RSM汐留パートナーズでは、日本企業によるマルタ進出に関する法人設立について、現地RSM Maltaと連携し、設立形態の検討から設立手続、現地で必要となる各種登録対応まで総合的に支援しています。
マルタはEU加盟国であり、欧州ビジネスの拠点として多くの企業が進出しています。特に金融、IT、オンラインビジネスなどの分野において、国際ビジネスの拠点として利用されており、日本企業によるマルタ進出の事例も増えています。
マルタで会社を設立することにより、EU市場へのアクセスや国際ビジネス展開の拠点として活用することが可能です。近年では、EU域内ビジネスの拠点としてマルタで会社の設立を検討する企業も見られます。
1. マルタで可能な事業形態
マルタでは主に以下の形態で事業を行うことが可能です。
- マルタ法人(Limited Liability Company)
- 外国会社の支店
- パートナーシップ
- トラスト・財団
このうち、日本企業による進出において最も一般的に利用される形態は、有限責任会社(Limited Liability Company)によるマルタ法人設立です。
2. マルタ法人設立の主な要件
マルタで会社を設立する場合、一般的に以下の要件を満たす必要があります。これらの要件は、マルタ会社設立を行う際の基本的な条件となります。
会社形態
- Private Limited Company(最も一般的)
- Public Limited Company
日本企業がマルタ進出を行う場合、多くはPrivate Limited Companyの形態でマルタ法人を設立します。
役員
- 取締役
- 株主
- 会社秘書(Company Secretary)
登録住所
マルタ国内に登録住所(Registered Office)を設置する必要があります。
設立書類
会社設立にあたっては、以下の書類を準備・提出します。
- Memorandum & Articles of Association(定款)
- 株主・取締役の本人確認書類
- その他必要書類
これらの書類を提出し、マルタ事業登録機関である Malta Business Registry への登記申請を行うことで、マルタ法人が設立されます。
3. マルタ法人設立の手続き
一般的なマルタ会社設立の手続きの流れは、次の通りです。
- 会社名の確認
- 定款(Memorandum & Articles)の作成
- Malta Business Registryへの申請
- 会社登録証明書の取得
- 税務登録・VAT登録
マルタで会社を設立した後は、税務番号の取得を行い、事業内容に応じてVAT登録などの手続きを行います。
4. マルタ法人設立後の主な義務
マルタ法人を設立した後は、現地法令に基づき以下の義務を履行する必要があります。
会計
- 会計記録の作成
- 財務諸表の作成
税務申告
- 法人税申告
- VAT申告(該当する場合)
年次義務
- 年次報告書の提出
- 登記情報の更新
マルタ法人は毎年、税務当局に対して税務申告書を提出し、必要なコンプライアンス対応を行う必要があります。
想定されるご利用ケース
- EU域内ビジネスの拠点としてマルタ法人の設立を検討している
- マルタ進出の目的に照らして、現地法人・支店などの選択肢を整理したい
- 設立手続だけでなく、税務登録や設立後の運営まで見据えて進めたい
- 本社主導で進めたいが、現地実務や必要書類の把握に不安がある
- 銀行口座開設や登録住所、会社秘書など、周辺実務を含めて伴走支援を受けたい
- 設立後の会計・税務・年次義務までワンストップで相談したい
マルタ法人設立における課題(一例)
進出目的に対して、最適な設立形態や運営体制の整理が必要
マルタ進出といっても、EU域内取引の拠点化、グループ再編、ライセンス保有、営業・管理機能の配置など、目的によって適した形は異なります。設立そのものを急ぐのではなく、何をどこまでマルタ法人に持たせるのかを整理することが重要です。
必要書類や現地手続の全体像が見えにくい
設立には定款、本人確認資料、登録住所、会社秘書、各種登録手続など、複数の論点が並行して進みます。日本本社だけで手配すると、何が先行条件なのか分かりづらく、スケジュールが後ろ倒しになりやすい点が課題です。
設立後の運用まで見据えた設計が求められる
会社は設立して終わりではなく、その後の会計処理、税務申告、年次報告、登記情報の維持更新などが継続的に発生します。設立時点で運用負荷や役割分担を整理しておかないと、設立後の管理が属人的になりやすくなります。
日本本社と現地関係者の連携設計が必要
本社、現地専門家、金融機関、関係会社などの間で、意思決定や資料手配の役割が分散しがちです。窓口の一本化や確認フローの整理ができていないと、手戻りや説明不足が生じやすくなります。
RSM汐留パートナーズが提供するマルタ法人設立コンサルティングの主なサービス内容(一例)
マルタ法人設立に関するアドバイス・進出方針・設立スキームの整理
進出目的、想定取引、グループ内での位置付け、設立後の運営体制を踏まえ、設立の前提条件を整理します。法人設立を前提にしつつも、周辺論点を含めた全体像の確認を行います。
設立要件・必要書類の整理
取締役・株主・会社秘書・登録住所等の要件を整理し、必要書類のリストアップ、取得順序、ドラフト確認の進め方を明確にします。関係者が多い場合でも、作業の抜け漏れを防ぎやすいように支援します。
定款作成・登記手続支援
定款や関連書類の準備、現地専門家との連携、登記申請に向けた情報整理を支援します。日本語で論点を整理しながら進めることで、社内決裁や関係者説明も行いやすくします。
税務登録・VAT登録・銀行口座開設支援
設立後に必要となる税務番号取得、VAT登録、銀行口座開設等について、全体スケジュールの中で前後関係を踏まえて支援します。実務上どこで時間を要しやすいかも見据えて進めます。
設立後の会計・税務・年次義務対応支援
会計記録、財務諸表、税務申告、年次報告など、設立後に継続する義務への対応方針を整理します。必要に応じて、記帳、税務申告、レポーティングの支援体制も設計します。
また、RSM Maltaをはじめとする現地専門家と連携し、マルタ法人設立から設立後の運営まで包括的なサポートを提供しています。日本企業による海外進出支援の経験を活かし、実務的な観点からマルタ進出を支援いたします。
マルタ法人設立コンサルティングの提供プロセス(一例)
マルタ法人設立の進め方は、事業内容、体制、スケジュール、関係者構成によって異なります。以下は一般的な進め方の一例です。
Step 1 初期ヒアリング
進出目的、想定事業、関係会社の有無、希望時期、設立後の運営イメージを確認し、前提条件と優先順位を整理します。
Step 2 設立方針・論点整理
法人形態、必要機能、役員・株主構成、必要書類、現地実務の論点を整理し、全体の進め方を設計します。
Step 3 資料収集・書類準備
定款案、本人確認資料、登録住所、会社秘書関連情報などを収集・確認し、登記申請に向けた書類準備を進めます。
Step 4 設立手続・各種登録支援
現地RSM Maltaの専門家と連携しながら設立手続を進め、必要に応じて税務登録、VAT登録等の関連対応も支援します。
Step 5 設立後フォロー・運用支援
設立後の会計・税務・年次義務の対応方針を整理し、継続的に回る運営体制づくりを支援します。
RSM汐留パートナーズの海外進出支援サービスの特徴
公認会計士(日米)・弁護士・税理士等のプロフェッショナルが多数在籍
多言語対応・海外ネットワークも含めて海外進出コンサルティングが可能
クロスボーダー取引・国際税務に関する経験が豊富
RSM汐留パートナーズのワンストップサービス

今後の流れ

担当者
前川 研吾 Kengo Maekawa
黒住 准 Jun Kurozumi
許 婧怡 Seii Kyo
山口 壮太 Sota Yamaguchi
マルタ法人設立コンサルティングの料金体系
マルタ法人設立コンサルティングの料金体系については想定業務範囲に基づく想定工数から算出した定額方式又はタイムチャージ方式にてお見積をさせていただいております。ご相談事項によっては、定額方式でのご支援が難しい場合もございますが、RSM汐留パートナーズはクライアントのご予算内で費用対効果抜群のサービスをご提供させていただくことをミッションとしています。まずはお気軽に当社コンサルタントまでご相談ください。
