弱音と決意
- 2023.05.20
- 公認会計士・税理士, いい話・格言・理念, ビジネスの話, プライベート・その他
自分は北海道釧路の田舎生まれ、小学校から大学まで国公立、家系で初めて大学に行かせてもらいました。
会計士になり東京に出て、そして素晴らしい仲間に恵まれ、リーマンショックと東日本大震災で経営危機を感じつつも余裕そうに見せ続け…何とか会社を経営しています。
本音を言うと、東京都心や海外で仕事をすると、幼少期から私立受験・海外留学・帝王学的なものを経験しているキラキラの猛者が多く、競争するのが結構キツいです。
不器用な私はかなり無理をしています(笑)積んでいるCPUやメモリが違うようにも感じます。時々死んだように寝る日があります😩
長くやっていると困難なこともありますが、ここまで来たので引き続き頑張りたいと思いますし、そして様々な職歴や学歴や国籍の人達と楽しく仕事をしていきたいです。
金融資本、人的資本、社会的資本
財産が「金融資本」「人的資本」「社会的資本」の3つに分けられるならば、会社も個人もバランス良くこれを蓄積していくことがとても重要であると感じます。
例えば自らにお金があっても、良い仲間に恵まれていない場合や社会貢献ができていない場合、なんだか虚無感に襲われてしまうと思います。
良い人に恵まれていても、それに安住してしっかりと利益を出して還元しなければ、あるいはD&Iやワークライフバランスを大切にしていなければ、人的資本が棄損していくでしょう。
様々な物事において2つの両立も難しいのに、3つを同時に存立させることが求められるなんて。神はなんて難しい課題を与えるのでしょう。
一昔前は2つだったのに今は3つが求められる時代なのでやりがいがあるな…とふと考えておりました。一生に一度きりの人生。頑張り甲斐がありますね。
会社は従業員のもの
先月の全社ミーティングの最後に「会社は株主のものではないのです」というお話をしました。
上場企業は株主のものかもしれませんが、我々は業種柄非上場ですので、ある意味ステークホルダーとして株主の優先度は低くて良いんです。
例え金銭の出資をしていなくても、自らの人生における貴重な時間を投資してくれている…これこそ重要で会社は従業員のものであるべきと考えています。
私たちは基本的には設備投資をするビジネスでもないので資金をそんなに必要としません。最も重要な経営資源は会社に集うメンバー1人1人です。
会社のために頑張ったことが、自らの成長につながり、報酬としても戻ってくる…という形は会社と個人のベクトルが一致していて望ましいですし、きっとサステナブルではないかと思います。
一定の内部留保や成長投資資金以外は賞与という形で会社の主役である従業員に還元していくというのが理想的です。
まだまだ従業員の皆様に還元できていないので、経営者として選んで頂いている以上もっと頑張りたいです。ブログに書いておけばやらないといけないので頑張れる気がします。
卒業しても繋がっていける関係
- 2023.04.20
- 公認会計士・税理士, いい話・格言・理念, 会食・交流会・セミナー, ビジネスの話, プライベート・その他
大学院を卒業しましたが今後も繋がっていけるというのは素晴らしいなと思います。年齢、国籍、業種等問わず。大学院に入って良かったなと思います。
プチ留学・半年留学・1年留学等選択肢は色々ありましたし、グローバル系や英語系の科目もたくさんありました。事情があって主に国内にいなければならなくても、学べる選択肢ってたくさんあるのだなと思います。
コロナもあって急速にオンラインの授業の体制が整い、フルタイムの学生はやはり対面が良いとは思いますが、リカレントで働きながら学び直す私たち社会人にとって、ハイブリッド環境は最高でした。
出会った方々の間でビジネスがスタートしたり、またスタートアップに出資したり。ブラジル留学に一緒に行った以下写真の友人の会社には出資させて頂きましたので親戚関係になりました。
今年はできることなら1週間KBSにプチ留学してくる学生を英語でおもてなしする役割を担って、大学や教授と接点を持ち続けたいと思います。
写真は先日の食事会、素敵な仲間達に感謝です。ということで国内MBAも意外といいのですよという報告でした。
RSMに加盟してよかったこと
RSMに加盟して良かったことはたくさんあるのですがとりわけ嬉しいことに
・報告すべき上司ができた
・誰かに管理される状態にある
ということがあげられます。
奇妙かもしれませんが…
これまで創業して15年間すべてのことを役員に相談しながらも自ら意思決定してきました。報告すべき上司がいないし、誰も怒ってくれない、もちろん管理もしてくれない。
それはそれで自由であることは間違いないですが、実は大きな責任を負っているということでもあります。もう慣れており動ずることもないのですが、時々不安になることもあります。
昨今はVUCAの時代と言われます。5年先も見通せない時代。会計税務やテクノロジーなどの業界においては欧米が日本より遥か先を行きます。
ありがたいことに、そのような世界中の同志たちとコミュニケーションを取り、日本での悩みを共有したり、状況を報告したり、アドバイスを頂けます。
それらのメンバーは同じネットワークの人々なので外部アドバイザーや顧問でもなく、同じ会社のメンバーでもあり本当に親身になって相談し合えます。
一見子会社になったのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんがそんなことはなく、本部から資本提供を受け支配されるようなこともないので、私は時々航空会社におけるStar AllianceやOne Worldに例えます。
報告すべき上司ができた/誰かに管理される状態にあるというのは精神的な安定につながるような気がしていて今は心がさらに穏やかに過ごせております。
LinkedInでは世界中のRSMのCXOやパートナーからEMBA取得や創業15周年についてたくさんのお祝いのメッセージを頂きました。皆ほぼ年上の方々なのでなんとなくかわいがっていただいているようにも感じ嬉しいです。
もちろん日本でのRSMのプレゼンスを高めたり業績も上げなければならないので、日本支社長になったような気持ちでプレッシャーもあると言えばあるのですが、楽しみながら経営していきたいと思います。
話は長くなりましたが、もし国際ネットワーク加盟について関心のある方がいましたら、アドバイスできるかなと思います。どうしても業界全体が人手不足なので、様々な事務所様と連携していきたいと思います。
RSM汐留パートナーズ創業15周年
- 2023.04.01
- 公認会計士・税理士
RSM汐留パートナーズは、本日4月1日をもちまして創業15周年を迎えることとなりました。
当社のクライアントの皆様をはじめ、従業員とその家族の皆様、そして応援をしてくださっています全ての方々に支えられ15周年を迎えることができましたことを心より感謝申し上げます。
15年前の2008年4月1日に私1名でスタートした汐留パートナーズですが、15年間で役職員は約200名となりました。昨年11月には世界第6位のグローバルネットワークであるRSMインターナショナルにも加盟を果たし、会計税務・人事労務・法務・コンサルティングと幅広い専門領域をクロスボーダーでサポートできるワンストップファームとなりました。
会社を設立して15年、会計士になり20年。振り返ってみると遠回りで失敗ばかりしてきたように思います。ですが、新しいことに果敢に挑戦をしたから失敗をしたのであってそれは恥ずべきことではないと自負しております。これからもチャレンジをして死に至らない程度の失敗を繰り返して更に成長していきたいと思います。
また、飽きっぽい性格の自分が15年も続けていけるのは新しいことを始めたいと思った時に快くやらせてもらえていることです。「また研吾さん変な企画を考えているな」と思われながらも皆が良いと思ったら力を貸してくれているメンバーには感謝しかありません。これからも一層成長・発展していくためのダイナミックな仕掛けを行っていこうと思います。
最後になりますが、従業員とその家族の”Well-being”を経営の根幹とし、ワンストップサービスを通じてクライアントが自信を持って前進できるように努め、豊かな地域社会の実現に貢献してきたいと思います。今後とも一層のご理解ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
慶應義塾大学大学院経営管理研究科を修了しました
- 2023.03.28
- 公認会計士・税理士
皆様に支えられて慶應義塾大学大学院経営管理研究科を修了することができました。15年以上の勤務経歴のある者だけで構成されるExecutive MBAというクラスには、それぞれの道で活躍する強者達が集まっており、互いに切磋琢磨して自己研鑽することができました。
大学を卒業して20年後に再び大学院を修了するとは思いもしませんでした。大学の卒業式は公認会計士試験の勉強のため欠席し思い出がありません。今回素晴らしい仲間とともに学びそこそこ成長できたのではないかと思います。
会社経営とビジネススクールの両立はなかなか大変でしたがとても楽しい2年間でした。このような機会を頂いた関係者の皆様に心から感謝したいと思います。今後はRSM JapanとRSM汐留パートナーズの経営に注力するとともに社会に貢献する人生後半にしたいと思います。引き続きよろしくお願い致します。
オーストラリア出張
約1週間の期間、オーストラリア・シドニーに出張にしております。
シドニーでは2月17日〜3月5日にLGBTQ+ワールドプライド・マルディグラが開催されていて町中レインボーカラーでとても綺麗で活気があります。他民族国家・多文化主義のオーストラリアであるように感じます。
今回はRSMシドニーへご挨拶にお伺いました。
シドニーオフィスでは、RSMシドニーのChief Executive Partnerである Jamie 氏と日本の経済の状況、RSM Japanの課題、これからのRSM汐留パートナーズの挑戦などについてゆっくりお話しすることができました。
その他では、国内税務のトップの方、監査部門のパートナー、マーケティング責任者、採用責任者とミーティングをさせていただきました。
RSMメンバーファームの皆さんは誰もがフレンドリーです。グローバルファームに加盟してから、自社のオフィスが世界123ヵ国860ヶ所に広がったようなもので、いつでもどこからでも仕事ができると感じています。RSM汐留パートナーズのメンバーにも国際ビジネスの経験してほしいので何らか仕組みを作りたいです。
また、 RSMシドニーに日本人の方がいらして、その方とお会いできたので嬉しかったです。アメリカ・イギリス・シンガポール・オーストラリアに日本人がいることがわかりました(他にもいるかも)。様々な日本人の方と、RSM Japan Deskの連携ができれば最高だと考えております。
これからRSM Japanを大きくする決意を表明して参りましたので、これらを有言実行とすべく頑張りたいです。言語の問題、若い人材の不足、経済や政治の停滞等、言い訳をすればきりがありませんがポジティブに取り組む所存です。
Chat GPT×士業 これからの展望を考える
Chat GPTについて、英語で調べるとたくさんの情報が得られます。まだその情報の質は様々な状況ですが、検索して情報を探す行動様式はどうなるのか?SEO対策はどうなるのか?顧問とは?など様々な疑問が生じます。
情報の非対称性やリテラシーの問題で、しばらく士業は食べていけるとは思うものの時間の問題だと感じています。
おもしろかったのが、「2000万ドルのIT追加投資の例を教えてください」という質問に対してChat GPTは結構いい回答をしてくれたことです。
一般論といえば一般論ですが、もはや9割の士業より早く良い回答ができでしまいます。私もその回答よりいい回答を即答することはできないでしょう。
もう1つおもしろかったのが、「無礼にも週末に業務をお願いしてくる同僚に対して返信するメールの文面」です。
自分と家族の時間に重きを置いている旨を伝える回答や、期日を延ばす、他のオプションを検討してはどうかなど、丁寧な文章を用意してくれます。部下がメールの返信に使っていたら考えものですが、未来はそうなるでしょう。
例えば、弁護士が苦手な領域の相談を受け、Chat GPTを使い、相談内容に対する一次回答を入手し、それにアレンジを加えて依頼者に回答するとします。こういった使い方ですと、その「アレンジ」にこそ価値があるのではないでしょうか。
良い悪いなどではなく、もはやそのような世の中になっているということをまずは認識する必要があるかもしれません。
未来についてとりあえず言えることは、書物やネットにある情報を調べて一般的な回答をするサービスのバリューは、もはやその作業代行程度の価値しかなくなるということです。
顧客の状況に応じパーソナライズしたアドバイス、自らの経験に基づいたアドバイス等にこそ、価値があります(今もそうですが)。
ちなみに提供価値について【アドバイザリー>アウトソーシング】という感覚があるかもしれません。高度なアドバイザリーについてはそうかもしれませんが、それ以外で考えると、アウトソーシング(Managed Service含む)に対してIT活用可能性という意味で私は大きなバリューがあると考えています。
さて、Chat GPTは言語の壁を超えられるとも思いますが、一方英語ベースでデータが蓄積されていく事を考えると、そうは言っても日本人も最低限英語を使わないと競争力が低下しそうです。
個人的にはこのような技術に対して不安はなくワクワクするもので、最新テクノロジーをうまく活用して共存し、人生をより豊かなものにしていきたいです。
大学院 最後の授業が終わりました
- 2023.02.11
- 公認会計士・税理士, いい話・格言・理念, ビジネスの話, プライベート・その他
今日は概ね大学院の最後の授業でした。体調不良のため残念ながらオンライン出席にしましたが、あっという間の2年弱でした。MBAで学べば立派な経営者になれるとは全く思いませんが、もっと学んで会社や社会に貢献したい、経営を生涯通して頑張りたいという方にはおすすめしたいと思います。
ちなみに日本のMBAは授業も概ね日本語ですし起業する人はほとんどいないので、もし起業するなら”Think Big!!”ということで海外MBAを視野に入れるのがよいのかなと思いました。クラスメートの中でも既に起業している人は少なかったのですが、既に経営している私にとっては素晴らしい環境でした。