海外法人を設立する際の会社秘書役とは?
2023年5月9日
海外に法人を設立する際には、「会社秘書役(Company Secretary)」を選任するのが一般的です。ただ、日本にない職種のため馴染みがない方も多いのではないでしょうか。今回は、会社秘書役の役割についてご紹介いたします。
会社秘書役の役割
会社秘書役は日本にはない職種とご紹介しましたが、大まかにいうと日本でいうところの「司法書士」や「行政書士」の役割にあたります。以下のような行政への手続や法人のコンプライアンス面の管理を行い、必要に応じて経営者や株主への助言も行います。
・ 株主・取締役の変更手続や書類管理
・ 取締役会・株主総会の招集や議事録作成
・ 年次報告書など行政機関への届出
・ その他会社法・定款に関すること
会社秘書役の資質・設置義務・費用
会社秘書役になるための資質や設置義務は国により様々です。会社秘書役になるための試験があったり、公的な秘書役協会が組織されているなど厳しい基準を設けている国もあります。そうでない国についても、会社法や行政手続に精通している方を選任しましょう。ちなみに、弊社の海外進出プロジェクトの際には、現地RSM事務所の法務部門(法務部門がない際は、提携先の法律事務所)の社員や法律事務所を会社秘書役として選任しています。
設置義務については、設立する国と事業規模によって異なり、常勤の秘書役が必要になる場合もあれば、設置義務自体がない場合もあります。費用については、年間10万円~数十万円程度が一般的です。
RSM汐留パートナーズについて
海外進出コンサルティングサービスを提供しているRSM汐留パートナーズ株式会社は、グローバルな視点から会計・ビジネスのアドバイザリーを提供するRSM Internationalの日本メンバーファームです。
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