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黒住 准 Jun Kurozumi

この記事の著者

黒住 准 Jun Kurozumi

インターナショナルコンタクトパートナー  / 公認会計士(米国)

香港法人のBR更新&AR提出の手続き

2023年4月20日

香港法人の運営上、毎年必ず行わなければならない手続きがあります。香港法人が年次でどのような手続きを行う必要があるのかをご紹介します。

年度更新手続(BRの更新)

事業登録証明書(Business Registration、略称BR)とは香港で事業を行う際に必要となるものであります。社名、法人番号、住所、業務内容、有効期間などが記載されています。ただし、日本でいう履歴事項証明書(登記簿謄本)とは異なり、有効期限は通常1年となっており毎年更新が必要となります。

年次報告書提出手続(ARの提出)

年次報告(Annual Return、略称AR)とは、香港法人が香港会社登録所に提出する年1回の報告資料です。ARには、社名、法人番号、住所、株主、株式数、取締役情報、秘書役情報などが記載されています。これも日本の履歴事項証明書(登記簿謄本)とは性質が異なっておりますが、しいてあげるならばこのARが履歴事項証明書(登記簿謄本)に当たると思われます。香港法人は設立後1年たつとARを香港会社登録所に提出する必要があります。正確には毎年度の登録周年日から42日以内が提出期限となっております。

年度更新を忘れてしまった場合

事業登録証明書(BR)の年度更新を失念していた場合、滞納期間に応じた利子や罰金が発生します。また、年次報告書(AR)については、提出期限である42日を過ぎると、提出遅延の程度に応じたペナルティーが課せられます。長期的に滞納が続くと、銀行口座の閉鎖や政府からの督促状が届くこともあります。

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