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森 祐子 Yuko Mori

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森 祐子 Yuko Mori

コンサルタント  / 申請取次行政書士

日本における帰化と永住の違いとその特徴や条件とは

2023年7月6日

日本に長期在留している外国人の中には、今後も日本で生活をしていく予定であるものの、数年ごとの在留資格手続きが手間であるなどの理由により、帰化または永住権の取得をお考えの方が多くいます。こちらのページでは、帰化及び永住についてご紹介
致します。

帰化と永住の違いについて

帰化と永住で大きく異なるポイントは、「国籍の違い」です。多重国籍を認めている国が多々ある中、2023年現在、日本では多重国籍はもちろんのこと二重国籍も認められていません。帰化とは日本国籍を取得することなので、帰化申請が許可されれば日本国籍の取得と引き換えに元の国籍を喪失することになります。一方、永住では、国籍はそのままで在留資格そのものの更
新はなく、日本に在留することができる資格です。

帰化の特徴と条件について

帰化することで、選挙権の取得など日本人と同じ権利を得ることができます。また、公務員の仕事に就く事もできますし、就職などにおいても国籍を気にする必要がありませんので、まさに日本人として生活することができます。

永住申請の場合、一般的に継続して10年以上の居住要件がありますが、帰化申請の場合は継続して5年以上の居住要件のため、一見すると永住よりも簡単なように思われます。しかし、申請に際して、出生から現在に至るまでの詳細を記した書類が必要であったり、申請後に複数回、日本語での面接があったりと申請準備及び申請中の手間が非常に大きいといえます。更に審査期間は永住と比べ長くなることが多いので、精神的な負担が大きいともいえるでしょう。

永住の特徴と条件について

一般的な就労資格である『技術・人文知識・国際業務』や『経営・管理』、『企業内転勤』などの場合、従事可能な業務に制限があります。しかし、永住の場合は、活動に制限がないため、就労資格では認められていない単純労働やアルバイトも行えるようになります。

法律上の要件の1つとして、原則引き続き10年以上本邦に在留していること。ただし、この期間のうち、就労資格(在留資格「技能実習」及び「特定技能1号」を除く。)又は居住資格をもって引き続き5年以上在留していることを必要としています。特に、通算ではなく継続が求められるという点で、そもそも申請要件を満たすこと自体ハードルが高いとも言えます。

尚、永住申請をする際の注意点として、審査期間中にその時点で持っている在留資格の在留期限が到来する場合は、必ず、その在留資格の更新申請が必要です。もし、更新を行わず、永住申請中にその時点で持っている在留資格の期限が切れた場合は、不法滞在とみなされるため、その点も忘れないよう注意が必要です。

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