お互いのリスペクトから始まる会社組織

飲み会に心から喜んで参加し仕事を取ってこれる社交的な人と、来た仕事をなんでも調べてしっかりミスなくこなせる専門性の高い人。

お互いタイプは全然違っても、非難しあうのではなく尊敬しあい、同じ志のもと手を組むと最強のチームになります。リスペクトから会社組織が始まります。

ただ、残念なことにこのような二人組の創業はなかなかうまくいきません。三人組だとなおうまくいきません。「俺が仕事を取ってきているんだ」、「俺が仕事をこなしているんだ」、「そういえばあいつは何もやっていないよな!?」というような感じです。分裂をたくさん見てきました。

私の経験上前者の人がマジョリティを持ち経営する場合、業務をしっかりこなすメンバーに最大限のリスペクトがあれば組織拡大できます。一方後者の人がマジョリティを持ち経営する場合、比較的似たタイプのメンバーを集めることで人数はそこまで増えずとも強い組織を作ることができるように感じます。

もちろんこれにあてはまらない例外もあって、日本においてこの数十年間で、本当に凄いカリスマ経営者が真似をできないような方法で、最短で巨大な組織を作った事例もいくつかあります。

自分と同種同類の人たちの限られたコミュニティにいると気持ちよくて確かにすごく快適ですが、勇気をもって外の世界へ飛び出し寛容な気持ちで仕事をするのもありです。どちらが正解とかはなく自分の大切にする価値観にあうかどうかですね。

これからも自分にない感性やスキルや経験を持つ方々に心から敬意をもって過ごしたいと思います。

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5年ぶりのマニラ出張

先週からマニラ事務所に出張に来ております。コロナ渦直前に来て以来なので約5年ぶりの出張となります。5年振りのマニラですが、平日日中は仕事、夕方から英会話レッスンとハードでもあり充実した日々を過ごしております。

フィリピンのオフィスでは全員英語のみで仕事をしています。一緒に来た若手メンバーにはこの環境を十分に経験してもらうべく私の助けはありませんので、2人とも覚悟を決めて片言の英語で積極的に頑張っています。

英会話レッスンはお世話になっている日本人会計士の金光さんが創設した”Grandline”というスクールです。教材は素晴らしく先生方も皆フレンドリーです。私はここにお世話になるのが5回目なので慣れていて、楽しくコミュニケーションできていますが、メンバーには初日から早速疲労感が(笑)これを2人は毎日繰り返し、さらに土日はほぼ缶詰となるハードなプログラムです。

2人のメンバーは、部門は違いますが共に30歳のアシスタントマネージャー。英語を使ってビジネスをすることに対し2人とも高いモチベーションがあります。毎日四苦八苦していますが、思い起こせば私が30歳の時は、全く英語を話せなかったので若手の将来が楽しみです。

私個人としては、コロナ前にフィリピンに来ていた時よりも自分の英語が上達していることを感じて一人で嬉しくなっております。やはり欧米人の早い英語とオンラインで格闘してきた日々、AIの英語の先生と向き合っていた日々は無駄ではなかったと思います。

また、マニラオフィスのあるマカティ・アヤラトライアングルのあたりの物価はなかなか高いと感じます。スタバのこちらのコーヒーが日本円で500円。部分的にですが円安もあって発展途上国と同じ物価水準になっていることを認識し、政治に頼らず他責思考を捨て、危機感をもって経営をしていかねばと改めて思いました。

残りの日数も健康に気を付けてマニラで仕事&英語を頑張ります。

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弊社のMBO(目標管理)について

弊社の各事業部にはMBO(目標管理)の個人別数値があり、これは個人と会社の目標を一致させ評価に繋げる定量的な仕組みとなっています。もちろん数値だけでは測れない定性的評価(コンピテンシー)も大切にはしていますが、やはり私達の業態においては数字も大切です。しっかりこれを構築しなければ在宅ワークやフレックスなどの柔軟な働き方の制度が残念ながら崩壊してしまいます。

プロフェッショナルサービスファームのメンバーとして、自分自身が商品となり活躍するのであれば避けられない指標。私の知る限り弊社に限らず一定規模以上の事務所には必ず存在する仕組みです。

事業会社の管理部門での評価や活躍の仕方とはかなり異なり、経理畑や人事畑の方が転職してこのマルチタスク&数値目標というものが合う・合わない、自身の適性と向き不向きという所にすごく関係してくると言えます。

数値が高いメンバーは忙しくも効率的に業務を行い結果を出していたり、合わせて常に見えないところで自己研鑽をしてスキルアップをし、そのような難易度の高い(≒報酬の高い)業務をこなしているはずなのです。

ちなみに、弊社のMBO数値が高い若手達がいつも笑顔でポジティブに話していていいなと思いました。私も最近忙しいと言ってしまいがちですが、忙しいことは嬉しいので言うとしても常に気持ち悪いくらいの満面の笑みで「忙しいけど全然大丈夫です(お仕事大歓迎です)」と言おうと思います。

依頼する側からすると、暇している人には仕事をお願いしたい気持ちにならないので、そのスタンスでいくとさらにお仕事が頂けるような気がしています。長くなりましたがまとめると「仕事が集まり活躍できる人の特徴」の話でした。

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RSM汐留パートナーズ株式会社創業16周年

本日4月1日はRSM汐留パートナーズ株式会社の設立日です。今年で設立16周年です。16年前の2008年4月1日、私が27歳2か月の時に東京法務局港出張所に会社設立登記の申請を自分で出しに行きました。

実はその時にはすでに現在の汐留フィロソフィの3つの経営理念と3つの行動理念はすでに完成していました。このような素晴らしい未来があることまでは考えられてはいませんでしたが、とにかく寝る暇も惜しんで仕事と自己研鑽をしていましたら、1人、また1人と、応援団が集まってきました。

毎年この日は会社の誕生日であり大変嬉しく思います。こうして長きに渡り成長を続けてこられているのも、過去から現在において貢献して下さっているアラムナイを含むすべてのメンバーのお陰です。この場を借りて御礼申し上げます。

本日入社式がありますが、未来の汐留を担う若い世代を共に大切にしていき、ますます成長・発展していきます。リニューアルしたRSMブランドとともに17年目もどうぞよろしくお願いいたします。

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部下のモチベーションアップは上司の仕事なのか?

『部下のモチベーションアップは上司の仕事なのか?』

チームメンバーのモチベーション管理で悩む管理職と食事したときのお話。どうやって部下のモチベーションを上げたら良いか?

持論ですが私の回答としては「モチベーションを下げないように維持はした方がいいが、そもそも上げることまではしなくていい」というものです。

そこまでは管理職には求められないですし、あとは本人によるところも大きいと思っています。これを管理職のメンバーに対して明らかにすることで救われる部分もあるのではと思っています。

例えば資格試験を1つの例にするならば、難易度の高い資格を取って活躍した方がいいとしても、本人がそう思わなければ絶対に受かりません。上司によるモチベーションアップ施策で資格を取得できるなんてことはまずありません。

あるいは離職率が低いほうがよい、離職が多いと上司の責任が…という話も世の中では聞きますが、弊社ではそこはマネジメントに関与するメンバーの評価項目でもなく、伸びるメンバーをより伸ばすということも重要ではないかと思います。

プロフェッショナル・サービス・ファームは事業会社とは異なる独特のカルチャーがあり、一人一人が商品でもあり会社の顔となり、資格や語学やテクノロジーに関する自己研鑽をして、マルチタスクしつつ売上を上げていくというモデル。どうも合わないという人がいても全く不思議ではありません。

若い世代では上席になりたくないという人が増えているかもしれませんが、そのポジションになって見える世界もありますし、そのポジョンの役割が誤解されず明確になれば、マネジメントというお仕事も魅力的になっていくのでは思います。

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皆の心の拠り所にできるフィロソフィの大切さ- 2

2008年創業する前に経営理念と行動理念について考え抜き完成させました。組織を大きくするため、多くの方々にジョインしてもらうためには、皆が拠り所になるものがないといけないだろうと考えたためです。そして士業事務所は今後他の立派な企業と同じように組織的経営をする必要があるとも考えました。

もしここに情熱を注いでいなければ今の当社の発展はないと思います。たまに独立から今に至る過程をご紹介させていただく機会があると、ついついIPOや国際などの話になりがちですが、本当は汐留フィロソフィについて1~2時間お話ししたいくらい重要であります。

誰かを採用する、昇格させる、指導する、新規事業を始める、他の事務所と統合する、新規投資する、など大小様々な意思決定の根底には常にフィロソフィがあり、少なくとも今はこれに依拠することでぶれずに経営できていると思います。

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皆の心の拠り所にできるフィロソフィの大切さ

「営業にしろ製造にしろ最後の1%の努力を怠ったがために、受注を失ったり不良を出したりする事がある。自分自身の努力を実りあるものとするためにも常にパーフェクトを求めるべきである」(稲盛和夫)

2007-2008年に稲盛さんの書籍を読み漁りました。素晴らしいメッセージばかりでした。その結果私たちが大切にする”汐留フィロソフィ”という会社経営の哲学が完成しました。

士業は個性豊かでバックグラウンドもバラバラ。ある意味ものすごく多様性がある中でワンストップサービスを提供するためには、皆が拠り所にできるフィロソフィがない限りは持続可能ではないと思っています。すぐ分裂・仲違いしてしまいそうです。

そのフィロソフィ/経営理念を見て良いと思って入社してくれた人は多くいます。先日会議中にメンバーの1人が実際入ってみてその通りであり、誇りを持ってくれていることを自身の言葉で他の人に言ってくれていたのを見て、会議中に少し泣きそうになりました。

稲盛さんの書籍の説明は製造業寄りではありましたが、士業やコンサルティング業のようなサービス業で考えた時にもそのエッセンスはどれも当てはまるものばかりです。また時間ができたら時々読み返したいと思います。

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独立直後のスタンス

若くして独立したので体力が武器のはず…というかそれくらいしか強みはないだろう。晴れて労働基準法から解放され好きなだけ仕事に時間を投下できる。重要なのは単価など気にしないこと。

勉強のためどのような業務でも積極的に任せて頂く。机の上で今後頂けるだろうチャンスに備え想像を膨らませ実務書を読むよりは、幾ばくかの報酬を貰ってまずは新しい領域の業務をやってみた方が100倍いいだろう。その中で見えてくる世界があるはずだし実務書もそうなってから読むと格段に頭に入ってくる。

内部監査を代行してみました。外国に行きJSOX支援をやってみました。単体納税もままならないのに連結納税をやってみました。第三者調査委員もやってみました。

独立直後の3年間くらいはそんな感じでなんでもやっていました。考えるだけでなく実際に行動に移せるかが大切ではないでしょうか。どっちみち考えた通りに世の中うまく行かないものです(笑)

ちなみにそのスタンスは若い人でしたら開業後3年くらいはおすすめですが、雇用して組織を拡大させようとなった時には確実に路線変更が必要です。続きは…ありません(終)昔話でした。

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Z世代からダイヤの原石を探す

“Z世代からダイヤの原石を探す”

新卒採用を10年以上続けてきましたが、最初は何も教育制度が整っていなかったので、自分で主体的に考えスキルのある先輩から盗むことができない人は全然成長ができませんでした。そのため離職がものすごく多かったです。逆に常に崖から突き落としていたのでそれでも這い上がってきたメンバーは猛者揃いでしたが(笑)

今は自信を持って研修制度が充実していると言えます。そのため毎年入社する10人近い新卒/第二新卒のメンバーには胸を張れる教育ができていると思います。メンバーも中堅のポジションの良さと汐留の社風をよく思ってくれているのではと感じます。

そんなこんなで少しずつ若手メンバーの成長を感じます。一方でどうしてメンバーの間でこんなにも成長速度に差が生まれてくるのだろうかと考えたりもします。

個人的に”Z世代からダイヤの原石を探す”というのがこの数年のテーマです。X世代の私(本当はY世代末期)が一世代飛び越えてコミュニケーションを取るのは個人的にはおもしろいなと思いますし、360度評価的な発想で間に挟まれているメンバーの話を聞くこともできそうです。大企業や経営のセオリー的には「社長が組織を飛び越えて変な動きをしないで下さい」と言われるかもしれませんが。

過去20代や30代前半で役員になったY世代メンバーがいてバリバリ活躍して今の当社があるように、これから未来にご縁を頂く方も含め若い人には可能性しかないと思います。

本当は世代の区切りなどどうでもいいのですが、とにかく次世代を担うメンバーを早めに引き上げるようなことは大手ではできない成長戦略ではないかと思います。私が27歳ではなく43歳の今独立していたら今のようにはやれていないと思いますので…。

長々書いてしまいましたが、このテーマで言うならば、流行りのネタで若手に話を合わせるよりも、士業や経営メンバーはいったいどんな姿がかっこ良く理想だろうかという、本質的であり少し哲学的なテーマについても食事をしながら語り合ってみたいと思います。

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正しい努力をすることの大切さ

難関資格に合格したければ、正月に家族団欒するよりも神頼みするよりも1分でも他の人より多く勉強すること。1%でも0.1%でも合格に近づくための努力をどれだけできたか。一部の超天才を除いてはやはり「正しい方向での努力の継続」につきます。誰もが同じ土俵にいます。

プロフェッショナルファームでは「資格保有と仕事の能力が比例する」と見られがちです。あなたが依頼者であれば資格を有している人に相談したいと思うのは当然だからです。医師、弁護士、etc.

なお、資格があっても総合力が足りないケースはよくあります。様々なスキルの組み合わせでビジネスマンとしての総合力が決まってきます。よって敢えて資格以外で突き抜ける選択肢ももちろんあります。

素直な気持ちと柔軟性があれば、ソフトスキルを含む他のスキルは後からでも十分身に付けられます。また組織内でどの領域で活躍するかというのをある程度定めて研鑽していくのも重要です。昨年12月に60代で税理士試験の2科目に合格された方がおり、大学院免除を含むとあと残り1科目となりました。亡くなったご主人が開業税理士だったとのこと。

「歳を取るとすぐ忘れちゃうのですよ」と笑ってお話しする彼女から、正しい努力を続けることの大切さを教えて頂き、たくさん勇気をもらいました。

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