもできません。ですが、「個人の財」を必要以上に、あるいは貢献以上に増やそうとするような強い執着を持って経営に臨む人とは、正直うまくやっていけない。これは、これまでの私自身の経験を通じて強く感じてきたことです。

なぜなら、私たちのような「人が資本」のビジネスにおいて、お金そのものを目的にした瞬間、従業員の給与が単なる「コスト」に見えてしまうからです。 本来、従業員はともに価値を生み出す大切な仲間であるはずなのに、見方を誤れば、利益を削る邪魔な存在のように映ってしまうことさえあります。そうなってしまえば、どれほど立派な理念を掲げても、どれほど美しいビジョンを語っても、その土台は少しずつ崩れていってしまいます。

私は、利益とは理念を貫いた結果であり、決して最初に置くべき目的ではないと考えています。理念を大切にし、信頼を積み重ね、従業員とその家族、顧客、そして地域社会に価値を提供し続けた先に、結果として利益がついてくるのだと思います。会社にとって利益は確かに不可欠です。しかし、その順番を取り違えた瞬間に、会社は数字を追うだけの存在となり、少しずつ魂を失っていくのではないでしょうか。こうして考えると経営というものは、理念と利益の両立を追求する「永遠の挑戦」ですね。深くて難しいテーマです。

それでも、私はお金のためではなく、理念のために会社を経営したいと思います。そして、その理念に共感してくれる仲間とともに、長く誇れる会社を築いていきたいです。結局のところ、お金よりも大切なこの「信頼」を守るために、私は経営をしているのかもしれません。

Share:
前川研吾 X(旧Twitter) RSM汐留パートナーズ 採用X(旧Twitter)

誰に見られていなくても、誇れる振る舞いを

先日、親しくしているイギリス人の会計士とランチをご一緒しました。彼は日本在住1年半ほどで、日本人の奥様がいらっしゃり、日本と海外の双方を客観的かつフラットに比較できる視点を持っている方です。そのため、日々の何気ない出来事に対する見方にも、私たち日本人とは少し異なる気づきがあるように感じました。

その席で「日本で違和感を覚えることはある?」と尋ねたところ、はっとさせられる指摘がありました。それは、「日本人は店員や清掃員、タクシーの運転手など、二度と会わないかもしれない相手に対して、意外なほど冷たく、時に無礼に見えることがある」というものです。身近な場面の話だからこそ、その言葉は強く印象に残りました。

たとえば、横断歩道を渡ろうとする歩行者に対する車の対応や、道路上での強引な追い越しなど、日常の中には「無意識の冷たさ」が潜んでいるのかもしれません。世界的には「穏やかで親切」というイメージが強い日本人ですが、確かに言われてみると、私自身も思い当たる節がないとは言えません。表面的には礼儀正しく見えても、相手との関係性によって無意識に態度が変わってしまうことは、誰にでもあるのかもしれないと感じました。

「お天道様が見ている」という価値観があるからこそ、日本人は誠実なのだとどこかで信じていました。しかし一方で、その前提に安心し、無自覚のうちに甘えていた部分もあったのかもしれません。この機会に、どんな相手に対しても丁寧で敬意ある振る舞いを当たり前にできるよう、自分自身の行動を見つめ直したいと感じました。

どこで見られていても、あるいは誰にも見られていなくても。自分自身の心に誇れる振る舞いを積み重ねていこうと決意しました。

Share:
前川研吾 X(旧Twitter) RSM汐留パートナーズ 採用X(旧Twitter)

マルタ訪問を通じて感じた、日本・マルタ間の新たな可能性

先月、マルタ共和国にてRSM Maltaのマネージングパートナー、Karen Spiteri Bailey氏とお会いしました。日本・マルタ間の成長戦略やサービス品質の向上、さらにはグローバル市場におけるプレゼンス強化に向け、多角的な意見交換をさせていただきました。そして、現地のチームメンバーとも直接交流し、RSM JapanとRSM Malta間の連携をさらに強化しました。今回の交流は、RSMグローバルネットワークにおける連携の可能性、マルタが持つアドバイザリー拠点としての重要性を再認識するよい機会となりました。

また、マルタ商工会議所では、同会議所メンバーや英語教育・TEFL分野の関係者との会合に出席しました。マルタの優れた教育環境を活かしたエグゼクティブ向けプログラムや専門能力開発、国際的なイマージョン学習の機会に加え、日本・マルタ間における若者の交流やワーキングホリデーの可能性についても議論を深めることができ、大変有意義な時間となりました。

日本とマルタは国交樹立60周年という節目を迎えました。EU加盟国としての機動力、英語環境、そして多様な人材というこの国の強みは、日本企業にとっても多くの示唆に富んでいます。

特に印象的だったのは、「パスポート=移動の自由」に留まらず、「どの経済圏に属するか」が個人や企業の選択肢を劇的に広げるという視点です。EUという枠組みの中でビジネスを展開する意義を、改めて実感できました。

グローバル展開が前提となる時代において、地理的条件や制度をどう戦略的に捉えるか。日本国内に留まっていては見えにくい視点を、現地の体験を通じて得ることができました。この知見を今後の自社戦略やクライアント支援に最大限に活かしてまいります。

Share:
前川研吾 X(旧Twitter) RSM汐留パートナーズ 採用X(旧Twitter)

2026年度 RSM汐留パートナーズ 入社式

先日、新卒社員を含む12名が新たに仲間入りし、入社式を執り行いました。RSM汐留パートナーズは4月1日をもって創業19年目を迎え、今年度は過去最多の新卒社員を迎えることとなりました。こうして新たな仲間を迎えられたことを、非常に嬉しく、また感慨深く感じています。

今回入社した新卒メンバーのうち2名は外国籍で、全員が英語を活かした業務に強い意欲を持っています。また、公認会計士や税理士、USCPAを目指しているメンバーもおり、それぞれが明確な目標を持ってスタートラインに立っていることを非常に頼もしく感じています。これから多くの経験を重ねる中で、一人ひとりが自分の強みを磨き、活躍の場を広げていってくれることを今から楽しみにしています。

私からは新入社員に向けて、今後の成長への期待とともに、3つの経営理念の1つである「従業員とその家族を大切にする」という考えについて、その背景や想いを交えてお話ししました。仕事は人生の大切な一部ではありますが、仕事だけで成り立つものではありません。だからこそ、本人だけでなく、その周囲にいる大切な人たちも含めて支えていける組織でありたいと考えています。

自己紹介と抱負の発表では、一人ひとりが目標や意気込みを語ってくれました。限られた時間ではありましたが、その言葉の端々から個性や前向きな姿勢が伝わってきて、とても印象に残る時間となりました。これから同じ組織でともに働いていく仲間として、それぞれがどのように成長し、どのような価値を生み出していくのか、ますます楽しみになりました。

一方で、彼らの期待に応えられる組織であり続けなければならないというプレッシャーも感じています。ただ、私自身、こうした刺激は嫌いではありません。新しい仲間を迎えるたびに、組織としての責任や可能性を改めて意識させられますし、それは経営にとって非常に大きな原動力でもあります。テクノロジーをフル活用し、変化の主導権を握る経営を推進してまいります。

Share:
前川研吾 X(旧Twitter) RSM汐留パートナーズ 採用X(旧Twitter)

RSM汐留パートナーズ株式会社創業18周年

RSM汐留パートナーズ株式会社は、本日で創業18周年を迎えました。2008年に産声を上げてから、18年。振り返れば、決して平坦な道のりではありませんでしたが、多くのお客様、パートナーの皆様、そして共に歩んできたメンバーに支えられ、今日という節目の日を迎えることができました。心より感謝申し上げます。

創業当初は、小さな一歩からのスタートでした。ですが、ワンストップサービスでクライアントの課題解決に本気で向き合うという姿勢だけは、今も変わらず大切にしています。会計・税務・人事・労務・法務等を中心に、時代の変化とともにサービスの幅を広げながら、私たちは常に進化を続けてきました。

この18年間で、社会やビジネス環境は大きく変化しました。テクノロジーの進展、グローバル化の加速、そして近年ではAIの急速な発展など、我々を取り巻く環境は目まぐるしく変わっています。その中で、私たちに求められる役割もまた、より高度で多様なものへと変わってきました。従来の専門性だけでは十分ではなく、複雑化する課題に対して柔軟かつ実践的に応えていくことが、これまで以上に求められていると認識しています。

だからこそ、私たちはこれからも「変化に適応する」のではなく、「変化を先取りし、価値を提供する存在」であり続けたいと考えています。専門家としての知見に加え、テクノロジーや国際的な視点を取り入れながら、お客様にとって本質的な価値とは何かを追求し続けていきます。変化の先にある成長や発展まで見据えた支援ができる存在でありたいと考えています。

18歳は、人でいえば成人を迎える節目です。責任と自立が求められる一方で、無限の可能性が広がる年齢でもあります。RSM汐留パートナーズもまた、これまでの歩みを礎にしながら、新たな挑戦へと踏み出していくフェーズに入りました。これまで培ってきた経験や信頼を大切にしながら、さらにその先の未来を見据えて、新しい価値の創出に取り組んでまいります。

これからの10年、20年に向けて、より一層社会に貢献できる存在となるべく、メンバー一同、引き続き努力してまいります。これまで支えてくださったすべての皆様への感謝を胸に、今後も誠実に、一歩一歩前進してまいります。今後とも、RSM汐留パートナーズをどうぞよろしくお願い申し上げます。

Share:
前川研吾 X(旧Twitter) RSM汐留パートナーズ 採用X(旧Twitter)
Scroll to Top