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景井 俊丞 Shunsuke Kagei

この記事の著者

景井 俊丞 Shunsuke Kagei

パートナー  / 申請取次行政書士

外国人が考える日本の変わったビジネスルール:日本と海外のビジネス上の違いとは

2023年4月4日

独特のビジネス文化を持つと言われる日本。日本の常識は世界での非常識であるとも言われるほどです。本記事の読者の中には、外国人を雇う上で、もしくは外国の企業と共に働く上でビジネス上の違いを知っておきたいと方が多いと思います。

そこで本記事では、ビジネスにおける日本と海外の違いや気をつけるべきポイントについて紹介します。

弊社では外国人の雇用や在留資格に関するトータルサポートを提供しています。もし外国人の雇用やビザについてお困りのことがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

外国人が考える日本の変わったビジネスルール

株式会社日本廣告工藝社が運営している「社会人の教科書」では、日本と海外のビジネスルールの違い30選を紹介しています(参照)。そのうちのいくつかを紹介します。

・「目標達成の可能性」の捉え方
・決断のスピード
・ミーティングに関する考え方
・テレビ会議などのテクノロジー導入への積極性
・退職に対する考え方
・ライフワークバランスに対する考え方
・お辞儀・礼儀に対する考え方
・飲み会に関するルール
・敬語の複雑さ
・従業員同士の距離感

これらからわかるように、日本と海外では、ビジネス上のルールやマナーに大きな違いがあります。違いがあることはマイナスではなくプラスでもありますが、より効率良く仕事を進めるためにも、お互いの考えは理解しておくとよいでしょう。

日本と海外でのビジネス上の違いについて

日本と海外では、ビジネスマナーに関するさまざまな違いがあります。その中でも、特に注意が必要な項目について紹介します。

ビジネス上のマナーや礼儀が異なる

海外では初対面の際に名刺交換と同時に握手をすることがありますが、日本は名刺交換と共にお辞儀をするのが一般的です。

日本の慣習に慣れていない外国人が取引先で挨拶をする際、海外のマナーを用いてしまった場合、取引先から驚かれたり、場合によってはマイナスの印象を持たれることがあります。

よくありがちなのが「日本で就労経験があるから日本のビジネスマナーを知っているだろう」と思い、何も指導しないことです。その後の交渉に悪影響を及ぼす可能性もあるため、日本のビジネスマナーについてはきちんと伝えておくとよいでしょう。

従業員間の関係性の違い

海外でももちろん上司や部下のような上下関係はありますが、日本とは雰囲気が少し異なります。先輩後輩の上下関係が小さく、年齢やポジションにかかわらず気さくに話すのが海外流です。

その一方で、日本では上下関係が非常に重んじられます。例えば日本社会では、上司の決定やアイデアに新入社員が意見を言うのはダメという暗黙の了解があります。また、上司が部下を評価することはあっても、部下が上司を評価する制度を導入している会社は極めて稀ではないでしょうか。

一方海外では、自国特有のビジネスマナーを重んじた上で部下が上司に誤りを指摘するということはよくあります。また、部下が上司を評価する制度も多く取り入れられています。

このように、上司や部下に関する関係性が大きく違うのが海外です。そのため、外国人を雇った際には、上司を敬わない、あまりにもフレンドリーすぎるなどと感じる人も多いようです。

飲み会文化

日本では、同僚や取引先との飲み会は全く珍しいものではなく、むしろ当たり前として受け入れられていると思います。しかし、海外では飲み会文化がないことの方が多く、仕事が終われば個人の時間になることが一般的です。そのため「飲み会」に驚いたり違和感を持ったりする外国人が多いようです。

飲み会は基本的には自由なイベントであるものの、企業によっては暗黙の了解で参加を強制されるところもあると思います。外国人の中には参加したくないと感じる人もいることは、企業として理解しておく必要があります。

残業に対する考え方

日本にはサービス残業という言葉があったり、日本の過労死について海外でも話題になったりすることもあり、外国人からすると「日本人は働き過ぎ」と感じるようです。

一方で海外では所定時間の勤務を終えたらすぐに退社というのが一般的です。そのため、日本の残業の習慣は理解できないだけでなく、効率の悪い働き方をする人達と考える人も多いと聞きます。

日本では当たり前であっても外国人にとっては当たり前でなく、残業文化は奇妙にうつります。残業をさせる場合は、必要に応じて残業が必要な理由や待遇(手当)などについて説明の上、双方の合意に基づき依頼することが大切です。

特に、雇用契約で残業について明確な記載がなく時間外に業務をさせる場合は、トラブルになりかねないため、十分注意するようにしてください。

おわりに

本記事では、日本と海外のビジネス上の違いについて紹介しました。日本独自のビジネスマナーや慣習は、世界から大きな評価を受けている一方で、実際に働く外国人からは奇妙にうつることが多いようです。

日本のビジネスルールを外国人に適用されるだけでは、外国人の力を十分に発揮することはできません。外国人の力を最大限に活かすには、彼らの理解を得つつルールを作っていることが重要になるでしょう。

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